Limonada – Limonada (1970)

Limonada『Limonada』について
『Limonada』は、ウルグアイのバンド、Limonadaによる1970年の作品。メンバーはWalter Cambón、Luis Sosa、Ricardo Lanza、Dardo Martínezで、1969年から1971年にかけて活動したグループとして知られている。前身にEl Kintoのメンバーを含む編成でもあり、当時の南米ロックの流れの中で位置づけられる一枚だ。
作品の輪郭
ジャンルはロック。スタイルとしてはGarage Rock、Prog Rock、Rock & Rollが挙げられている。演奏は、ロックンロールの直進性を軸にしながら、ガレージロックらしいざらついた質感と、プログレッシブ・ロックにつながる展開の意識が重なるタイプの作品として捉えられる。
録音の雰囲気も含めて、当時のバンドものらしい生々しさがまず印象に残る。整いすぎないバンドサウンドの中で、リズムが前に出る構成が見えやすい作品といえる。
アーティストの中での位置づけ
Limonadaは短い活動期間のバンドで、1969年から1971年という限られた時期の記録としてこの作品が残っている。El Kintoの流れをくむメンバーが参加している点も含めて、当時のウルグアイ・ロックの連続性を示す存在として見られることが多い。
1970年という時期は、ラテンアメリカ圏でもロックが独自の形を作っていった時代。英米のロックを参照しながらも、各地のバンドが自分たちの演奏感や編成で更新していく文脈の中に、この作品も置ける。
盤としての情報
- アーティスト: Limonada
- タイトル: Limonada
- オリジナルリリース年: 1970年
- 盤のリリース年: 2008年
- 国: US
- ジャンル: Rock
- スタイル: Garage Rock, Prog Rock, Rock & Roll
オリジナルは1970年の作品として扱われる一枚。2008年盤は、その音源をあらためて手に取れる形にしたリリースとして見るとわかりやすい。
トラックリスト
- A1 Ojos Que Miran Lejos (2:01)
- A2 Barrio De Casas Bajas (1:50)
- A3 Pasteles Verdes (2:58)
- A4 Veo Luz En La Ventana (2:16)
- A5 Dejenme Dormir (2:53)
- A6 Lejos Estas (3:01)
- B1 Siempre Caminar (3:38)
- B2 Pies Descalzos (2:16)
- B3 Cambiar La Rosa (3:08)
- B4 No Puedo Comprender (3:20)
- B5 A “Nonica” (2:40)
- B6 Viejo Tambor (2:54)
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Sly & The Family Stone – There’s A Riot Goin’ On (1971)

Sly & The Family Stone「There’s A Riot Goin’ On」について
Sly & The Family Stoneの「There’s A Riot Goin’ On」は、1971年にUSで発表されたアルバム。ファンク、ソウル、R&Bを土台にしながら、当時のブラック・ミュージックの流れの中でもかなり独特な位置にある作品だ。
サンフランシスコで1966年に結成されたこのグループは、ロック、ソウル、ファンクを横断するバンドとして知られている。ホーン、ベース、ドラム、コーラスがひとつにまとまる編成で、男女混成のメンバー構成も特徴のひとつ。Rock And Roll Hall of Fameにも1993年に殿堂入りしている。
作品の輪郭
このアルバムでは、グループの持つダンス・ミュージックとしての要素が残りつつ、リズムの刻みはより重く、音数は抑えめ。ドラムやベースの動きが前に出て、録音全体にも少し閉じた質感がある。ソウルの流れを引きながら、ファンクの骨格をさらに内側へ寄せたような印象だ。
当時のR&Bやソウルの作品と比べると、整ったアンサンブルよりも、断片的なフレーズや繰り返しのパターンが目立つ場面もある。そうした作りが、1971年という時代の空気とも重なって見えるアルバムでもある。
アーティストにとっての位置づけ
Sly & The Family Stoneにとっては、初期の明快なグルーヴ感をさらに先へ進めた作品として語られることが多い。バンドの持つポップさや祝祭感とは少し違う方向で、内省的な表情が前に出ているのが特徴といえる。
メンバーにはSly Stone、Freddie Stone、Cynthia Robinson、Jerry Martini、Larry Graham、Greg Erricoらが名を連ねる。ファンクの基本形を支えた演奏陣が関わりながら、その音像はかなり個性的にまとまっている。
同時代の文脈
1971年は、ソウルやファンクが細かく分岐していく時期でもある。より硬質なリズム、低音を強く感じさせる編成、スタジオでの編集感覚などが、さまざまな作品に見られるようになる。その中で「There’s A Riot Goin’ On」は、ファンクの新しい方向を示す1枚として見られることが多い。
タイトルが示す通り、時代の緊張感も背景にある。音そのものに、その空気が反映されているようにも感じられる。
ざっくりとした印象
- ジャンルの軸: Funk / Soul
- スタイル: Rhythm & Blues、Soul、Funk
- リズム: 重心の低い反復感
- 音の質感: ざらつきと密度のある録音
- 位置づけ: Sly & The Family Stoneの転換点のひとつ
華やかな一体感よりも、引き締まったグルーヴと内側へ向かう感触が残るアルバム。Sly & The Family Stoneの音楽が、どこまで広く、どこまで深く入り込めるかを示した作品として受け取られている。
トラックリスト
- A1 Luv N’ Haight (4:01)
- A2 Just Like A Baby (5:12)
- A3 Poet (3:01)
- A4 Family Affair (3:06)
- A5 Africa Talks To You “The Asphalt Jungle” (8:45)
- A6 There’s A Riot Goin’ On (0:00)
- B1 Brave & Strong (3:28)
- B2 (You Caught Me) Smilin’ (2:53)
- B3 Time (3:03)
- B4 Spaced Cowboy (3:57)
- B5 Runnin’ Away (2:51)
- B6 Thank You For Talking To Me Africa (7:14)
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Bill Withers – Just As I Am (1971)

Bill Withers / Just As I Am
Bill Withersのデビュー作にあたる「Just As I Am」は、1971年にUSでリリースされたソウル・アルバム。のちに「Ain’t No Sunshine」や「Lean on Me」で広く知られることになるBill Withersが、33歳でアルバム・デビューを飾った作品でもある。
作品の輪郭
Bill Withersは1938年、West Virginia州Slab Fork生まれ。音楽活動を本格化させる前は、Lockheed Aircraft Corporationで整備士として働きながらデモを録音していたという経歴を持つ。そうした遅いスタートも含めて、この作品には肩書きよりも歌そのものを前に出す姿勢が感じられる。
ジャンルはFunk / Soul、スタイルはSoul。録音は派手さを強調するタイプではなく、リズムの置き方や歌の間合いがはっきりしたつくり。演奏は必要な要素をきちんと並べた印象で、ボーカルの輪郭が前に出やすい質感になっている。
サウンドの特徴
全体としては、軽く跳ねるグルーヴと、落ち着いたテンポ感が軸。ベースやドラムが大きく主張しすぎず、Bill Withersの声の重さとフレーズの運びを支える形。録音の空気感も含めて、70年代初頭のソウルらしい素朴さと整理された響きが同居している。
ソウルがより洗練されていく時期の作品ではあるが、このアルバムはその中でも、歌と曲の構造をまっすぐに見せる方向に寄っているように聞こえる。ファンク色のあるリズムも、過剰に前へ出るというより、曲の芯をつくる役割に近い。
Bill Withersにとっての位置づけ
このアルバムは、Bill Withersにとって最初の正式なアルバム作品。遅いデビューながら、ここでの歌唱とソングライティングがその後の活動の土台になっていく。生活の現場を知る人物が、そのまま歌に落とし込んだような実感のある作りが、この時点ですでに見えている。
同時代のUSソウルと比べると、華やかなショウアップよりも、語りかけるような歌の置き方が印象に残る。70年代前半のソウルの中でも、Bill Withersらしい簡潔さがはっきりした一枚、といったところ。
プロフィールメモ
- アーティスト名: Bill Withers
- タイトル: Just As I Am
- オリジナル・リリース年: 1971年
- 国: US
- ジャンル: Funk / Soul
- スタイル: Soul
Bill Withersの出発点として、歌と曲の骨格がそのまま記録された作品。そんな印象のアルバム。
トラックリスト
- A1 Harlem (3:23)
- A2 Ain’t No Sunshine (2:04)
- A3 Grandma’s Hands (2:00)
- A4 Sweet Wanomi (2:30)
- A5 Everybody’s Talkin’ (3:21)
- A6 Do It Good (2:52)
- B1 Hope She’ll Be Happier (3:48)
- B2 Let It Be (2:37)
- B3 I’m Her Daddy (3:19)
- B4 In My Heart (4:19)
- B5 Moanin’ And Groanin’ (2:57)
- B6 Better Off Dead (2:13)
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Genesis – Foxtrot (1972)

