Yes – Fragile (1971)

Yes『Fragile』について

Yesの『Fragile』は、1971年に発表された4作目のスタジオ・アルバムで、プログレッシブ・ロックの定番としてよく語られる作品だ。バンドの初期を代表する1枚であり、長尺曲と個別のソロ・パートを組み合わせた構成がはっきり示されている。アート・ロック、プログ・ロックという並びがそのまま内容に結びつくアルバムで、Yesの名前を広く印象づけた時期の作品でもある。

1976年盤は日本でのリリースで、ゲートフォールド仕様、インサート、8ページのブックレット付き。歌詞とライナー・ノーツは見開き内側に収められている。℗1972 Atlantic Recording Corporation, U.S.A.の表記があり、盤面のランアウトはスタンプ刻印という案内になっている。

作品の位置づけ

『Fragile』は、Yesがバンドとしての輪郭を強く見せた作品として知られる。メンバーは、Jon Anderson、Steve Howe、Chris Squire、Rick Wakeman、Bill Brufordという編成が中心で、バンドの演奏力とアレンジの緻密さが前面に出る。後のYesにつながる、複雑な構成とメロディの明快さが同居した時期の記録でもある。

このアルバムでは、バンド全体で組み上げた曲と、各メンバーの個性を切り出した短いソロ・パートが並ぶ。グループとしての統一感と、個々のプレイヤーの存在感を同時に見せる構成で、当時のYesの考え方がよく出ている。

収録曲と代表曲

中でもよく知られるのが「Roundabout」だ。アルバム冒頭を飾るこの曲は、Yesの代表曲として広く認識されている。リフ、転調、各パートのつながりがはっきりしていて、バンドの特徴を早い段階で示す1曲になっている。

ほかにも「South Side of the Sky」「Heart of the Sunrise」といった曲があり、いずれも長めの展開を持ちながら、演奏の切り替えやリズムの変化が細かく組まれている。短いソロ曲を挟みつつ全体を進める流れも、この作品ならではの構成だ。

同時代の文脈

1971年前後のイギリスでは、YesのほかにもKing Crimson、Genesis、Jethro Tullなどが、それぞれ異なる形でロックの拡張を進めていた。『Fragile』はその中でも、演奏の精密さと音の積み上げ方がはっきりした作品として位置づけられる。シンフォニックな展開や技巧的なアンサンブルを重視する流れの中で、Yesの方向性を示したアルバムといえる。

まとめ

『Fragile』は、Yesの初期を代表する重要作であり、「Roundabout」を含む代表的な楽曲群と、バンド各員のソロ的な見せ場が共存するアルバムだ。日本盤の1976年リリースでは、見開きジャケットとブックレット付きの仕様が用意されている。作品そのものは、Yesがプログレッシブ・ロックの中心的存在として見られるようになる流れを、かなり早い段階で形にした1枚として捉えられている。

トラックリスト

  • A1 – Roundabout (8:29)
  • A2 – Cans And Brahms (1:35)
  • A3 – We Have Heaven (1:30)
  • A4 – South Side Of The Sky (8:04)
  • B1 – Five Per Cent For Nothing (0:35)
  • B2 – Long Distance Runaround (3:33)
  • B3 – The Fish (Shindleria Praematurus) (2:35)
  • B4 – Mood For A Day (2:57)
  • B5 – Heart Of The Sunrise (10:34)

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2026.07.08
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