Obake – Draugr (2016)

Obake『Draugr』(2016)
ObakeはUKのロック・プロジェクトで、Eraldo Bernocchi、Lorenzo Esposito Fornasari、Jacopo Pierazzuoli、Colin Edwin Balchの4人による作品として知られている。『Draugr』は2016年に発表されたタイトルで、バンドの音像をまとめてつかみやすい一枚になっている。
作品の輪郭
サウンドは、ロックを軸にしながらも、重さと緊張感を前面に置いた作り。ギターの圧、低音の厚み、ボーカルの存在感が、曲ごとの輪郭をはっきりさせている。リズムは直線的に押し切る場面もあれば、間を取ってじわじわと進む場面もあり、全体としては硬質な印象が残る。
録音の質感は、輪郭のくっきりしたタイプ。音の分離がよく、各パートの動きが追いやすい。派手な装飾よりも、演奏の密度や音圧で引っ張る方向性が見えやすい作品だ。
アーティストとしての位置づけ
Obakeは、メンバーそれぞれの経験値がそのまま音に出ているようなまとまりがある。『Draugr』では、個々の演奏力を前提にしながら、バンドとしての一体感を優先している印象。単独の楽曲というより、全体の流れで聴かせる構成が目立つ。
2010年代半ばのUKロック周辺には、ヘヴィな質感や実験性を取り込んだ作品が少なくないが、この作品もその文脈の中で捉えやすい。ストレートなロックの推進力と、少し屈折した音の作りが同居しているところが特徴になっている。
ひとことで言うと
- 2016年作のObakeによるロック作品
- 重いギターと低音が支える硬質な音像
- 演奏の密度と緊張感が前に出た一枚
UK発のロック作品として、音の厚みと構成のバランスを見せる内容だ。
トラックリスト
- A1 Cold Facts
- A2 Incineration Of Sorrows
- A3 Hellfaced
- A4 The Augur
- A5 Appeasing The Apparition
- B1 Serving The Alibi
- B2 Cloud Of Liars
- B3 Immutable
- B4 Draugr
2026.05.05