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Triumvirat – Pompeii (1977)

Triumvirat『Pompeii』について

Triumviratの『Pompeii』は、1977年に発表されたドイツ出身のプログレッシブ・ロック・バンドによる作品である。
バンドは1970年代前半にEMI系からアルバムを重ね、特に『Illusions On A Double Dimple』や『Spartacus』で米国でも知名度を広げた。その流れの中で作られたのが、この『Pompeii』という位置づけになる。

バンドの中心はキーボード奏者のJürgen Fritz。Triumviratは、オルガンやシンセサイザーを前面に出したアレンジと、組曲的な構成で知られるグループで、この作品でもその性格は変わらない。アート・ロック色の強いプログレ作品として、同時代のELPやイタリア勢の大仰なキーボード・ロックと比べて語られることがある。

作品の位置づけ

『Pompeii』は、バンドにとって70年代中盤の流れを引き継ぐアルバムである。前作『Old Loves Die Hard』のあと、Triumviratはいったん解体状態になっていたが、この時期に再び制作が進められた。
その過程ではメンバーの入れ替わりがあり、最終的にはBarry Palmerがボーカルを担う編成となった。

Triumviratは、同時代の英プログレ勢と比べると、楽器の主張がはっきりした録音と、クラシカルなモチーフを取り込んだ構成が目立つグループである。『Pompeii』もその延長線上にある1枚として捉えやすい。

内容と聴きどころ

このアルバムでは、長めの曲展開、キーボード主体のリフ、曲中での場面転換が特徴的である。Triumviratらしいのは、単に音数が多いだけでなく、テーマの提示と反復を軸に曲を組み立てる点にある。
ロック・バンドのフォーマットの中で、鍵盤楽器を中心に大きな構成を作る手つきがはっきりしている。

実際に聴くと、リズム隊が前に出る場面よりも、キーボードのフレーズが曲の流れを引っ張る場面が印象に残る。ボーカルは楽曲の中心というより、組曲的な展開の中に配置される感触がある。派手なヒット曲で押すタイプではなく、アルバム全体を通して聴く前提の作りである。

同時代との関係

1977年という年は、プログレッシブ・ロックが勢いを失い始めていた時期でもある。Triumviratもその例外ではなく、70年代前半の勢いをそのまま保つというより、既存の方法を保ちながら作品をまとめた印象がある。
この時期のTriumviratは、ELP、Genesis、Yesといった英プログレの大作志向と並べて語られる一方で、よりドイツ的な整然さや、キーボード主体の組み立てで差別化されることが多い。

エピソード

制作時には、メンバーの離脱や再加入、さらにバンド名をめぐる法的な問題が重なっていた。こうした背景から、一時的に「New Triumvirat」と呼ばれた時期もあった。
また、バンドの歴史では、Helmut Köllenの死が大きな出来事として残っている。『Pompeii』は、そうした変化のただ中で作られた作品である。

まとめ

『Pompeii』は、Triumviratの鍵盤主導のプログレ路線をそのまま示す1977年作である。
派手なシングル曲で広く知られたアルバムではなく、バンドの持ち味である構成重視、キーボード中心、組曲的展開が前に出る1枚として整理しやすい。

Triumviratの70年代の流れを追ううえで、前後作と並べて見ると特徴がつかみやすい作品である。

トラックリスト

  • A1 – The Earthquake 62 A.D. (6:18)
  • A2 – Journey Of A Fallen Angel (6:15)
  • A3 – Viva Pompeii (4:16)
  • A4 – The Time Of Your Life (4:35)
  • B1 – The Rich Man And The Carpenter (5:57)
  • B2 – Dance On The Vulcano (3:31)
  • B3 – Vesuvius 79 A.D. (6:40)
  • B4 – The Hymn (7:04)

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2026.08.07
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