Tangerine Dream – Tangram (1980)

Tangerine Dream - Tangram

Tangerine Dream『Tangram』

1980年に発表された、Tangerine Dreamのアルバム。ベルリン・スクールを代表する電子音楽グループとして知られる彼らが、シーケンサーを軸にした構成をさらに前へ進めていった時期の作品である。電子音楽、ニューエイジ、アンビエントの流れの中で語られることの多い一枚。

作品の位置づけ

Tangerine Dreamは、1967年にベルリンで結成された。初期は実験性の強い演奏から始まり、のちにシンセサイザーとシーケンサーを中心とする編成へ移行していく。1970年代半ばには独自のスタイルを確立し、80年代に入るとリズム感や構成の明快さが前面に出るようになった。『Tangram』は、その流れの中にある作品で、Johannes Schmöllingが加わった編成によるアルバムとして知られる。

サウンドの特徴

この時期のTangerine Dreamらしく、電子音のレイヤーと反復するシーケンスが中心にある。音の輪郭は比較的はっきりしていて、リズムの推進力も感じやすい構成。空間を広く使う鍵盤の響き、細かく動くフレーズ、持続音の重なりが、曲の流れを作っていく。録音の雰囲気も含めて、70年代後半の内省的な質感から、やや整理された印象へ移っていく段階の作品と言える。

時代背景

80年代初頭の電子音楽は、シンセサイザーの普及とともに表現の幅が広がっていった時期でもある。Tangerine Dreamはその中で、ロックの文脈と電子音楽の文脈をまたぎながら活動していた。『Tangram』は、そうした流れの中で、バンドのサウンドがより構築的になっていく局面を示すアルバムとして捉えられる。

補足

  • アーティスト: Tangerine Dream
  • タイトル: Tangram
  • オリジナルリリース年: 1980年
  • ジャンル: Electronic
  • スタイル: New Age, Ambient
  • リリース国: Japan

ベルリン・スクールの流れをたどるうえでも、Tangerine Dreamの80年代初頭を確認するうえでも、ひとつの節目に置かれる作品である。

トラックリスト

  • A Tangram Set 1
  • B Tangram Set 2

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2026.05.09