Yes Featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman – Live At The Apollo (50th Anniversary) (2018)

Yes Featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman『Live At The Apollo (50th Anniversary)』
『Live At The Apollo (50th Anniversary)』は、Jon Anderson、Trevor Rabin、Rick Wakemanによる編成のYes Featuring ARW名義で2018年に登場したライヴ盤。プログレッシブ・ロックの文脈にある作品で、Yesの歴史を共有してきた3人が再び並び立つ形の記録になっている。
作品の位置づけ
このユニットは、Yesの元メンバーであるJon Anderson、Trevor Rabin、Rick Wakemanが集まって成立したもの。3人は1991年から1992年にかけてのYesのツアーでも共演しており、その後あらためて活動を本格化させた流れにある。バンド名に「Yes」を含む形でまとまっている点も、この作品の背景を示している。
2018年の本作は、その活動の中でライヴの熱量をそのまま切り取った1枚という印象。スタジオで組み立てる新作というより、既存の楽曲をステージ上でどう鳴らすかに重心が置かれている。
サウンドの印象
演奏は、プログレらしい展開の多さと、ロック・バンドとしての推進力が同居するタイプ。Jon Andersonの伸びやかな歌、Trevor Rabinのギターの輪郭、Rick Wakemanの鍵盤の厚みが、それぞれはっきり役割を持っている構成。リズム面では、複雑さを前面に出しつつも、ライヴならではの直進感が感じられる。
録音の雰囲気は、ホールの空気を含んだライヴらしい質感。音の分離は比較的明瞭で、楽器同士がぶつかりすぎず、ステージ上のアンサンブルが追いやすい印象。観客の反応も含めて、現場の空気感を伝えるタイプの仕上がり。
ジャンルの文脈
2010年代後半のプログレ・ロックは、往年の名曲を軸にしたライヴ活動が目立つ時期でもあった。本作もその流れの中にあり、長く続いてきたYesの系譜を、別の形で再確認するような作品として見ることができる。70年代から続くプログレの語法――長いフレーズ、転調感のある展開、鍵盤とギターの応酬――が、ここでも前面に出ている。
ひとことでまとめると
Yesの主要メンバー3人がそろった編成による、2018年のライヴ記録。歌、ギター、鍵盤の個性が前に出る、プログレ・ロックらしいアンサンブルの1枚。
トラックリスト
- A1 Intro/Cinema/Perpetual Change
- A2 Hold On
- I’ve Seen All Good People
- B2 Lift Me Up
- And You And I
- C1 Rhythm Of Love
- C2 Heart Of The Sunrise
- D1 Changes
- D2 Long Distance Runaround/The Fish (Schindleria Praematurus)
- E1 Awaken
- F1 Make It Easy/Owner Of A Lonely Heart
- F2 Roundabout