Easy Going – Fear (1979)
Easy Going『Fear』について
Easy Goingは、イタリアのディスコ・バンドで、ローマのゲイ・クラブに由来する名前を持つグループだ。1978年のヒット「Baby I Love You」で知られ、その流れの中で1979年に発表されたのが『Fear』である。イタリア国内で生まれたディスコ/初期イタロ・ディスコの空気を、そのまま作品として切り取ったような位置づけのアルバムといえる。
作品の位置づけ
『Fear』は、Easy Goingにとって2作目のアルバムにあたる。前年の「Baby I Love You」で注目を集めたあとに出された作品で、グループのディスコ路線をそのまま引き継ぐ内容になっている。のちの『Casanova』(1980)へつながる、1979年時点のEasy Goingを示す一枚。
サウンドの印象
ジャンル表記はElectronic、Funk / Soul、スタイルはItalo-Disco、Disco。リズムは四つ打ちを軸にしたダンス向けの設計で、ベースの動きや反復するビートが前に出るタイプの音像が思い浮かぶ。録音の雰囲気も、当時のイタリア産ディスコらしい、楽曲の推進力を重視した作りとして捉えられる。
同時代とのつながり
Easy Goingの周辺には、イタロ・ディスコやHi-NRGの初期を形作った人物が関わっている。デビュー曲「Baby I Love You」ではGiancarlo Meoがプロデュースし、Claudio Simonettiがアレンジを担当している。Simonettiはイタリアの音楽シーンでも知られる存在で、この時期のディスコ・サウンドとイタロ・ディスコの接点を感じさせる流れ。
クレジットについて
この時期のメンバーとしては、Paul Micioni、Claudio Simonetti、Russell Spellmanの名前が挙がっている。Easy Goingは、Paul Micioniを中心にローマで結成され、ダンサーとして活動していたFrancesco BonannoとOttavio Siniscalchiもグループの成り立ちに関わっていたとされる。イタリアのクラブ文化とレコード制作が近い距離にあった時代性を感じさせる背景。
ひとこと
『Fear』は、1979年のイタリア・ディスコの流れをそのまま示す作品として見えてくる。Easy Goingの初期の動き、そしてのちのイタロ・ディスコへつながる入口として、時代の輪郭がつかみやすい一枚。
トラックリスト
- A1 I Strip You (8:23)
- A2 Fear (7:52)
- B1 To Simonetti (10:06)
- B2 Put Me In The Deal (7:56)