Pallas – Arrive Alive (1983)

Pallas / Arrive Alive
1983年にUKでリリースされた、Pallasのライブ・レコード。スコットランドのアバディーンで結成されたこのバンドは、UKのプログレ再興の流れの中で活動を続けてきたグループで、この作品もその時期の空気をよく映している。
作品の輪郭
タイトルが示す通り、スタジオ盤とは違う、演奏の勢いと場の熱気を前に出した内容。プログ・ロックらしい長めの展開や構成の変化を持ちながら、ライブならではの押し出しの強さが加わっている印象だ。リズムは比較的きっちりと組み立てられ、ギターとキーボードが前後しながら曲を進めていくタイプのサウンド。
録音の質感は、80年代前半のUKロックらしい少し硬質な手触りがある。音の輪郭ははっきりしていて、各パートの動きが追いやすい。派手に作り込むというより、演奏のまとまりで聴かせる雰囲気。
バンドの位置づけ
Pallasは、Marillion、Pendragon、IQ、It Bitesなどと並ぶUK第二世代プログ・ロックの文脈で語られることが多いバンド。のちにレーベルや音楽メディアからの注目が弱まり、活動がやや停滞した時期もあったが、再発や再結成を経て名前を保ち続けた。そうした流れの中で見ると、Arrive Aliveはバンドの初期の勢いと、当時のシーンの手触りを知るうえでわかりやすい一枚と言えそうだ。
参加メンバー
- Ronnie Brown
- Paul Mackie
- Mike Stobbie
- Euan Lowson
- Derek Forman
- Niall Mathewson
- Graeme Murray
- Alan Reed
- Colin Fraser
- Craig Anderson
ひとこと
UKプログの80年代的な空気、演奏重視のライブ感、そしてPallasというバンドの立ち位置。その3つが重なる記録として見えてくる作品だ。
2026.04.29