Space – Deeper Zone (1980)

Space『Deeper Zone』(1980)

フランスの電子ディスコ・グループ、Spaceによる1980年作。Didier Marouani(Ecama名義でも知られる)とRoland Romanelliを中心にしたユニットで、1977年のUKディスコ・ヒット「Magic Fly」で広く知られる存在だ。以後も「Just Blue」期の青いビニール盤で知られる作品群や、「Tango In Space」「Carry On, Turn Me On」など、シンセサイザーを軸にしたダンス寄りの楽曲を残している。

作品の位置づけ

『Deeper Zone』は1980年のフランス盤として出たタイトルで、Spaceのディスコ路線がそのまま続いていた時期の一枚。グループの代表曲「Magic Fly」の成功後、Spaceはメロディの分かりやすさと機械的な反復を組み合わせた音作りで知られるようになるが、この作品もその延長線上にある。電子音主体の編成で、ディスコのビートを基盤にしたSpaceらしい仕上がり。

クレジットと参加メンバー

クレジットにはMadeline Bell、Didier Marouani、Roland Romanelli、Jannick Top、Patrice Tison、Joe Hammer、Roy Robinson、Janny Loseth、Cissy Stoneの名前が見える。Spaceのコアを担うMarouaniとRomanelliに加え、複数のミュージシャンが参加した作品として記録されている。

リリース情報

このフランス盤のバックカバーには「PRINTED IN FRANCE」「Disponible en cassette : 709616」「GRAVE ET PRESSE EN FRANCE」とあり、ラベル面には「MADE IN FRANCE」「℗ 1980」と表記されている。ランアウトは基本的にエッチングで、M.P.P.V.のみスタンプとの記載。盤としても1980年当時のフランス制作盤の体裁を保っている。

聴きどころ

Spaceの作品は、ディスコの四つ打ち感だけでなく、シンセのフレーズを前面に出した構成に特徴がある。「Magic Fly」で知られるような、電子音の主旋律が曲を引っ張る作りは、この時期の作品でも確認しやすい。曲によっては、ミックスの中でベースラインとシンセの反復が前に出て、歌ものディスコとは違う、インスト寄りの感触を持つのがSpaceならではのところ。

同時代の文脈

1970年代後半から80年代初頭にかけてのフランス・ディスコ/電子音楽の流れの中で、Spaceは特にシンセサイザーを使ったダンス・ミュージックの側に位置するグループとして見られている。欧米のディスコと比べると、曲の展開に宇宙的なイメージを持ち込む点が目立ち、同時代の電子音楽やディスコの中でも、独特のまとまりを持った存在だった。

まとめ

『Deeper Zone』は、Spaceが『Magic Fly』以降に築いた電子ディスコの路線を1980年時点で示す一枚。フランス制作のオリジナル盤として、グループの代表的な音像をそのまま記録した作品と言える。

トラックリスト

  • A1 – Deeper Zone (7:14)
  • A2 – Inner Voices (6:53)
  • A3 – Space Media (3:30)
  • B1 – Mixed Up (5:56)
  • B2 – On The Air (5:23)
  • B3 – Love Starring You And Me (5:37)

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2026.07.29
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