Osamu Kitajima – Face To Face (1983)

Osamu Kitajima「Face To Face」について
Osamu Kitajimaによる「Face To Face」は、1983年の作品として知られるジャズ・アルバム。日本のミュージシャン、プロデューサー、作曲家、マルチ奏者である北島修の活動の中でも、ジャズを軸にソウルやファンクの要素を交えた一枚として位置づけられる内容。
北島修は1949年、神奈川県茅ヶ崎市生まれ。日本で活動を重ねながら、作曲、演奏、制作の両面で仕事を続けてきた人物で、この作品でもその幅広い音楽性が表れている印象。
サウンドの特徴
ジャンル表記はジャズ、スタイルはソウル・ジャズ、ジャズ・ファンク。リズムの前に出方やビートの置き方に、当時のクロスオーバーな感覚が見えるタイプの作品として捉えやすい。演奏の骨格はジャズらしい一方で、グルーヴを意識した運びや、ファンク寄りの質感が加わる構成。
録音の雰囲気は、80年代前半の日本盤らしい整理された印象を持つ。音の輪郭が比較的はっきりしていて、各パートの役割が見えやすい作り。ソウル・ジャズの流れを踏まえつつ、ジャズ・ファンクの直線的な推進力も感じやすい内容。
作品の位置づけ
1983年という時期は、ジャズが従来のアコースティックな編成だけでなく、ソウル、ファンク、フュージョン周辺の語法と交差していた時代でもある。「Face To Face」も、その文脈の中で捉えやすい一枚。北島修の多面的な音楽性が、ジャンルの境目をまたぐ形で表れた作品として見ることができる。
まとめ
- アーティスト: Osamu Kitajima
- タイトル: Face To Face
- オリジナル年: 1983年
- 盤のリリース年: 1985年
- 国: 日本
- ジャンル: Jazz
- スタイル: Soul-Jazz, Jazz-Funk
ジャズを基調にしながら、ソウルやファンクの要素が重なる一枚。北島修の活動をたどるうえでも、80年代日本のジャズ表現をみるうえでも、ひとつの手がかりになりそうな作品。
トラックリスト
- A1 Face To Face
- A2 Nothing But Love
- A3 31 Flavors
- A4 No Second Chances
- A5 Should’ve Known Better
- B1 Give It Up
- B2 Waterman Beetle
- B3 Yesterday And Karma
- B4 Apex
- B5 Amerasian Blues
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Quantum – Down The Mountainside (2024)

Quantum「Down The Mountainside」について
Scandinaviaのプログレッシブ・ロック・バンド、Quantumによる「Down The Mountainside」は、2024年の作品。Bass playerでシンガーのAnton Ericsson、ドラマーのOlof Simander、ギタリストのFredrik Reinholdsenを軸にしたグループで、メンバーにはMarcus Lundberg、Samuel Walfridssonも名を連ねる。
バンドの背景を見ると、GenesisやKing Crimson系のプログレッシブ・ロックから、The Dillinger Escape Planのようなエクストリーム・メタル、さらにMahavishnu Orchestraに通じるジャズ・フュージョンまで、幅広い要素を参照していることがうかがえる。そうした文脈の中で、この作品もロックを基盤にしながら、変拍子や展開の切り替えを含む構成が想像しやすい一枚。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、スタイルはProg Rock。リズムの組み替えや楽器同士の掛け合いが前に出るタイプの演奏が中心になりそうで、ギター、ベース、ドラムの動きが曲の流れを作っていく作品像。録音の雰囲気も、各パートの輪郭を追いやすい仕上がりが想像される。
この作品の位置づけ
Quantumにとって「Down The Mountainside」は、2024年時点の作品として、バンドの現在地を示す一枚。クラシックなプログレッシブ・ロックの語法を土台にしつつ、より硬質な要素や現代的な緊張感も取り込む姿勢が、このグループの輪郭につながっている。
同時代の文脈
2020年代のプログレッシブ・ロックでは、70年代的な構成美を参照しながら、メタルやフュージョンの要素を重ねるバンドが少なくない。Quantumもその流れの中に置ける存在で、北欧シーンらしい端正さと、複数ジャンルをまたぐ作曲感覚が見えてくる。
作品全体としては、バンドの参照元がそのまま並ぶというより、複数の要素を整理しながら組み上げた印象の一作。タイトルの通り、曲の展開や高低差を意識した構成が置かれていそうなアルバムだ。
トラックリスト
- A1 The Hivemind & The Cockroach
- A2 On The Verge
- A3 Down The Mountainside Pt.1
- A4 Moths & Leaves
- B1 Abstract Bliss
- B2 Dots
- B3 Down The Mountainside Pt.2
- B4 The Last Stone
Orchestra Di Enrico Simonetti – Blue Frog… And Others (1975)

