Grace Jones – Fame (1978)

Grace Jones「Fame」について
Grace Jonesの「Fame」は、1978年に登場したディスコ期の作品。ジャマイカ出身で、モデル、俳優、シンガーとして活動してきた彼女の初期キャリアを知るうえで、ひとつの重要なタイトルとして位置づけられる。ジャズやロックへ広がる前の、フロア向けの強いビートと華やかな空気が前面に出た時期の記録でもある。
サウンドの印象
ジャンルはFunk / Soul、スタイルはDisco。リズムは一定の推進力があり、ベースとドラムの刻みが曲全体を引っ張るタイプ。音像はきらびやかで、ダンス・ミュージックらしい明快さがある一方、Grace Jonesの低く存在感のあるボーカルが入ることで、ただ明るいだけではない緊張感も生まれている。録音の雰囲気は、70年代後半のディスコらしい乾いた質感と、少し艶のある仕上がりの中間あたり。
当時の文脈
1978年という時期は、ディスコがクラブやラジオで大きな存在感を持っていた時代。Grace Jonesもその流れの中で、ファッション性の強いイメージと音楽を結びつけながら活動していた。のちにニュー・ウェイヴやレゲエ寄りの作品へ向かう前段階として見ると、この時期の作品にはディスコのフォーマットの中で個性を作っていく過程が感じられる。
作品の位置づけ
Grace Jonesの初期ディスコ路線を示す一枚。後年の鋭いビジュアルや、ジャンルをまたぐ強いキャラクター性を知っていると、この時点ですでに歌声と存在感がはっきりしていることがわかる。ファンク寄りの骨格と、ディスコの艶やかさが同居するあたりが、この作品の見どころ。
ひとこと
70年代後半のディスコの空気をまといながら、Grace Jonesらしい強さが前に出る作品。華やかさと硬質さが同じ画面に収まっているような印象。
トラックリスト
- Medley
- A1 Do Or Die (6:35)
- A2 Pride (6:33)
- A3 Fame (5:37)
- –
- B1 Autumn Leaves (7:00)
- B2 All On A Summers Night (4:16)
- B3 Am I Ever Gonna Fall In Love In NYC (5:26)
- B4 Comme Un Oiseau Qui S’Envole (4:42)