Martha And The Muffins – Trance And Dance (1980)

Martha And The Muffins / Trance And Dance
カナダのニューウェイヴ/アートポップ・シーンから登場したMartha And The Muffinsによる、1980年の作品。電子音を軸にしたサウンドで、シンセポップの流れの中に置ける1枚だ。トロントのQueen Street West周辺やオンタリオ・カレッジ・オブ・アートの空気を背景にしたバンドらしく、ポップさの中に少しひねりのある作りが印象的。
サウンドの印象
タイトルが示す通り、ダンス感覚のあるリズムと、シンセの冷たい質感が前面に出る。ビートは比較的はっきりしていて、打ち込み的な感触とバンド演奏の輪郭が重なる場面もある。録音全体は、80年代初期らしい乾いた響きと、少し硬質な音像が特徴的。メロディは親しみやすい一方で、音の重ね方にはアートロック寄りの感触も残る。
アーティストの位置づけ
Martha And The Muffinsは、1977年にトロントのパンク/ニューウェイヴ/アートポップの文脈から現れたバンドで、この時期の作品は、そうした初期の動きと80年代のシンセポップの接点にある。後年の「Echo Beach」で広く知られる前後の時期にあたるため、バンドの初期像をつかむうえでも重要な時期の記録といえる。
同時代とのつながり
1980年前後のカナダや英国では、ギター中心のニューウェイヴに加えて、シンセサイザーを使ったポップスが広がっていた。Martha And The Muffinsのこの時期の音も、その流れの中で、ダンスビートとポップ・ソングの形を組み合わせたものとして聞こえる。派手さよりも、音色の組み合わせやリズムの立て方に個性が出るタイプの作品。
- アーティスト: Martha And The Muffins
- タイトル: Trance And Dance
- リリース年: 1980年
- ジャンル: Electronic
- スタイル: Synth-pop
- 国: Japan盤
80年代初期のシンセポップらしい質感と、カナダ発バンドのアート寄りの視点が重なる1枚。音の輪郭がはっきりしていて、当時の空気がそのまま残るタイプの作品だ。
トラックリスト
- A1 Luna Park (3:11)
- A2 Suburban Dream (3:27)
- A3 Was Ezo (4:00)
- A4 Teddy The Dink (3:27)
- A5 Symptomatic Love (4:08)
- A6 Primal Weekend (5:10)
- B1 Halfway Through The Week (3:40)
- B2 Am I On? (3:24)
- B3 Motorbikin’ (2:55)
- B4 About Insomnia (3:10)
- B5 Be Blasé (2:39)
- B6 Trance And Dance (7:14)