Orchestra Di Enrico Simonetti「Blue Frog… And Others」について
Orchestra Di Enrico Simonettiの「Blue Frog… And Others」は、1975年にイタリアで発表された作品で、ジャズ、ロック、ファンクの要素が交差する一枚である。Enrico Simonettiを中心に、Carlo Pes、Fabio Pignatelli、Massimo Morante、Walter Martino、Nicola Di Staso、Ivanir Mandrake Do Nascimento、Nick Vincentiらが参加している。
サウンドの軸には、ファンクのリズム感とプログレッシブ・ロック寄りの展開が見える構成。ベースとドラムが前に出る場面と、鍵盤やギターが細かく動く場面が行き来するタイプの内容で、ジャズ由来の運びも重なっている。録音の空気感も、70年代イタリア作品らしい手触りを感じさせるものとして捉えられる。
作品の位置づけ
ジャンル表記としては Jazz、Rock、Funk / Soul にまたがり、スタイル面では Funk、Prog Rock に置かれている。こうした組み合わせから、同時代のイタリアン・プログレや、ジャズ・ロック、ファンクを横断する流れの中で理解しやすい作品といえる。
Enrico Simonetti名義のオーケストラ編成という点も特徴で、個々の演奏が前に出るだけでなく、アンサンブル全体のまとまりで聴かせるタイプの内容になっている。1970年代半ばのイタリア産インストゥルメンタル作品の文脈に置くと、ジャンルの境目をまたぐ作りが目につく一枚である。
参加メンバー
- Carlo Pes
- Fabio Pignatelli
- Massimo Morante
- Walter Martino
- Enrico Simonetti
- Nicola Di Staso
- Ivanir Mandrake Do Nascimento
- Nick Vincenti
なお、ここで挙げる2018年の盤は、オリジナルの1975年作品とは別に流通したものとして見ておくと整理しやすい。作品そのものは1975年のイタリア産レコードとして位置づけられる。
トラックリスト
- A1 Blue Frog
- A2 Water Snake
- A3 Lady Murmaid
- A4 Moonlight Fish
- A5 Hally Gator
- B1 Deep Purple
- B2 Laura
- B3 Parlami D’Amore Mariù
- B4 Dindì
- B5 Secret Love
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Paco De Lucía – Interpreta A Manuel De Falla = 炎 (1978)

Paco De Lucía / Interpreta A Manuel De Falla = 炎
スペインのフラメンコ・ギタリスト、Paco De Lucía が Manuel De Falla の作品を取り上げたアルバム。フラメンコを土台にしながら、ラテン/フュージョンの感触もにじむ一枚で、1978年の作品として位置づけられる。日本盤は1979年リリース。
作品の輪郭
タイトルが示す通り、Manuel De Falla の楽曲世界を Paco De Lucía のギターで読み替えた内容。クラシック寄りの旋律や構成を、フラメンコの奏法とリズム感で組み直していく流れが軸になる。演奏の中心はあくまでギターで、音数を詰め込みすぎないぶん、フレーズの切れや間合いがはっきり伝わる印象。
サウンドの特徴
アコースティック・ギターの立ち上がりが明瞭で、爪弾きの粒立ちやラスゲアードの輪郭がそのまま前に出る録音。フラメンコ特有の拍の推進力がありつつ、組曲的な流れでは硬質な響きも感じられる。リズムは細かく動きながらも、全体としては整理された印象で、フュージョン的な広がりよりも、演奏の精度が際立つタイプの聴こえ方。
Paco De Lucíaにおける位置づけ
Paco De Lucía は、フラメンコの伝統を軸にしながら、ジャズやフュージョンの演奏家とも共演を重ねてきた人。この作品も、その活動の中で、フラメンコ・ギターをクラシック作品の解釈へと持ち込む流れのひとつとして見える。El Camarón de la Isla との仕事や、John McLaughlin、Al Di Meola らとの共演で知られる時期とも地続きの感触。
同時代の文脈
1970年代後半のヨーロッパでは、伝統音楽とジャズ、クラシックの境界をまたぐ作品が増えていた時期でもある。そうした流れの中で、フラメンコの語法を保ちながら、作曲家 Manuel De Falla の楽曲を別の角度から捉え直す試みとして聴ける。
ひとこと
フラメンコの演奏技法、クラシック作品の輪郭、そして当時のクロスオーバー感覚が重なる一枚。Paco De Lucía のギターの細部を追う楽しみが中心になる作品。
トラックリスト
- A1 Danza De Los Vecinos = 隣人たちの踊り (3:09)
- A2 Danza Ritual Del Fuego = 火祭りの踊り (4:22)
- A3 Introducción Y Pantomima = 序奏とパントマイム (2:59)
- A4 El Paño Moruno = ムーア人の織物 (1:27)
- A5 Danza Del Molinero = 粉屋の踊り (3:04)
- B1 Danza = スペイン舞曲 (3:23)
- B2 Escena = 情景 (1:25)
- B3 Canción Del Fuego Fátuo = きつね火の歌 (4:04)
- B4 Danza Del Terror = 恐怖の踊り (1:48)
- B5 Danza De La Molinera = 粉屋の女房の踊り (4:01)
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I Spy – While The War Began (2023)

