Arabs In Aspic – Progeria (2003)

Arabs In Aspic『Progeria』について
ノルウェーのヘヴィ・プログレッシブ・ロック・バンド、Arabs In Aspicによる『Progeria』は、2003年に発表された作品。2021年盤としてあらためて流通したレコードで、バンドの初期像を知るうえで重要な一枚として扱える内容だ。
バンドの輪郭
Arabs In Aspicは、1997年にノルウェー・トロンハイムで結成されたグループ。70年代ロックの感触を土台にしつつ、重いギターとドラム、12弦アコースティック、ファンキーなベース、パーカッション、ハモンド・オルガン、フェンダー・ローズ、メロトロン、1970年代的なシンセまでを組み合わせるスタイルで知られている。メンバーには Erik Paulsen、Jostein Smeby、Stig Arve Kvam Jørgensen、Tommy Ingebrigtsen、Eskil Nyhus、Alessandro Elide が名を連ねる。
サウンドの印象
ジャンル表記は Rock、スタイルは Prog Rock。実際の音像も、その枠組みに沿った作りになっているようだ。リズムはしっかり前に出て、ギターとオルガンが厚みを作り、そこに鍵盤類のレイヤーが重なる構成。録音の雰囲気も、現代的に整えすぎるというより、楽器の鳴りをそのまま並べたような質感が想像しやすい。演奏の密度と、70年代志向の音色選びがポイントになっている作品と見てよさそうだ。
位置づけ
2003年作という時点で、Arabs In Aspicがまだ初期の段階にいたことがうかがえる。のちにバンドの持ち味として語られるであろう、重さとメロディ、オルガンやアコースティック楽器の併置、コーラスの積み重ねといった要素が、この時点から意識されていた可能性が高い。ノルウェーのプログレ・シーンの中でも、古典的なロックの語法を強く引き継ぐタイプのバンドとして捉えやすい一作。
作品について
タイトルの『Progeria』は作品名として強い印象を残すが、内容面では、派手な奇抜さよりも、バンドの基本線を確認するような作りに重心があるように見える。重いギター、ハモンド、シンセ、ハーモニーという要素の組み合わせは、このバンドのプロフィールをそのまま音にしたような並びだ。
- アーティスト: Arabs In Aspic
- タイトル: Progeria
- オリジナル・リリース年: 2003年
- 盤のリリース年: 2021年
- 国: Norway
- ジャンル: Rock
- スタイル: Prog Rock
70年代ロックの要素を軸にしたノルウェー産プログレとして、Arabs In Aspicの出発点を確認できるタイトルだ。
トラックリスト
- A1 Progeria (1:47)
- A2 Silver Storm (8:01)
- B1 Shelob’s Cave/The Great Shelob/Wizard In White (7:38)
- B2 Megalodon (9:51)