The Wild Swans – Young Manhood (1988)

The Wild Swans『Young Manhood』(1988)
The Wild Swansの『Young Manhood』は、1988年にUKでリリースされた作品。RockとPopを基調にしながら、Pop RockやIndie Rockの輪郭も見える一枚で、ポール・シンプソンを中心とした流れをたどるうえでも位置づけがつかみやすいタイトルです。
作品の輪郭
バンドにはPaul Simpsonをはじめ、Ian Broudie、Ian McNabb、Chris Sharrock、Les Pattinsonなど、UKのインディー/ポップ・ロック周辺で知られる名前が並びます。人員の多さもあって、ひとつの固定したバンド像というより、当時のUKシーンの交差点にあるような顔ぶれです。
サウンドは、ギターを軸にしたロックの流れの中に、ポップ寄りの整理された曲調が差し込まれるタイプ。リズムはきっちり前へ進み、録音も過度に装飾されすぎない印象で、80年代後半のUKインディーらしい手触りがうかがえます。派手さよりも、曲の組み立てやアンサンブルの見通しのよさに耳が向きやすい作品です。
アーティストの中での位置づけ
The Wild Swansは、Paul Simpsonの活動を軸に語られることが多いバンドです。『Young Manhood』は、その流れの中で1988年時点のまとまりを示す一作として見やすいタイトルでしょう。作品単体というより、UKインディー/ポップ・ロックの文脈の中で、複数のミュージシャンが関わる形で残された記録という側面もあります。
同時代とのつながり
同時代のUK作品としては、The La’sやThe Lightning Seeds、あるいはEcho & the Bunnymen周辺を思わせる耳もあるかもしれません。とはいえ、ここでは大きくドラマを作るより、メロディとバンドの鳴りをまっすぐに置く感触が中心。インディー・ロックの文脈にありながら、ポップ・ソングとしての整え方も意識された一枚という見方ができそうです。
まとめ
『Young Manhood』は、1988年のUKロック/ポップの空気を映したThe Wild Swansの作品。複数のミュージシャンが関わる編成、ギター中心のバンド・サウンド、そしてインディーとポップの間を行き来する構成が印象に残るタイトルです。
トラックリスト
- A Young Manhood
- B1 Holy, Holy
- B2 The World Of Milk And Blood