Lizzy Mercier Descloux – Lizzy Mercier Descloux (1984)

Lizzy Mercier Descloux / Lizzy Mercier Descloux
Lizzy Mercier Desclouxは、フランス出身のシンガー、ミュージシャン、作家、画家として知られるLizzy Mercier Desclouxによる1984年の作品だ。ロックを土台に、ラテンの要素やアフロ・キューバン、ジャズダンスの感触を重ねた内容で、同時代のポップやダンス・ミュージックとも地続きに感じられる一枚になっている。
作品の輪郭
このアルバムでは、リズムの組み立てが前面に出ている。打楽器の動きや反復するビートが曲の骨格をつくり、その上に歌と演奏が乗る構成。ロックの感触を保ちながらも、ラテン由来のステップ感や、クラブ寄りのグルーヴが見えやすい。録音も、過度に厚く塗り込めるというより、各パートの動きが追いやすい質感だ。
タイトルとアーティスト名が同じこともあって、本人の個性をそのまま示すような位置づけに見える。フランスのアーティストでありながら、国やジャンルの枠に収まりきらない作り方が、この作品の印象を形づくっている。
サウンドの特徴
- ロックを軸にしたリズム構成
- アフロ・キューバン由来の打楽器感
- ラテンの動きとポップな歌の組み合わせ
- ジャズダンス的な推進力
- 音の輪郭が比較的はっきりした録音
同時代の文脈
1980年代前半の作品として見ると、ニューウェイブ以降の感覚や、ダンス・ミュージックへの接近が背景にある時期だ。ロック、ポップ、ラテン・リズムをつなぐ発想は、当時の実験的なポップ作法とも重なる。談義の中では、ポップの側からリズムの混交を進めたアーティストたちと並べて語られることもありそうだ。
アーティストについて
Lizzy Mercier Desclouxは1956年にパリで生まれ、2004年にコルシカ島サン=フロランで亡くなった。音楽だけでなく、文章や美術の活動でも知られる人物で、作品ごとに表情を変えながらも、ジャンルの境界をまたぐ姿勢が一貫している。
ひとこと
1984年のこのアルバムは、ロック、ラテン、アフロ・キューバン、ジャズダンスの要素が重なった、Lizzy Mercier Desclouxらしい輪郭の作品として捉えやすい。曲の推進力と、演奏の組み方に耳が向きやすい一枚だ。
トラックリスト
- A1 It’s All My Imagination
- A2 Abyssinia
- A3 Gazelles
- A4 Dolby Sisters Saliva Brothers
- A5 Eclipse
- A6 Les Dents De L’Amour
- B1 Wakwazulu Kwezizulu Rock
- B2 Momo On My Mind
- B3 I’m Liquor
- B4 Queen Of Overdub Kisses
- B5 Sun’s Jive
- B6 All The Same