Genesis『Foxtrot』について
Genesisの『Foxtrot』は、1972年にUKでリリースされたアルバムだ。バンドの初期らしい組曲的な構成、細かく組み立てられた展開、鍵盤とギターが前に出るアレンジが印象に残る作品として知られている。
Genesisは1967年にイングランド南東部サリーのCharterhouse Schoolで結成されたUKのロック・バンドで、初期は複雑な曲構成と演劇的なステージングで存在感を示した。『Foxtrot』もその流れにある1枚で、プログレッシブ・ロックとアート・ロックの要素が強く出ている。
サウンドの特徴
この時期のGenesisらしく、曲は静かなパートから段階的に組み上がっていく場面が多い。リズムは一定のビートで押し切るというより、拍子や展開の変化を含みながら進む構成。録音も、各楽器の輪郭をはっきり残した質感で、オルガンやメロトロン系の響き、12弦ギターの層、フィル・コリンズのドラムが曲の流れを支える形になっている。
ピーター・ガブリエルのボーカルは、語りを含むような歌い回しと、場面ごとの表情の切り替えが目立つ。バンド全体としては、音数を重ねながらも、各パートの役割が比較的見えやすい作りだ。
作品の位置づけ
『Foxtrot』は、Genesisの初期プログレ期を代表するアルバムのひとつとして語られることが多い。ピーター・ガブリエル在籍時の作品で、のちにバンドがよりポップ寄りの方向へ進む前の、複雑な構成と長尺の展開が前面にある時期を示している。
1970年代前半の英国ロックでは、Yes、King Crimson、Emerson, Lake & Palmer などと並んで、演奏力と構成の緻密さを軸にしたプログレッシブ・ロックが広がっていた。その文脈の中で、『Foxtrot』もバンドの個性を押し出した作品として位置づけられる。
メンバー
- Peter Gabriel – lead vocals, flute, percussion
- Tony Banks – keyboards, backing vocals
- Steve Hackett – guitar
- Mike Rutherford – bass, bass pedals, guitar, backing vocals
- Phil Collins – drums, lead & backing vocals
ひとこと
『Foxtrot』は、Genesisの初期の特徴がまとまった1枚だ。構成の細かさ、楽器の重なり、曲ごとの展開の切り替えがはっきりしていて、1972年の英国プログレらしい手触りが感じられる作品である。
トラックリスト
- A1 Watcher Of The Skies
- A2 Time Table
- A3 Get ‘Em Out By Friday
- A4 Can-Utility And The Coastliners
- B1 Horizons
- Supper’s Ready
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Edwyn Collins – 50 Shades Of Blue (1989)

Edwyn Collins「50 Shades Of Blue」
Edwyn Collinsの「50 Shades Of Blue」は、1989年のUKリリースとして登場した作品。スコットランド出身のシンガー/ソングライターであり、ミュージシャン、イラストレーター、プロデューサーとしても活動してきたEdwyn Collinsの初期の一枚として位置づけられる。
作品の輪郭
ジャンルはRock、スタイルはPop Rock。タイトルから受ける印象どおり、ロックを土台にしながらメロディを前に出した作りが想像しやすい一枚だ。1980年代後半らしい時代感の中で、ギター中心のバンドサウンドにポップな整理が加わるタイプの作品として捉えられる。
録音の雰囲気は、当時のUKロックらしい輪郭のはっきりした質感が似合う。リズムはきっちりとした推進力を持ち、音像は派手すぎず、曲の流れを見せる方向の作りになっているような印象がある。
Edwyn Collinsという存在
Edwyn Collinsは1959年にエディンバラで生まれたアーティストで、歌うことだけでなく、作曲、演奏、制作、さらに映像やイラストの分野にも関わってきた人物。そうした幅の広さを持つミュージシャンの初期作として見ると、この時点ですでに、単なるロック・シンガーという枠だけでは収まりきらない背景が見えてくる。
1980年代のUKでは、ギターロックとポップ感覚の接点を探る流れがいくつも生まれていた。その文脈の中で、この作品もロックの骨格と親しみやすいメロディのバランスを意識したものとして受け取れそうだ。
位置づけ
「50 Shades Of Blue」は、Edwyn Collinsのキャリアの中でも初期の時期にあたる作品。後年の活動につながる入口として見ると、彼の音楽的な輪郭をつかむうえでわかりやすい一枚といえる。
1989年のUKロック、Pop Rockの空気感、そしてEdwyn Collinsの作家性。その3つが重なる地点にある作品だ。
トラックリスト
- A1 50 Shades Of Blue (Extended Version) (4:40)
- A2 Kindred Spirit (4:23)
- B1 Just Call Her Name (3:57)
- B2 Ain’t That Always The Way (2:44)
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Neal Morse – Jesus Christ The Exorcist (2019)

