O.R.k. – Screamnasium (2022)
O.R.k.『Screamnasium』について
『Screamnasium』は、O.R.k.が2022年に発表したアルバム。メンバーにはPat Mastelotto、Colin Edwin、Lorenzo Esposito Fornasari、Carmelo Pipitone、Colin Edwin Balchが名を連ねる。ElectronicとRockを軸にした作品で、スタイルはProg Rockとして扱われている。
O.R.k.は、アコースティックな遊び心、緻密な構成、強い緊張感を持つ電子的な質感をひとつにまとめるバンドとして紹介されることが多い。実際、この作品もその方向性を保ったまま、リズムの細かな動きと音の重なりで聴かせる内容になっている。音の輪郭がはっきりしていて、演奏の密度が高いタイプのアルバムという印象が残る。
作品の位置づけ
2022年作の『Screamnasium』は、O.R.k.のキャリアの中でも比較的新しい時期の作品。プログレッシブ・ロックの流れを踏まえつつ、電子音の扱いとバンド演奏のバランスを前面に出した一枚として見てよさそうだ。Colin EdwinやPat Mastelottoの参加からは、精密なリズム処理や音のレイヤーを重視する作りも想像しやすい。
同時代の文脈で見ると、単なる懐古的なプログレではなく、現代的なプロダクション感を持つロック作品の系譜に置ける内容。Porcupine Tree周辺、あるいはKing Crimson以降の実験性を含むロックが好きな耳には、接点を感じやすいはずのタイプのアルバムだろう。
サウンドの特徴
この作品の核にあるのは、制御された混沌というバンドの持ち味。構成はタイトで、音数は多くても整理されている。ギター、ベース、ドラムのバンドらしい押し出しに、電子的な質感が重なっていく作りで、曲ごとの表情を細かく変えていく印象がある。
派手にメロディを押し出すというより、リズム、音色、間の取り方で引っ張る場面が目立つ。タイトルから受ける印象どおり、声を張り上げるようなエネルギーと、内側にこもる緊張感が同居している作品といえる。
リリース情報
- アーティスト: O.R.k.
- タイトル: Screamnasium
- オリジナル・リリース年: 2022年
- 盤のリリース年: 2022年
- リリース国: Europe
- レーベル盤の仕様: Green transparent vinyl limited but not numbered
この盤はグリーンの透明カラー・ヴァイナル仕様。限定盤ではあるがナンバリングはない。トラック番号は実際の収録順に通し番号で管理されている。
まとめ
『Screamnasium』は、O.R.k.の持つ精密さと攻撃性、電子的な質感をまとめた2022年のアルバム。プログレッシブ・ロックの枠組みを使いながら、現代的なロック作品として組み立てられている。演奏の密度と音の配置に耳が向く一枚、という位置づけになっている。
トラックリスト
- A1 – As I Leave
- A2 – Unspoken Words
- A3 – Consequence
- A4 – I Feel Wrong
- A5 – Don’t Call Me A Joke
- B6 – Hope For The Ordinary
- B7 – Deadly Bite
- B8 – Something Broke
- B9 – Lonely Crowd
- B10 – Someone Waits