Bridget St. John – Ask Me No Questions (1969)
Bridget St. John『Ask Me No Questions』について
Bridget St. Johnのデビュー作『Ask Me No Questions』は、1969年にUKのDandelionレーベルから出た作品だ。John Peelがプロデュースを手がけたことでも知られ、Bridget St. Johnの初期キャリアを代表する一枚として位置づけられている。2010年には再発盤も出ており、こちらには歌詞インサートが付属している。
Bridget St. Johnの出発点
Bridget St. Johnはロンドン出身のシンガー・ソングライターで、1969年から1972年にかけてJohn PeelのDandelionレーベルで録音した3枚のアルバムで特によく知られている。自身でもギターを弾き、John Martynをギターの手本として挙げている。John Peelからは「the best lady singer-songwriter in the country」と評されたこともある。
『Ask Me No Questions』は、その最初の作品。後の『Songs for the Gentle Man』や『Jumble Queen』につながる、Bridget St. Johnの出発点として聴かれるアルバムだ。
作品の性格
このアルバムは、フォーク・ロックを軸にした内容として語られることが多い。編成や音作りは比較的シンプルで、歌とギターを中心に据えた作りが特徴になっている。過剰な装飾よりも、曲そのものと歌の運びが前に出るタイプの作品だ。
同時代のUKフォーク周辺では、Nick DrakeやJohn Martyn、Vashti Bunyanのように、個人の声やギターの弾き方が作品の印象を大きく決めるアーティストが並ぶ。Bridget St. Johnもその流れの中で語られることが多く、この作品でもそうした文脈が感じられる。
2010年盤について
2010年盤はオリジナルの1969年盤を基にした再発盤として扱える。今回確認できる範囲では、歌詞インサート付きでの発行が特徴だ。盤としては、オリジナルの作品内容を現在の形で聴ける再提示という性格が強い。
曲目の聴きどころ
代表曲としては、タイトル曲の「Ask Me No Questions」がまず挙がる。作品全体の入口としてもわかりやすい曲名で、アルバムの輪郭を示す存在だ。Bridget St. Johnの初期作では、メロディの運びとギターの弾き語り感覚が作品の軸になっていて、このアルバムでもその持ち味が前面に出ている。
関連エピソード
Bridget St. Johnはこの後、BBC RadioやJohn Peelのセッションを数多く残し、UKの大学やフェスティバル回路で活動を続けた。1974年にはMelody Makerの読者投票で女性シンガーとして上位に入るなど、当時の評価も高い。のちにはニューヨークへ移り、長く表舞台から離れる時期もあるが、1999年のNick Drake追悼コンサート出演や、2006年の日本ツアーなどで再び注目を集めた。
まとめ
『Ask Me No Questions』は、Bridget St. Johnの初期像をそのまま伝えるデビュー作だ。UKフォークの流れ、John Peel周辺の文脈、そして自身の歌とギターを中心にした作りが重なる一枚として、1969年当時の空気をよく映している。2010年再発盤では、その作品を歌詞付きで改めて辿れる形になっている。
トラックリスト
- A1 – To B Without A Hitch (3:04)
- A2 – Autumn Lullaby (2:57)
- A3 – Curl Your Toes (2:56)
- A4 – Like Never Before (3:11)
- A5 – The Curious Crystals Of Unusual Purity (3:56)
- A6 – Barefeet And Hot Pavements (2:42)
- B1 – I Like To Be With You In The Sun (2:31)
- B2 – Lizard-Long-Tongue Boy (3:04)
- B3 – Hello Again (Of Course) (4:08)
- B4 – Many Happy Returns (2:13)
- B5 – Broken Faith (4:55)
- B6 – Ask Me No Questions (7:48)
関連動画
- To B Without a Hitch
- Autumn Lullaby
- Curl Your Toes
- Like Never Before
- The Curious Crystals of Unusual Purity
- Barefeet and Hot Pavements
- Bridget St. John -[7]- I Like To Be With You In The Sun
- Lizard-Long-Tongue Boy
- Bridget St. John -[9]- Hello Again Of Course
- Bridget St. John -[10]- Many Happy Returns