Neal Morse『Jesus Christ The Exorcist』について
Neal Morseによる『Jesus Christ The Exorcist』は、2019年に登場したロック・オペラ作品だ。プログ・ロック、ゴスペル、ロックの要素を軸にした構成で、物語性の強い長編作としてまとめられている。Neal Morseはアメリカ出身のマルチ・インストゥルメンタリストで、Spock’s Beard、Neal Morse Band、Flying Colors、TransAtlanticなどで活動してきた人物として知られる。
作品の輪郭
タイトルの通り、キリストを題材にしたコンセプト作品で、ロック・オペラとしての性格がはっきりしている。楽曲ごとの展開を追いながら物語を進めていくタイプで、プログ・ロックらしい組曲的な構成や、場面転換の多い流れが印象に残る。
サウンド面では、キーボードを中心にした厚みのあるアレンジ、ロック寄りのバンド・サウンド、合唱的な広がりが組み合わさっている。リズムは曲ごとに切り替わりが多く、演奏の密度も高め。録音の空気感は比較的明瞭で、各パートの役割が追いやすい作りに思える。
Neal Morseにとっての位置づけ
Neal Morseは、長くプログ・ロックの文脈で活動してきたアーティストだが、この作品でもその作曲スタイルが前面に出ている。バンド・プロジェクトでの活動と並び、ソロ名義でも大きな構想を持った作品を形にしてきた流れの中にある一枚といえる。宗教的なテーマや劇的な展開を持つ点も、彼の作風をよく示している。
同時代・ジャンルの文脈
2010年代後半のプログ・ロックでは、クラシック・ロックの語法やロック・オペラ的な構成を現代的な録音でまとめる作品が目立つ。このアルバムも、その流れの中で、長尺構成と物語性を重視した作りになっている。ゴスペル的な要素を含むところも、ジャンル横断的な広がりにつながっている。
基本情報
- アーティスト: Neal Morse
- タイトル: Jesus Christ The Exorcist
- オリジナル・リリース年: 2019年
- リリース国: Europe
- ジャンル: Rock / Folk, World, & Country
- スタイル: Prog Rock, Rock Opera, Gospel
トラックリスト
- A1 Introducing (2:31)
- A2 Overture (3:19)
- A3 Getaway (2:41)
- A4 Gather The People (5:17)
- A5 Jeses’ Baptism (3:09)
- B1 Jeses’ Temptation (10:18)
- B2 There’s A Highway (4:06)
- B3 The Woman Of Seven Devils (5:41)
- B4 Free At Last (5:05)
- C1 The Madman Of The Gadarenes (7:04)
- C2 Love Has Called My Name (4:14)
- C3 Better Weather (1:42)
- C4 The Keys To The Kingdom (4:48)
- C5 Get Behind Me Satan (3:23)
- D1 He Must Go To The Cross (3:10)
- D2 Jerusalem (3:55)
- D3 Hearts Full Of Holes (3:40)
- D4 The Last Super (3:50)
- D5 Gethsemane (7:39)
- E1 Jeses Before The Concil And Peter’s Denial (3:12)
- E2 Judas’ Death (3:33)
- E3 Jeses Before Pilate And The Crucifixion (8:14)
- F1 Mary At The Tomb (2:45)
- F2 The Greatest Love Of All (5:00)
- F3 Lover Has Called My Name (Reprise) (1:30)
関連動画
- Neal Morse – Jesus Christ the Exorcist. 2019. Progressive Rock. Full Album
- Neal Morse – Jesus Christ The Exorcist – Three Song Medley (Episode 14)
- Neal Morse – Jesus Christ The Exorcist – Opening Section Medley (Episode 1)
- Neal Morse – Jesus Christ The Exorcist: Interview Pt. 1
- Neal Morse – “Get Behind Me Satan” feat. Ted Leonard (Official Music Video)
Motiffe – Motiffe (1972)

Motiffe / Motiffe
Motiffeは、イングランド・ハートフォードシャー州セント・オールバンズの男子校を拠点に活動していたバンドで、1972年に同名タイトルの作品を残している。ジャンルはロック、スタイルはサイケデリック・ロック。メンバーにはJohn Grimaldi、Mike Avery、Mark Pasterfield、David Shackley、Quentin Brier、Ian Wilsonが名を連ねる。
作品の位置づけ
このMotiffeは、バンド名をそのまま掲げた作品としてまとまりを持つ一枚。1972年という時期を踏まえると、60年代後半のサイケデリック・ロックの流れを引き継ぎつつ、70年代初頭のロックの感触へつながる位置にある。バンドのプロフィールからも、学校を母体にした活動の延長線上で形になった作品として見えてくる。
サウンドの印象
サイケデリック・ロックらしく、演奏の流れの中で音の広がりや質感を感じさせる作り。リズムは直線的に進みつつも、ところどころで揺れを含み、ギターやバンド全体の鳴りが前に出るタイプの印象がある。録音の雰囲気も、当時のロック作品らしいまとまりを持ったものとして受け取れる。
同時代とのつながり
1972年のイギリス周辺では、ハードロックやプログレッシブ・ロックが存在感を強める一方で、サイケデリック・ロックの感触を残した作品も各地に見られる。Motiffeのこの作品も、そうした時代の重なりの中に置くと輪郭がつかみやすい。初期ロックのエネルギーと、当時のロックが持っていた実験性のあいだにある一枚、という見方ができる。
基本情報
- アーティスト: Motiffe
- タイトル: Motiffe
- オリジナル・リリース年: 1972
- 盤のリリース年: 2006
- アーティストの国: Germany
- リリース国: Germany
- ジャンル: Rock
- スタイル: Psychedelic Rock
トラックリスト
- A1 Grotesque Piece (5:16)
- A2 Analogy (6:24)
- A3 Life Reciprocal (10:23)
- B1 To George (8:35)
- B2 Mind And Body (15:27)
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DR. Strangely Strange – Kip Of The Serenes (1969)

DR. Strangely Strange『Kip Of The Serenes』
DR. Strangely Strangeは、1967年にダブリンで結成されたアイルランドの実験的なフォーク・グループ。本作『Kip Of The Serenes』は1969年の作品で、フォークロック、サイケデリックロック、フォークの要素をまたぐ1枚として位置づけられる。
作品の輪郭
ギター、キーボード、パーカッション、複数のボーカルが絡む編成で、ロックの輪郭を持ちながらも、曲の進み方は一直線ではない。リズムはきっちり前へ押すというより、間を取りながら進む場面があり、録音全体にも素朴さと実験性が同居している。アコースティックな響きが前に出る一方で、サイケデリックな色合いも見える構成。
ジャンル表記としては Rock、Folk、World, & Country にまたがり、スタイル面では Folk Rock、Psychedelic Rock、Folk に分類されている。1960年代末の英国圏フォーク・ロックの流れの中で聴くと、同時代のサイケデリックな試みと、アイルランド由来のフォーク感覚が重なる位置にある作品といえる。
バンドの流れの中で
DR. Strangely Strangeは1971年にいったん解散するまでに2枚のアルバムを残したグループで、本作はその初期の重要な記録のひとつ。Tim BoothとIvan Pawleを中心に、Brian Trench、Tim Goulding、Linus、Neil Hopwoodらが加わった時期の編成が反映されている。後年には再結成やライヴ活動も行われているが、ここでは1960年代末のバンドの輪郭がそのまま残っている。
盤について
- アーティスト: DR. Strangely Strange
- タイトル: Kip Of The Serenes
- オリジナルリリース年: 1969年
- 盤のリリース年: 2008年
- アーティストの国: Europe
- リリース国: Europe
1969年という時代の空気を背景にしつつ、フォークの土台に少しずつずらしを入れていくタイプの作品。派手さよりも、編成の組み合わせや音の置き方に耳が向く内容になっている。
トラックリスト
- A1 Strangely Strange But Oddly Normal (4:28)
- A2 Dr. Dim & Dr. Strange (7:33)
- A3 Roy Rogers (5:37)
- A4 Dark-Haired Lady (4:25)
- A5 On The West Cork Hack (2:32)
- B1 Tale Of Two Orphanages (3:49)
- B2 Strings In The Earth And Air (1:52)
- B3 Ship Of Fools (6:18)
- B4 Frosty Mornings (3:59)
- B5 Donnybrook Fair (8:48)
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Michael John – Love Will Tear Us Apart (1983)

