The Undertones – The Sin Of Pride (1983)

The Undertones「The Sin Of Pride」
1983年にリリースされた、The Undertonesのアルバム。アイルランド、デリーで1975年に結成されたこのバンドにとって、初期のパンク的な勢いから少し距離を取りつつ、ポップ・ロック寄りの感触を前に出した時期の作品として位置づけられる。Feargal Sharkeyのヴォーカル、John O’NeillとDamian O’Neillのツイン・ギター、Michael Bradleyのベース、Billy Dohertyのドラムという編成による、明快なバンド・サウンド。
バンドの流れの中での位置
The Undertonesは、1978年のデビューEP「Teenage Kicks」で注目を集め、John Peelのラジオ番組でも取り上げられたことで知られる。その後、1979年のデビューLP、1980年の「Hypnotised」、1981年の「Positive Touch」とアルバムを重ね、本作「The Sin Of Pride」は活動終盤にあたる1983年の作品になる。夏のフェスティバル出演を経て同年に解散しており、オリジナル・ラインナップ期の最後のアルバムという意味合いも持つ。
サウンドの印象
ロックを土台にした、歯切れのよいリズムとギター中心の構成が軸になる作品。パンク由来の直進感を残しつつ、演奏のまとまりやメロディの運びにはポップ・ロックらしい整理された感触がある。録音も、過度に厚くせず、バンドの輪郭が見えやすいタイプの仕上がりとして受け取られることが多い。
同時代とのつながり
The Undertonesは、同じく英国圏のパンク/ニューウェイヴ周辺のバンドと並べて語られることがあるが、ここでは攻撃性よりも曲の短さやフックの明快さが印象に残る。The Clashのアメリカ・ツアーでサポートを務めた経歴もあり、当時のロック・シーンの流れの中にしっかり置けるバンドでもある。
作品をめぐるエピソード
本作の発表後、The Undertonesは1983年の夏に解散した。Feargal Sharkeyはその後ソロ活動へ進み、O’Neill兄弟はThat Petrol Emotionを結成している。さらに2003年には新しいヴォーカルのPaul McLooneを迎えてアルバムを発表しており、バンドの歴史の中では「The Sin Of Pride」が初期活動の締めくくりに置かれる形になる。
基本情報
- アーティスト: The Undertones
- タイトル: The Sin Of Pride
- オリジナル・リリース年: 1983
- リリース国: Ireland
- ジャンル: Rock
- スタイル: Pop Rock
トラックリスト
- A1 Got To Have You Back
- A2 Valentine's Treatment
- A3 Luxury
- A4 Love Before Romance
- A5 Untouchable
- A6 Bye Bye Baby Blue
- B1 Concious
- B2 Chain Of Love
- B3 Soul Seven
- B4 The Love Parade
- B5 Save Me
- B6 The Sin Of Pride