The Telescopes – Celeste (1991)
The Telescopes – Celeste
UKのサイケデリック/スペースロック/ノイズロック系バンド、The Telescopesによる1991年作。インディー・ロックとシューゲイズの流れの中で語られることの多い作品で、バンドの初期像をつかむうえで重要な一枚として見られることが多い。
作品の輪郭
この時期のThe Telescopesは、Stephen Lawrieを中心に編成を変えながら活動していたバンド。Celesteは、UKのインディー/シューゲイズ周辺の空気感と、ノイズを含んだ音作りが重なる時代の作品として位置づけられる。
リズムは前へ押し出すというより、音の層を支える役回りに寄る印象。ギターのざらつきや残響、録音の密度が前面に出やすく、メロディーはその中に埋め込まれるように置かれている。シューゲイズらしい音の重なりと、ノイズロック寄りの圧が同居するタイプの手触り。
サウンドの特徴
- ギターのノイズ感が強め
- 音像は厚く、輪郭はややぼやけた方向
- ビートは過度に主張せず、流れを保つ役割
- メロディーは音の壁の中に配置される印象
同時代のUKシーンでいうと、My Bloody ValentineやRide、Slowdiveあたりと並べて語られる文脈が思い浮かぶ。とはいえ、The Telescopesはよりノイズ寄り、ざらついた質感に寄る場面もあり、単純にシューゲイズの枠だけでは収まりきらない印象もある。
バンドの中での位置づけ
Celesteは、The Telescopesの初期の方向性を示す作品として捉えやすい。後年の活動を知る前段としても、当時のUKオルタナティブ・ロックの空気をまとった記録としても見通しが立つ一枚。
メンバーはStephen Lawrie、Dominic Dillon、David Fitzgerald、Robert Brooks、Joanna Doran、Bridget Hayden、Lorin Halsall、Dan Davis、James Beal、Nick Keech、James Messenger、Byron Jacksonとされる。クレジットの多さも含めて、編成の流動性がうかがえる。
関連情報
- アーティスト: The Telescopes
- タイトル: Celeste
- オリジナルリリース年: 1991
- 国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: Indie Rock, Shoegaze
UKのインディー・ロック史やシューゲイズ周辺を追うときに、ひとつの流れとして押さえられる作品。音の壁、残響、ノイズの扱いに、その時代ならではの感触が残る。
トラックリスト
- A1 Celeste
- A2 All A Dreams
- B Celestial
関連動画
Venus Peter – Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix) (1991)

Venus Peter「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」について
「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、Venus Peterによる1991年の作品。日本のインディー・ロック・バンドとして1990年から1994年まで活動し、メンバーはShuntaro Okino、Yutaka Koga、Masato Ishida、Yasushi Donaka。ジャンル表記はRock、スタイルはShoegaze、Indie Rockとなっている。
作品の輪郭
このシングルは、90年代初頭の日本インディー・シーンに位置づけられる一枚として見えてくる。シューゲイズとインディー・ロックの要素を含む作品で、音の層を重ねる作りや、輪郭を少しぼかした質感が想像しやすい。リズムは前に出すぎず、曲全体の流れを支える役割を担っているタイプの構成だろう。
タイトルに「Remix」とある通り、既存曲を別のかたちで捉え直した内容になっている。1991年という時期を考えると、当時の日本のオルタナティブ寄りのロックと近い空気を持ちながら、シューゲイズの文脈にもつながる一作として受け取れる。
サウンドの印象
録音の雰囲気は、音の輪郭をくっきりさせるというより、ギターやリズムの層を重ねて曲の流れを作る方向にある。ビートが過度に主張するというより、全体のうねりを支える設計。音像のまとまりと、少し距離のある鳴り方が、この時代のシューゲイズ系作品らしい手触りにつながっている。
Venus Peterの中での位置づけ
Venus Peterは1990年結成、1994年まで活動した日本のインディー・ロック・バンドで、2019年に再結成されている。「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、その初期活動期に出た作品で、バンドの音楽性を示す断片として見やすい。インディー・ロックとシューゲイズの接点にある音作りが確認できる一枚、という位置づけになりそうだ。
同時代とのつながり
同時期の日本のギター・ロックやオルタナティブ・ロックの流れを思わせる部分があり、海外のシューゲイズ系バンドと同じ文脈で語られることもありそうな内容。とはいえ、単純に模倣というより、日本の90年代初頭らしい空気の中で鳴っている作品として捉えるのが自然だろう。
まとめ
「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、Venus Peterの初期を示す1991年のレコード。シューゲイズとインディー・ロックの要素を持つ、当時の日本のオルタナティブな流れを感じさせる一枚となっている。
トラックリスト
- A Doo Be Free (Remix)
- B Fall (Remix)