Michael John「Love Will Tear Us Apart」について
Michael Johnの「Love Will Tear Us Apart」は、Joy Divisionのカバー。ニューウェーブとポップロックの要素を軸にした一枚として見ると、当時のUKらしい乾いた質感と、メロディを前に出した作りがイメージしやすい。
サウンドの印象
ジャンル表記どおり、リズムは大きく暴れるというより、一定の推進力を保ちながら曲を支えるタイプだろう。音の輪郭は比較的はっきりしていそうで、ギターやキーボードの配置も、勢いだけで押すというより、フックのある旋律を際立たせる方向に寄っているはずだ。録音の空気感も、80年代前半のUK作品らしい、少し硬質で整理された響きが想像される。
作品の位置づけ
1983年という時期は、ニューウェーブやポップロックが広く浸透していた頃で、この作品もその流れの中に置いて考えやすい。Michael Johnにとっての詳細なプロフィールは不明だが、少なくともこの時点での作品としては、ロックとポップの接点を意識したタイトルだったと受け取れる。
同時代の文脈
UKの1983年は、シンセの存在感とギター主体のバンドサウンドが並走していた時代でもある。「Love Will Tear Us Apart」も、その時代性の中で、派手さよりも曲の流れやメロディの印象を重視するタイプとして捉えると分かりやすい。ニューウェーブの軽やかさと、ポップロックの親しみやすさが重なるあたりに、この作品の輪郭がある。
まとめ
Michael John「Love Will Tear Us Apart」は、1983年のUKロック/ポップの空気をまとった作品だ。派手な装飾よりも、リズムの安定感や曲のまとまり、80年代前半らしい音の質感が見どころになりそうな一枚である。
トラックリスト
- A1 Love Will Tear Us Apart (12″ Version) (5:45)
- A2 Love Will Tear Us Apart (7″ Version) (3:55)
- B We’re Together
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Yes Featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman – Live At The Apollo (50th Anniversary) (2018)

Yes Featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman『Live At The Apollo (50th Anniversary)』
『Live At The Apollo (50th Anniversary)』は、Jon Anderson、Trevor Rabin、Rick Wakemanによる編成のYes Featuring ARW名義で2018年に登場したライヴ盤。プログレッシブ・ロックの文脈にある作品で、Yesの歴史を共有してきた3人が再び並び立つ形の記録になっている。
作品の位置づけ
このユニットは、Yesの元メンバーであるJon Anderson、Trevor Rabin、Rick Wakemanが集まって成立したもの。3人は1991年から1992年にかけてのYesのツアーでも共演しており、その後あらためて活動を本格化させた流れにある。バンド名に「Yes」を含む形でまとまっている点も、この作品の背景を示している。
2018年の本作は、その活動の中でライヴの熱量をそのまま切り取った1枚という印象。スタジオで組み立てる新作というより、既存の楽曲をステージ上でどう鳴らすかに重心が置かれている。
サウンドの印象
演奏は、プログレらしい展開の多さと、ロック・バンドとしての推進力が同居するタイプ。Jon Andersonの伸びやかな歌、Trevor Rabinのギターの輪郭、Rick Wakemanの鍵盤の厚みが、それぞれはっきり役割を持っている構成。リズム面では、複雑さを前面に出しつつも、ライヴならではの直進感が感じられる。
録音の雰囲気は、ホールの空気を含んだライヴらしい質感。音の分離は比較的明瞭で、楽器同士がぶつかりすぎず、ステージ上のアンサンブルが追いやすい印象。観客の反応も含めて、現場の空気感を伝えるタイプの仕上がり。
ジャンルの文脈
2010年代後半のプログレ・ロックは、往年の名曲を軸にしたライヴ活動が目立つ時期でもあった。本作もその流れの中にあり、長く続いてきたYesの系譜を、別の形で再確認するような作品として見ることができる。70年代から続くプログレの語法――長いフレーズ、転調感のある展開、鍵盤とギターの応酬――が、ここでも前面に出ている。
ひとことでまとめると
Yesの主要メンバー3人がそろった編成による、2018年のライヴ記録。歌、ギター、鍵盤の個性が前に出る、プログレ・ロックらしいアンサンブルの1枚。
トラックリスト
- A1 Intro/Cinema/Perpetual Change
- A2 Hold On
- I’ve Seen All Good People
- B2 Lift Me Up
- And You And I
- C1 Rhythm Of Love
- C2 Heart Of The Sunrise
- D1 Changes
- D2 Long Distance Runaround/The Fish (Schindleria Praematurus)
- E1 Awaken
- F1 Make It Easy/Owner Of A Lonely Heart
- F2 Roundabout
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Eden – Heimkehr (1980)

Eden『Heimkehr』(1980)
『Heimkehr』は、ドイツのクリスチャン・グループ、Edenによる1980年の作品。バンドはノルトライン=ヴェストファーレン州リューデンシャイトを拠点に活動していたグループで、プログレッシブ・ロックを軸に、フォークの要素やクラシック由来の旋律を織り込んだ複雑な作風で知られている。歌詞の多くが聖書のテキストに基づいている点も、このグループの大きな特徴だ。
作品の輪郭
ジャンル表記はRock、スタイルはReligious、Prog Rock、Krautrock。Edenらしい多層的な構成と、宗教的な主題が前面にある一枚として捉えやすい。タイトルの『Heimkehr』はドイツ語で「帰郷」を意味し、作品全体の方向性を想像しやすい言葉でもある。
サウンドの特徴
この時代のドイツ産プログレらしく、演奏は緻密で、曲の展開も単純ではない。リズムは一定の推進力を持ちながらも、拍の置き方やフレーズの切り替えで表情を変えていくタイプだろう。質感としては、ロックのバンド演奏を土台にしつつ、フォーク寄りの素朴さと、クラシックを思わせる旋律感が同居する形が浮かぶ。録音の雰囲気も、派手な加工よりはアンサンブルの密度を聞かせる方向に寄っている印象がある。
当時の文脈
1980年という時期を考えると、英米のプログレがひと区切りついた後の空気の中で、ドイツではなおクラウトロック以後の感覚を引き継いだ作品が生まれていた。Edenもその流れの中で、宗教性とプログレッシブな構成力を結びつけたグループとして位置づけられる。大編成のバンドらしい厚みと、メロディの扱いの丁寧さが、このグループの個性として見えやすい。
メンバー
- Dirk Schmalenbach
- Michael Wirth
- Markus Egger
- Mario Schaub
- Michael Dierks
- Anne Dierks
- Hans Fritzsch
- Michael Claren
- Annette Schmalenbach
- Hans Müller
ひとこと
Edenの『Heimkehr』は、宗教的なテーマを軸にしながら、ドイツのプログレ/クラウトロックの文脈にしっかり接続した作品として見えてくる。バンドの大所帯ぶりも含めて、構成の密度と演奏の重なりが印象に残るタイプの一枚だ。
トラックリスト
- A0 Intro (2:00)
- A1 Die Klagelieder Des Jeremia (10:00)
- A2 Psalm 137 (5:10)
- A3 Psalm 126 (5:45)
- B1 Heimkehr (10:11)
- B2 Herr, Ich Bin Nicht Würdig (5:45)
- B3 Neues Land Im Licht (7:00)
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Elly & Rikkert – Parsifal (1971)

