Mandrill – Beast From The East (1975)

Mandrill『Beast From The East』について
『Beast From The East』は、アメリカのラテン色の強いファンク・グループ、Mandrillによる1975年の作品。ラテン、ファンク/ソウルを軸に、ソウル、ファンク、ディスコの要素が重なる一枚として捉えられる。バンド名義の編成も大きく、David Conley、Carlos Wilson、Claude “Coffee” Cave、Louis Wilson、Ric Wilson、Brian Allsop、Neftali Santiago、Fudgie Kae、Bundie Cenac、Wilfredo “Wolf” Wilson、Juaquin Jessup、Omar Mesa、Charles Padro、Marc Reyがクレジットされている。
サウンドの印象
Mandrillの持ち味は、ラテン由来のリズム感とファンクの粘りが同居するところにある。ここでも、その骨格はしっかり見えてくる。打楽器の動き、ベースの押し出し、ホーンの厚みが前に出るタイプの音像で、ソウル寄りの滑らかさと、ファンクらしいタイトさが同時に感じられる。ディスコ期の空気も重なり、リズムの輪郭がやや整えられた質感として耳に入る一枚といえる。
Mandrillというグループの位置
Mandrillは、ラテン・ファンクの文脈で語られることの多いグループ。1970年代半ばという時期は、ファンクがソウルやディスコと近づき、ダンス・ミュージックとしての輪郭を強めていった時代でもある。『Beast From The East』も、その流れの中で捉えやすい作品。バンドの持つ多国籍なリズム感と、当時のブラック・ミュージックの潮流が交差する地点に置ける内容になっている。
作品の雰囲気
録音の雰囲気は、演奏の密度を前面に出すタイプ。音の隙間よりも、複数のパートが重なって進む感触が強い。グルーヴを中心に据えた構成で、ラテン・パーカッション、ファンクのベースライン、ソウル寄りのコーラスやホーンが層になっていく印象がある。派手さだけで押すというより、バンド全体の推進力で聴かせる作り。
まとめ
『Beast From The East』は、Mandrillのラテン・ファンクとしての性格が見えやすい1975年の一作。ファンクの硬さ、ソウルの滑らかさ、ディスコ期の整理されたノリが同居する、70年代中盤らしい手触りの作品として整理できる。