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Rousseau – Square The Circle (1988)

Rousseau『Square The Circle』について

『Square The Circle』は、ドイツのシンフォニック・プログレッシブ・ロック・バンド、Rousseauによる1988年の作品。バンドは1977年に結成され、1980年代を中心に活動したグループで、この時期のドイツ・プログレを語るうえで外せない存在のひとつだ。Rousseau名義のアルバムとしては、初期の流れを引き継ぎながらも、より歌ものの要素を取り入れていく段階にある作品として位置づけられる。

バンドの背景

Rousseauは、デビューLPがインストゥルメンタル中心で、フルートとシンフォニックなキーボードが強く前に出ていたことで知られる。その後の作品ではボーカルも導入され、バンドの輪郭が少しずつ変化していった。『Square The Circle』は、そうした80年代の流れの中で発表されたアルバムで、バンドの編成感と音の厚みを確認できる一枚といえる。

メンバーは Uwe Schilling、Christoph Masbaum、Ali Pfeffer、Rainer Hofmann、Herbert Ruppik、Christoph Huster、Georg Huthmacher、Jörg Schwarz。クレジット上は複数メンバーによるアンサンブルで、バンド全体の演奏で組み立てるタイプの作品だ。

作品の位置づけ

1988年のリリースということで、70年代的な長尺組曲中心のプログレ黄金期そのものというより、80年代以降の感覚で整理されたシンフォニック・ロックの作品として聴かれることが多いはずだ。Rousseauにとっては、初期のインスト主体の姿と、その後のボーカル入り路線のあいだにある時期の記録でもある。

同時代のドイツ・プログレには、シンセサイザーを前面に出したバンドや、クラシック的な構成感を持つグループが多いが、Rousseauもその文脈の中に置ける存在だろう。フルート、キーボード、バンド・アンサンブルの重なりから、クラシック寄りの組み立てを重視するタイプのシンフォニック・ロックを想起させる。

リリースについて

本作は1988年のドイツ盤として扱われる。リリースノートには、Museaレーベル盤より前に作られた私家盤の初版があったこと、白ラベルにROUSSEAUロゴが入っていたことが記されている。つまり、流通や装丁の面では初期の限定的な形があった作品だとわかる。

聴きどころ

実際の演奏面では、Rousseauらしいフルートとシンフォニック・キーボードの存在感が軸になりそうな作品だ。バンドの持ち味としては、楽器のレイヤーを重ねながら展開を作るところにあり、派手なヒット曲で押すというより、曲全体の構成と流れで聴かせるタイプのアルバムとして受け取られるだろう。

作品内で特定の代表曲が広く知られているというより、アルバム全体でバンドの色を追う楽しみ方が合う一枚。Rousseauのディスコグラフィーの中でも、1980年代のシンフォニック・プログレの空気をまとった記録として確認したい作品だ。

まとめ

『Square The Circle』は、ドイツのRousseauが1988年に残したシンフォニック・プログレ作品。インスト主体だった初期から、ボーカルも含む後年の方向へ向かう途中の時期にあたり、バンドの編成感と80年代らしい整理されたアレンジが見えるアルバムだ。私家盤の初版が先に存在したという点も含め、当時の制作背景を映す一枚として興味深い。

トラックリスト

  • A1 – Magical Moments (3:34)
  • A2 – Fade Away (3:18)
  • A3 – Avenue Du Printemps (5:51)
  • A4 – Masquerade (3:32)
  • A5 – Timeless (5:12)
  • B1 – Winter's Tale (7:19)
  • B2 – Isle Of Light (3:04)
  • B3 – Square The Circle (5:10)
  • B4 – As If Painted (3:56)
  • B5 – Magical Moments (2:51)

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2026.08.23
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