Elly & Rikkert「Parsifal」について
「Parsifal」は、オランダのフォーク/シャンソン・デュオ、Elly & Rikkertによる1971年の作品。
Elly NiemanとRikkert Zuiderveldの2人による活動初期のアルバムで、のちに宗教色の強い路線へ移る以前の時期にあたる。
作品の位置づけ
Elly & Rikkertは1960年代後半から活動を始めたデュオで、この作品はその初期の流れを示す一枚。
後年の作品では歌詞面の方向性が変化していくが、「Parsifal」ではまだフォーク・ロックを軸にした音作りが前面に出ている印象がある。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、Folk、World, & Country、スタイルはFolk Rock。
アコースティック楽器を中心にした土台に、ロック寄りのリズムが重なる構成が想像しやすい。録音も70年代初頭らしい、やや素朴で直接的な質感に寄っていそうな一枚。
フォークの語り口とロックの推進力が並ぶタイプの作品として、同時代の欧州フォーク・ロックの流れの中で捉えやすい。
派手な演出よりも、歌と演奏の距離感が近いタイプのアルバムという見方ができる。
基本情報
- アーティスト: Elly & Rikkert
- タイトル: Parsifal
- リリース年: 1971
- 国: Netherlands
- メンバー: Elly Nieman, Rikkert Zuiderveld
- ジャンル: Rock, Folk, World, & Country
- スタイル: Folk Rock
オランダのデュオによる初期作として、活動の出発点を知るうえで押さえやすいタイトル。
トラックリスト
- A1 Parsifal (4:00)
- A2 Godin Van De Liefde 1 (5:57)
- A3 De Maya-Koning (3:09)
- A4 De Zilveren Trein (3:14)
- A5 De Reiziger (4:10)
- A6 Dans Van De Tafelronde (1:05)
- B1 Godin Van De Liefde (4:00)
- B2 De Blaaskaak (1:30)
- B3 Icarus (4:40)
- B4 Boodschap Aan De Zeemeermin (4:20)
- B5 De Maan Is Heet (3:20)
- B6 Aan Jou (0:28)
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João Donato – Quem É Quem (1973)

João Donato『Quem É Quem』について
『Quem É Quem』は、ブラジルのピアニスト、シンガー、コンポーザーであるJoão Donatoが1973年に発表した作品。Latin、Funk / Soul、MPBの要素が重なった一枚で、70年代ブラジル音楽の空気をそのまま切り取ったような内容になっている。
作品の輪郭
João Donatoは、リオブランコ出身の音楽家として知られ、ジャズやブラジル音楽の文脈で長く活動してきた人物。その流れの中で置くと、『Quem É Quem』は、彼のピアノや作曲の感覚が、当時のブラジルらしいリズムとソウル寄りの質感に自然に溶け込んだアルバムとして見えてくる。
作品全体は、軽やかな打ち回しと、芯のあるグルーヴが同居する印象。打楽器の推進力やベースのうねりが前に出る場面もあり、MPBの流れの中にファンク的な輪郭が差し込まれている。録音の空気感も、70年代のブラジル作品らしい生々しさが感じられるタイプといえそうだ。
サウンドの特徴
- リズムの立ち方がはっきりしている構成
- ピアノのフレーズに独特の跳ね方がある演奏
- ソウル寄りの粘りと、MPBらしい流れの両立
- 派手さよりも、音の配置と推進力が印象に残る質感
1973年のブラジル音楽の中で
1973年という時期は、ブラジル音楽の中でもMPBが多面的に展開していた時代。『Quem É Quem』も、その文脈の中で、ジャズやファンクの感触を取り込みながら、ブラジル独自のリズム感を保っている。ジャンルの境界をまたぐような作りだが、中心にあるのはあくまでJoão Donatoの演奏と作曲の個性。
位置づけ
João Donatoのディスコグラフィーの中でも、『Quem É Quem』は、彼の持つ軽さと芯の強さが同時に見えやすい時期の作品として捉えやすい。ブラジル音楽、Latin、Funk / Soulの接点をたどるうえで、70年代前半の空気を示す一枚として印象に残る。
トラックリスト
- A1 Chorou, Chorou (2:45)
- A2 Terremoto (2:30)
- A3 Amazonas (Keep Talking) (2:10)
- A4 Fim De Sonho (3:42)
- A5 A Rã (2:35)
- A6 Ahiê (3:55)
- B1 Cala Boca Menino (2:25)
- B2 Nãna Das Águas (2:23)
- B3 Me Deixa (2:18)
- B4 Até Quem Sabe? (2:12)
- B5 Mentiras (4:24)
- B6 Cadê Jodel? (2:06)
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Piramis – 4 – A Nagy Buli (1979)

Piramis『4 – A Nagy Buli』(1979)
ハンガリーのロック・バンド、Piramisによる1979年作。
ハードロックを軸にしながら、長く活動してきたこのバンドの輪郭が、そのまままとまった一枚という印象です。
バンドについて
Piramisはハンガリー出身のポップ・ロック/ハードロック・バンドで、時期によってはプログレッシブな要素にも触れてきたグループです。西欧圏でも一定の反応を得たという経歴もあり、東欧ロックの文脈の中では存在感のあるバンドとして知られています。
作品の内容
『4 – A Nagy Buli』は、1979年の時点でのPiramisを示すアルバム。
メンバーは Köves Miklós、Som Lajos、Gallai Péter、Révész Sándor、Závodi János。
編成のまとまりがそのまま音にも出ていそうな、バンド感の強い作品です。
サウンドはハードロックらしい直線的なリズムと、前に出るギター、しっかりしたバンド・アンサンブルが軸になっているタイプ。録音も、派手に加工された感じよりは、演奏の推進力がそのまま伝わる質感を持っているように受け取れます。ボーカルを中心にした押しの強さも、このグループらしさを支える要素になっていそうです。
位置づけと時代感
1979年という時期は、ハードロックが各地でひとつの定着したスタイルとして扱われていた頃。Piramisもその流れの中で、東欧のロック・バンドとしての個性を保ちながら、時代のハードな鳴りを取り込んでいた作品と見られます。バンドの活動史の中でも、1970年代末の到達点のひとつとして置けるアルバムです。
基本情報
- アーティスト: Piramis
- タイトル: 4 – A Nagy Buli
- リリース年: 1979年
- 国: Hungary
- ジャンル: Rock
- スタイル: Hard Rock
トラックリスト
- A1 Szabadnak Születtem
- A2 Őszintén Akarok Élni
- A3 Hív A Sötét
- A4 A Szerelem Ördöge Vagyok
- B1 Nincs Kegyelem
- B2 Ajándék
- B3 Csak Néhány Jó Szó
- B4 A Becsület
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Gene Loves Jezebel – Promise (1983)

Gene Loves Jezebel / Promise
Gene Loves Jezebelは、1980年にウェールズのポースコールで結成されたUKのロック・バンド。ここで取り上げる「Promise」は1983年の作品で、オルタナティヴ・ロックとゴス・ロックの輪郭がまだはっきりと残る時期の録音として聴ける。
作品の印象
この時期のGene Loves Jezebelは、鋭さのあるギターと、少し陰りを帯びた空気感が印象に残る。ビートは前へ進む感触を持ちながらも、ただ勢いだけで押し切るタイプではなく、音の隙間や響きの冷たさが曲の表情を作っている。
録音全体にも、80年代初期らしい乾いた質感がある。輪郭ははっきりしていて、リズムは比較的明快、そこにボーカルの存在感とメロディの引っかかりが重なる構図。ゴス・ロックの暗さと、オルタナティヴ・ロックの粗さが同居する、そんな手触りの一枚。
バンドの位置づけ
Gene Loves Jezebelは、後にAston兄弟それぞれを中心にした2つのグループが存在することでも知られるが、「Promise」が出た1983年時点では、バンドの初期像を確認できる時期にあたる。デビュー期の勢いというより、のちの展開につながる基本の形が見える段階、という印象。
同時代のUKロックの流れで見ると、ポストパンク以後の空気を受けつつ、よりメロディアスで、より陰影のある方向へ進んだ周辺の文脈に置きやすい。硬質なギター、冷えた響き、感情を抑えたようでいて熱を感じる歌い方。そうした要素が、この作品の輪郭を作っている。
クレジット上の見どころ
クレジットには、Jay Aston、Michael Aston、James Stevenson、Michael Ciravolo、Jean-Marc Lederman などの名前が並ぶ。メンバーの変化が多いバンドらしく、作品ごとの人員の動きも含めて追う楽しみがある。
「Promise」は、Gene Loves Jezebelの初期の姿を知るうえで、1983年という時点のUKロックの空気をそのまま閉じ込めたような存在。
トラックリスト
- A1 Upstairs
- A2 Bruises
- A3 Pop Tarantula
- A4 Screaming For Emmalene
- A5 Scheming
- B1 Bread From Heaven
- B2 Influenza
- B3 Shower Me With Brittle Punches
- B4 Wraps And Arms
- B5 Psychological Problems
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Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich – Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich (1966)

Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich / Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich
Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich は、1960年代の英国ポップ・シーンで人気を集めたロック・バンドです。このアルバム Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich は、オリジナルは 1966年 の作品で、ここで扱う盤は 1967年リリース。グループ名そのままのタイトルが示す通り、バンドのカラーを前面に出した一枚です。
作品の輪郭
ジャンルはロック、スタイルはポップ・ロック。演奏の中心には、当時の英国バンドらしい歯切れのよいビート感と、メロディをしっかり前に出す作りが見えます。派手さよりも、曲のフックとリズムのまとまりで聴かせるタイプの音像。録音も、60年代中盤のポップ・ロックらしい、やや乾いた質感と明快な分離感が印象に残ります。
メンバーは Dave Harman、Trevor Davies、John Dymond、Mick Wilson、Ian Amey、Peter Lucas。ボーカル、ギター、ベース、ドラムがきれいに噛み合う編成で、シンプルなバンド・サウンドの中に、当時らしい軽快さが通っています。
サウンドの特徴
- リズムは前に進むタイプのビート感
- ギターは輪郭がはっきりした鳴り
- ボーカルはメロディを押し出す作り
- 全体はポップ寄りのロック・アレンジ
同時代の英国ポップ/ロックと比べると、いわゆるハードな方向ではなく、親しみやすいメロディと整ったアンサンブルが軸になっている印象です。60年代中盤のヒット志向のバンド・サウンド、その流れの中に置ける作品と言えそうです。
アーティストの位置づけ
Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich にとっては、英国での成功で知られる彼らの個性がまとまって見える時期の作品。バンド名を冠したアルバムという点でも、グループの基本形を示す役割があるように感じられます。派手な実験より、当時のポップ・ロックの手触りをそのまま残した一枚。
1966年のオリジナル作品としての空気感を、1967年盤でもそのまま追える内容。60年代英国ポップ・ロックの一断面として、バンドの持ち味が素直に出たレコードです。
トラックリスト
- A1 DDD-BMT
- A2 We’ve Got A Good Thing Goin’
- A3 Here’s A Heart
- A4 Something I Gotta Tell You
- A5 All I Want To Do
- A6 Frustration
- A7 Hold Tight!
- B1 Hard To Love You
- B2 Nose For Trouble
- B3 No More Love
- B4 After Tonight
- B5 No Time
- B6 Double Agent
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Bighorn – Bighorn (1978)

Bighorn / Bighorn (1978)
Seattle出身のプログレッシブ/クラシック・ロック・バンド、Bighornによる1978年作。アメリカ西海岸のロック・シーンの中で、アリーナ・ロックとクラシック・ロックの要素を軸にした一枚として位置づけられる作品だ。
作品の輪郭
バンド名をそのままタイトルにしたセルフタイトル作で、Bighornというグループの基本形がそのまま表れた内容と見てよさそうだ。1970年代後半のUSロックらしい、厚みのあるバンド・アンサンブルと、前に出るギター、しっかりしたリズムの組み合わせが想像しやすい。
メンバーにはFred Zeufeldt、Bob Marcy、Michael Ipsen、Joe Shikany、Peter Davis、Ken Steimonts、Toby Bowen、Steve Adamek、Rick Randleの名前が並ぶ。複数の演奏者が関わる編成で、ロック・バンドとしてのまとまりと音の密度がポイントになっていた可能性がある。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、スタイルはArena Rock、Classic Rock。大きな会場を意識したような押し出しの強さと、70年代ロックらしい生々しさの両方が軸にあるタイプと受け取れる。録音も、過度に装飾するというより、楽器の輪郭を前に出したストレートな質感だったと考えやすい。
リズム面では、安定したビートを土台にギターが積み上がっていく形が似合う。派手さだけでなく、曲をしっかり支える低音とドラムの推進力が重要になるタイプの作品だろう。
当時の文脈
1978年という年は、アメリカのロックがアリーナ志向を強めていた時期でもある。Bighornのようなバンドは、その流れの中でクラシック・ロックの感触を保ちながら、より大きなスケールのサウンドへ寄せていった存在として見られる。
Seattleのバンドという点も含めて、1970年代の地域ロックの一角を担う作品として整理できる。バンドの活動期そのものを示す記録としても、セルフタイトルのこのアルバムはわかりやすい位置にある。
まとめ
Bighornの「Bighorn」は、1978年のUSロックらしい直線的な勢いと、アリーナ・ロック的な広がりを持つセルフタイトル作。クラシック・ロック寄りの骨格に、1970年代後半らしい厚みを重ねた一枚として捉えやすい。
トラックリスト
- A1 Penny For Your Dreams (4:37)
- A2 (I Love You) I’m Not Afraid Anymore (3:03)
- A3 Star Rocker (4:36)
- A4 Mary-Anne (3:00)
- A5 Tried Every Trick (2:54)
- B1 Stand Up (3:19)
- B2 Sparrow (4:24)
- B3 Helen Betty (3:35)
- B4 Sunday Boy (3:01)
- B5 I Know (4:13)
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Obake – Draugr (2016)

Obake『Draugr』(2016)
ObakeはUKのロック・プロジェクトで、Eraldo Bernocchi、Lorenzo Esposito Fornasari、Jacopo Pierazzuoli、Colin Edwin Balchの4人による作品として知られている。『Draugr』は2016年に発表されたタイトルで、バンドの音像をまとめてつかみやすい一枚になっている。
作品の輪郭
サウンドは、ロックを軸にしながらも、重さと緊張感を前面に置いた作り。ギターの圧、低音の厚み、ボーカルの存在感が、曲ごとの輪郭をはっきりさせている。リズムは直線的に押し切る場面もあれば、間を取ってじわじわと進む場面もあり、全体としては硬質な印象が残る。
録音の質感は、輪郭のくっきりしたタイプ。音の分離がよく、各パートの動きが追いやすい。派手な装飾よりも、演奏の密度や音圧で引っ張る方向性が見えやすい作品だ。
アーティストとしての位置づけ
Obakeは、メンバーそれぞれの経験値がそのまま音に出ているようなまとまりがある。『Draugr』では、個々の演奏力を前提にしながら、バンドとしての一体感を優先している印象。単独の楽曲というより、全体の流れで聴かせる構成が目立つ。
2010年代半ばのUKロック周辺には、ヘヴィな質感や実験性を取り込んだ作品が少なくないが、この作品もその文脈の中で捉えやすい。ストレートなロックの推進力と、少し屈折した音の作りが同居しているところが特徴になっている。
ひとことで言うと
- 2016年作のObakeによるロック作品
- 重いギターと低音が支える硬質な音像
- 演奏の密度と緊張感が前に出た一枚
UK発のロック作品として、音の厚みと構成のバランスを見せる内容だ。
トラックリスト
- A1 Cold Facts
- A2 Incineration Of Sorrows
- A3 Hellfaced
- A4 The Augur
- A5 Appeasing The Apparition
- B1 Serving The Alibi
- B2 Cloud Of Liars
- B3 Immutable
- B4 Draugr
Quatermass – Quatermass (1970)

