Takayuki Inoue – 太陽を盗んだ男 (オリジナル・サウンドトラック) (1979)

Takayuki Inoue - 太陽を盗んだ男 (オリジナル・サウンドトラック)

井上堯之『太陽を盗んだ男(オリジナル・サウンドトラック)』について

井上堯之による『太陽を盗んだ男(オリジナル・サウンドトラック)』は、1979年に日本でリリースされた映画音楽作品。日本のロック・ギタリスト、作曲家、編曲家として知られる井上堯之が手がけたサウンドトラックで、ジャズ、ファンク/ソウル、クラシカルの要素を含む内容になっている。

作品の位置づけ

井上堯之は、The SpidersやPygでの活動でも知られ、のちには沢田研二のバックバンドでも長く活動した人物。この作品は、そうしたロックやポップスの現場で培われた感覚が、映画音楽の枠に置き換えられた一枚として見ることができる。ギターを軸にした作家性と、編曲家としての手つきが前面に出るタイプの仕事。

サウンドの印象

ジャンル表記どおり、ジャズやファンク/ソウルのリズム感が土台にあり、そこへストリングスや劇伴らしいクラシカルな処理が重なる構成。ビートは前に出すぎず、場面に合わせて細かく動く印象で、録音全体も映画音楽らしい整理された質感がある。派手さよりも、映像に沿って展開する緊張感や、フレーズの置き方が目立つ作品。

同時代の文脈

1970年代後半の日本では、ロック、ジャズ、ソウルの要素を取り入れた映画音楽が少なくない時期。この作品もその流れの中にあり、歌ものの作家とは少し違う角度から、都市的な空気やサスペンス性を支える役割を担っている。井上堯之のキャリア全体で見ても、バンド活動で培った演奏感覚が、劇伴という形式に結びついた一作といえる。

ひとことで

1979年の日本映画音楽らしい、ロック由来のギター感覚とジャズ/ファンクのリズムが交差するサウンドトラック。井上堯之の演奏家・作編曲家としての輪郭が、そのまま作品の空気になっている一枚。

トラックリスト

  • A1 Introduction (1:18)
  • A2 Makoto (3:52)
  • A3 原爆 Part 1 (0:54)
  • A4 原爆 Part 2 (0:58)
  • A5 Yamashita (1:16)
  • A6 プルトニウム・ラヴ (3:04)
  • A7 Zero (1:40)
  • A8 太陽を盗んだ男 (4:55)
  • A9 笑う原爆 (2:42)
  • B1 A. Bomb (3:35)
  • B2 Sunrise (1:27)
  • B3 ゼロと誠 (1:11)
  • B4 Pu 239 (3:25)
  • B5 動揺 (2:17)
  • B6 カーチェイス (4:22)
  • B7 No. 9 (1:20)
  • B8 太陽を盗んだ男 (3:12)

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2026.05.10