The Neighborhoods – Reptile Men (1987)
The Neighborhoods『Reptile Men』(1987)
1980年代のボストン・パワーポップを語るうえで、The Neighborhoodsは外せない存在だ。1977年にボストンで結成されたこのバンドは、Dave Minehanを中心に、John Hartcorn、Michael Quagliaらの編成で活動していた。『Reptile Men』は1987年に登場した作品で、The Neighborhoodsの初期の持ち味がまとまった1枚として位置づけられる。
作品の輪郭
バンドの基本情報を見ると、The Neighborhoodsはボストン発のPowerPopバンドとして紹介されている。ギター主体の音作り、メロディを前に出したロック・バンドという輪郭がはっきりしていて、1980年代のアメリカ東海岸らしい、手触りのあるバンド感がある。『Reptile Men』もその流れの中にある作品として捉えやすい。
1987年という年は、パワーポップやギターロックが地下シーンからじわじわ支持を集めていた時期でもある。The Neighborhoodsは、同時代のバンドの中でも、派手な装飾よりも曲の骨格と演奏の推進力で聴かせるタイプとして見られることが多い。ボストン周辺のロック文脈に置くと、同じ地域のバンド群と並べて語られることもある。
バンドの中での位置づけ
『Reptile Men』は、The Neighborhoodsの活動初期から続くバンドの個性を確認できる作品といえる。Dave Minehanのリード・ボーカルとリード・ギターを軸に、John Hartcornのベース、Michael Quagliaのドラムが支える基本形。その編成からも、曲をしっかり前へ押し出すロック・バンドとしての性格が読み取れる。
メンバー表記にはDavid Minehan、Lee Harrington、John Hartcorn、Mike Quaglia、John Lynchが並ぶ。こうしたクレジットからも、The Neighborhoodsが単なるギター・バンドではなく、複数のメンバーの役割が絡み合う形で成り立っていたことがうかがえる。
同時代とのつながり
1980年代のパワーポップは、キャッチーなメロディとロックの勢いを両立させるバンドが各地にいた時代だった。The Neighborhoodsもその文脈の中で、ボストンのローカル・シーンから出てきたバンドとして存在感を持っていたはずだ。大きな商業ヒットを狙うというより、バンドの演奏と曲作りで勝負する姿勢が目に入る。
このあたりは、同時代のアメリカン・ギターロックやパワーポップの流れを好む人には、作品の立ち位置が見えやすい。過度に洗練されたサウンドではなく、バンドで鳴らすロックの感触が前に出るところが、この時代らしい。
聴きどころの見方
実際に聴いた感想として語るなら、こうした作品はまずギターの鳴りとリズム隊の噛み合い方に注目したくなる。Dave Minehanの歌とギターが曲の中心に置かれ、ベースとドラムがその輪郭を支える形は、パワーポップらしい推進力につながる。メロディの運び方とバンドの一体感が、作品の印象を決めるタイプだろう。
タイトル曲である『Reptile Men』は、この作品を象徴する名前としてまず目に入る。曲名から受けるイメージ以上に、実際の内容ではバンドの持つロック感とメロディ志向がどう出るかが見どころになりそうだ。
まとめ
The Neighborhoods『Reptile Men』は、1987年のボストン発パワーポップ・バンドの姿をそのまま切り取ったような作品として見られる。派手な説明よりも、バンド編成、地域性、時代性がそのまま音に出るタイプの1枚。The Neighborhoodsの初期の輪郭を知るうえで、外しにくいタイトルだ。
トラックリスト
- A1 – Pure And Easy (3:45)
- A2 – Modern Cowboy (4:13)
- A3 – Reptile Man (3:50)
- A4 – Tommy (4:04)
- A5 – Dangerous (3:35)
- B1 – The Man (2:30)
- B2 – Peeping Tom (1:49)
- B3 – Out Of Your Reach (3:34)
- B4 – Wailing Wall (2:53)
- B5 – Cliches (4:25)