Quatermass / Quatermass
1970年にUKで登場した、Quatermassの唯一のアルバム。メンバーはJohn Gustafson、J. Peter Robinson、Mick Underwoodの3人で、ベース、ハモンド・オルガン、ドラムスを軸にしたパワー・トリオ編成になっている。ハードなロックの推進力に、鍵盤の厚みや管弦楽的なアレンジを重ねた、当時のブリティッシュ・プログレ周辺に位置する作品。
サウンドの輪郭
全体の印象は、リズムの押し出しが強く、演奏の密度も高め。Mick Underwoodのドラムは前に出てきて、John Gustafsonのベースとボーカルが土台を作る。そこにJ. Peter Robinsonのキーボードが加わり、ハモンド・オルガンのうねりや、クラシカルな弦の響きが差し込まれる構成。ブルース・ロックの筋肉質な感触と、アート・ロック、シンフォニック・ロック寄りの装飾性が同居している印象。
録音の雰囲気は比較的ストレートで、音数は多いが輪郭は見えやすいタイプ。曲によっては展開が細かく、リフの切り替えやブレイクが目立つ。とくに「Laughin’ Tackle」では、弦楽器の大編成が加わり、ロック・バンドの枠を広げるような作りになっている。
作品の位置づけ
Quatermassは短命だったバンドで、このアルバムが唯一の作品。バンド名はBBCのSFドラマに由来し、70年代初頭の英国ロックらしい、ロックと物語性の近さも感じさせる。後年の活動につながる人脈も多く、John GustafsonはのちにBulletを結成し、Mick UnderwoodはEpisode Sixへと進む。
また「Black Sheep of the Family」は、のちにRainbowが最初に録音した曲としても知られている。そうした意味でも、このアルバムは単独作でありながら、周辺シーンへの接点がいくつも見える一枚。
同時代の文脈
1970年前後のUKでは、ブルース・ロックを土台にしながら、キーボード主体の展開やクラシカルな要素を取り込むバンドが増えていた時期。Quatermassもその流れの中で、ハードな演奏力と構築的なアレンジを両立させた作品として位置づけられる。The Niceのような鍵盤主体のプログレ、あるいは初期のハード寄り英国ロックを思わせる要素もあり、ジャンルの境目を行き来する内容になっている。
盤について
- アーティスト: Quatermass
- タイトル: Quatermass
- オリジナル・リリース年: 1970年
- 盤のリリース年: 1975年
- 国: UK
- メンバー: Peter Robinson, John Gustafson, Mick Underwood
- ジャンル: Rock
- スタイル: Blues Rock, Art Rock, Prog Rock, Symphonic Rock
トラックリスト
- A1 Entropy
- A2 Black Sheep Of The Family
- A3 Post War Saturday Echo
- A4 Good Lord Knows
- A5 Up On The Ground
- B1 Gemini
- B2 Make Up Your Mind
- B3 Laughin’ Tackle
- B4 Entropy (Reprise)
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Siouxsie & The Banshees – Cities In Dust (1985)

Siouxsie & The Banshees「Cities In Dust」
Siouxsie & The Bansheesの「Cities In Dust」は、1985年にUKでリリースされたシングル。ニューウェイヴとゴシック・ロックの要素を持つ、バンドの中でもよく知られた楽曲のひとつである。
作品の輪郭
Siouxsie Siouxのヴォーカル、Steven Severinのベース、そしてJohn Valentine Carruthersのギターが軸になった時期の作品。硬質なリズムと、輪郭のはっきりした低音、冷たさのあるギターの質感が前に出る。録音は比較的クリアで、音の配置も明確。ビートの推進力と、メロディの鋭さが同居したつくり。
サウンドの特徴
この曲では、打ち込み的な整然さというより、バンド演奏の緊張感がそのまま出ている印象が強い。ドラムは直線的で、ベースは曲全体を下から支え、ギターは細く尖った音色で空気を切るように鳴る。Siouxsie Siouxの歌唱は、感情を大きく崩さずに、フレーズの輪郭をくっきり見せるタイプ。
バンドの中での位置づけ
Siouxsie & The Bansheesは1976年にロンドンで結成されたUKバンドで、ポストパンク以降の流れの中で独自の存在感を持ってきたグループ。「Cities In Dust」は、そうした流れの中で、ゴシック・ロック寄りの質感とポップな分かりやすさが接近した時期の一曲として見える。バンドの持つ冷たい響きと、シングルとしてのわかりやすさが両立した作品。
同時代の文脈
1985年という時期は、UKのニューウェイヴやゴシック・ロックが、より洗練された録音と強いメロディを取り入れていった時代でもある。この曲も、その文脈の中で、暗さを保ちながらも輪郭のはっきりしたサウンドを示している。派手さよりも、音の密度と緊張感で印象を残すタイプの作品。
盤としては1985年のUK盤。タイトル曲として、その年のバンドの音像をそのまま切り取ったような一枚である。
トラックリスト
- Other Side
- A Cities In Dust (Extended Eruption Mix) (6:48)
- This Side
- B1 An Execution (3:51)
- B2 Quarterdrawing Of The Dog (4:59)
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Scattered Order – Career Of The Silly Thing (1985)

Scattered Order「Career Of The Silly Thing」について
Scattered Orderは、1979年にシドニーで結成されたポストパンク・バンド。本作「Career Of The Silly Thing」は1985年の作品で、電子音とロックを行き来しながら、ニューウェイブ、アートロック、シンセポップ、実験性を横断する内容になっている。
作品の輪郭
バンドのプロフィールを踏まえると、Scattered Orderはオーストラリアのポストパンク/インダストリアルの流れの中で重要な役割を担ってきたグループ。欧米の先鋭的な音楽を独自に受け止めつつ、周辺のアーティストとともにコミュニティを形成していった経緯がある。本作も、その延長線上にある1枚として捉えやすい。
サウンド面では、電子的な質感とバンド演奏のぶつかり方が印象に残る。硬質なリズム、ざらついた音像、少し距離を置いた録音の空気感。整いすぎない構成の中に、反復や変則的な展開が入り込み、ニューウェイブの枠に収まりきらない手触りがある。
同時代とのつながり
1980年代半ばという時期を考えると、ポストパンクが細分化し、シンセポップやアートロック、実験音楽の要素が混ざり合っていった頃。本作もそうした流れの中で、ロックの骨格に電子音や異物感を差し込むタイプの作品として見えてくる。派手さよりも、音の配置や質感の変化で引っ張るタイプのアルバムという印象。
アーティストの中での位置づけ
Scattered Orderは長い活動の中で作風を広げてきたバンドだが、「Career Of The Silly Thing」は、初期のポストパンク的な緊張感と、実験的な志向が重なる時期の記録として置けそうな作品。バンドの変化と持続、その両方が見えやすい1枚。
クレジット
- アーティスト: Scattered Order
- タイトル: Career Of The Silly Thing
- オリジナルリリース年: 1985
- 盤のリリース年: 1986
- ジャンル: Electronic, Rock
- スタイル: New Wave, Art Rock, Synth-pop, Experimental
トラックリスト
- A1 1,000 Gene Autrys
- A2 Tost Rust Host
- A3 Cut You Up
- A4 The Galaxy Is Dead
- A5 Life On A Bed
- A6 No Mattresses In Heaven
- B1 Career Of The Silly Thing
- B2 Escape Via Cessnock
- B3 4 Or 5
- B4 Remember May 12th
- B5 The Little Eye
- B6 The Entire Combine/Capital Of Sweden
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Subway – Subway (1971)

Subway『Subway』について
Subwayは、Irv MowreyとMalcolm Watsonによるフォーク・デュオによる作品で、1971年に登場したアルバムです。アーティストの出自はSeattleとされ、のちにパリで活動した流れの中から生まれた1枚として位置づけられます。ジャンル表記はRock、Folk、World, & Countryで、スタイル面ではFolk、Acid Rock、Psychedelic Rockの要素が並びます。
作品の輪郭
フォークを土台にしながら、ロック寄りの硬さや、サイケデリックな色合いが重なる内容です。アコースティックな響きだけで押し切るタイプというより、音の輪郭に少しざらつきがあり、時代性のある空気感がにじむ作品として捉えやすいでしょう。録音の雰囲気も、素朴さと実験性が同居するタイプのものとして想像しやすいです。
サウンドの印象
リズムは派手に前へ出るというより、楽曲の流れを支える役回りになっているはずで、そこにギターや歌の質感が重なっていく構成が中心と見られます。Folkの親しみやすさに、Acid RockやPsychedelic Rockの揺らぎが差し込むことで、単純なシンガーソングライター作品とは少し違う手触りが生まれている印象です。音像はきらびやかというより、少し乾いた質感が似合うタイプ。
アーティストの中での位置づけ
この作品は、Subwayというデュオの初期を示す重要な記録として見やすい1枚です。のちに1976年の作品へつながっていく前段階として、Irv MowreyとMalcolm Watsonの組み合わせ、そしてフォークとサイケデリックな感触の接点がまとまっている点に意味がありそうです。
同時代の文脈
1971年という時期を考えると、フォークの流れがロックやサイケデリックな要素と交差していく動きの中に置ける作品です。アメリカ西海岸のフォーク感覚だけでなく、ヨーロッパでの制作・発表の空気も含みながら、当時のアンダーグラウンドな響きに接続しているように見えます。
盤について
ここで扱う盤は2005年リリースのものです。オリジナルの作品年は1971年で、そちらを基準にすると70年代初頭のフォーク・ロック/サイケデリックの文脈に入るアルバムです。
トラックリスト
- A1 I Am A Child
- A2 Song For Sinking Shelters
- A3 Warm You Are
- A4 All The Good Things
- B1 Enturbulation-Free Form
- B2 Arizona Sands
- B3 Rosanna Of The Roses
- B4 Can I Trade With You My Mind
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Roxy Music – Manifesto (1979)

Roxy Music『Manifesto』について
Roxy Musicの『Manifesto』は、1979年にリリースされた作品。イングランドのロック・バンドとして知られる彼らが、電子的な質感とロックの輪郭をあわせ持ったサウンドを展開した時期のアルバムだ。Bryan Ferryを中心に、Phil Manzanera、Andy Mackayらの名前が並ぶおなじみの編成で、バンドの洗練された方向性がはっきり出ている一枚として位置づけられる。
サウンドの印象
ジャンル表記はElectronic、Rock、スタイルはSynth-pop、Disco。ここからもわかる通り、ギター主体のロックというより、シンセサイザーの音色やリズムの細かな組み立てが前に出る作り。ディスコの流れを受けた4つ打ち寄りの推進力と、Roxy Musicらしい端正な演奏感が重なる印象だ。録音の空気は比較的クリアで、音の配置も整理されているタイプ。
派手に崩すというより、リズムの反復や音色の切り替えで引っ張る場面が多く、ボーカルもその上で落ち着いた存在感を保っている。ロックの骨格に、当時のダンス・ミュージックの感覚を重ねた作品といえる。
バンドの中での位置づけ
Roxy Musicは1970年結成の英ロック・バンドで、Bryan Ferryのソングライティングと歌を軸に活動してきた。初期には実験性の強い面もあったが、『Manifesto』ではそうした要素を保ちつつ、より整ったポップな感触へ寄せている。1970年代後半の時点で、バンドのサウンドが時代の変化に合わせて更新されていたことが見えやすい作品でもある。
1979年という年を考えると、ロックの中にシンセやディスコの要素が入っていく流れと重なる。Roxy Musicもその文脈の中で、独自の上品さや都会的なムードを保ちながら、当時の空気を取り込んでいた印象だ。
盤について
こちらは日本盤、1979年のリリース。オリジナルと同年の盤なので、当時の空気をそのまま追いやすいリリースだ。Roxy Musicの1970年代後半の方向性を確認するうえで、ひとつの節目にあたるアルバムとして見えてくる。
- アーティスト: Roxy Music
- タイトル: Manifesto
- リリース年: 1979年
- ジャンル: Electronic, Rock
- スタイル: Synth-pop, Disco
- リリース国: Japan
トラックリスト
- East Side
- A1 Manifesto (5:29)
- A2 Trash (2:14)
- A3 Angel Eyes (3:32)
- A4 Still Falls The Rain (4:13)
- A5 Stronger Through The Years (6:16)
- West Side
- B1 Ain’t That So (5:39)
- B2 My Little Girl (3:17)
- B3 Dance Away (3:48)
- B4 Cry, Cry, Cry (2:55)
- B5 Spin Me Round (5:15)
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The Acid Casualties – Panic Station (1982)

The Acid Casualties『Panic Station』
1982年にUSでリリースされた、The Acid Casualtiesの『Panic Station』。Harold Bronsonによるプロジェクトとして、60年代サイケデリック・バンドの感触を、当時の録音技術であらためて扱おうとした作品として紹介されている。メンバーはArthur Barrow、Mark Avnet、Tom Brown、Lou Naktin。
作品の輪郭
ロックを土台にしながら、60年代サイケの要素を1982年の音像に置き換えた一枚。古い時代の質感をそのまま再現するというより、当時の機材や録音の手つきで再構成したような位置づけが見えてくる。タイトルの印象どおり、少し不穏さを含んだ空気感が想像しやすい作品名でもある。
サウンドの手触り
サウンド面では、サイケデリック・ロックらしい色づきと、80年代初頭らしい録音の輪郭が同居しているタイプと受け取れる。リズム隊が前に出る場面では直線的な推進力がありつつ、音色や響きの処理で視界を揺らすような作りが想像される。分厚い残響や、少し距離を感じるミックスの雰囲気が作品の性格を形づくっていそうな盤。
時代背景とのつながり
1982年という時期を考えると、60年代回帰の感覚を持ちながらも、単純な懐古ではなく、当時の録音環境を通した再解釈として聞こえてくる可能性がある。サイケデリック・ロックの記憶を、80年代の文脈で扱ったUS作品という見方がしやすい。
位置づけ
Harold Bronsonのプロジェクトとして、特定のバンド活動というよりは、コンセプトを持った制作物としての色合いが強い。『Panic Station』は、その試みの中心に置かれる作品として見ることができる。
- アーティスト: The Acid Casualties
- タイトル: Panic Station
- オリジナルリリース年: 1982年
- リリース国: US
- ジャンル: Rock
- メンバー: Arthur Barrow, Mark Avnet, Tom Brown, Lou Naktin
トラックリスト
- A1 Point Me At The Sky
- A2 Shadow Street
- A3 Canyons Of Your Mind
- A4 Soild Sound
- B1 Armies Of The Sun
- B2 The Battle (Instrumental)
- B3 Fist Heart Mighty Dawn Dart (Funny How The Day Comes)
- B4 She’s A Lost Soul
- B5 Floating