I Spy『While The War Began』
オランダ・フローニンゲンを拠点とするバンド、I Spyによる『While The War Began』は、2023年のロック作品。ジャンルはArt Rock、Prog Rockに位置づけられている。メンバーはCoos Grevelink、Peter Duinkerken、Aernout Steegstra、Rudolv Van Wijngaarden、Harry Poelmanの5人編成。
作品の概要
バンドの出自はオランダ北部のフローニンゲン。地域色を強く打ち出すタイプというより、ロックの枠組みの中で構成や展開を重視する方向の作品として見ていくのが自然だろう。Art RockとProg Rockという整理からも、曲の流れや演奏の組み立てに比重が置かれていることがうかがえる。
サウンドの印象
リズムや曲の切り替え、音の重なりを軸にした作りが想像される作品群の系統。録音の雰囲気も、バンドの各パートがきちんと分かるようなまとめ方が意識されているタイプと受け取れる。派手な装飾よりも、構成の組み立てや演奏の密度で聴かせるロックの文脈。
位置づけ
2023年作として見ると、I Spyの活動の中でも現在形のバンド・サウンドを示す一枚という位置づけになる。プログレッシブ・ロックやアート・ロックの流れを踏まえつつ、同時代のロック作品として提示されている印象。
基本情報
- アーティスト: I Spy
- タイトル: While The War Began
- リリース年: 2023
- リリース国: Netherlands
- アーティスト出身: Groningen, The Netherlands
- ジャンル: Rock
- スタイル: Art Rock, Prog Rock
バンドの公式サイトは https://ispyband.nl/ となっている。
トラックリスト
- Unforgotten (16:46)
- Fearless (23:02)
- War (21:09)
- Odyssey
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Arnold Bean – Cosmic Bean (1971)

Arnold Bean「Cosmic Bean」について
Arnold Beanの「Cosmic Bean」は、1971年にUSでリリースされたロック作品。メンバーはMichael GuthrieとHerb Guthrieの2人で、フォークロックとサイケデリックロックの要素を軸にした内容として捉えやすい一枚です。アーティストの国もリリース国もUSで、同時代のアメリカン・ロックの流れの中に置いて見ると輪郭がつかみやすい作品です。
サウンドの印象
フォーク由来のアコースティックな感触と、サイケデリックロックらしい広がりが同居するタイプの作品として語られることが多い分野です。リズムは派手に押し出すというより、曲の流れを支える形で進み、録音の空気感も70年代初頭の素朴さを残したものとして受け取れます。音数を詰め込むというより、ギターや歌の輪郭を見せる作りが想像しやすいところです。
1971年という時代性
1971年は、フォークロックが定着し、そこにサイケデリック期の感触が残る作品も多い時期。Arnold Beanの「Cosmic Bean」も、その文脈で見えるタイトルです。アメリカのロックが、バンド編成の厚みだけでなく、曲調や響きの変化で個性を出していた時代の一作として位置づけやすいです。
作品の位置づけ
アーティスト情報は多くないものの、Michael GuthrieとHerb Guthrieの2人による作品としてまとまっている点が特徴です。デュオ、あるいは少人数での制作ならではの、音の密度よりも曲そのものを前に出す構成が想像できるところ。タイトルの「Cosmic Bean」も含め、当時のロックの中で少しひねりを感じるネーミングです。
要点
- アーティスト: Arnold Bean
- タイトル: Cosmic Bean
- リリース年: 1971年
- リリース国: US
- ジャンル: Rock
- スタイル: Folk Rock, Psychedelic Rock
- メンバー: Michael Guthrie, Herb Guthrie
70年代初頭のUSロックらしい手触りの中に、フォークとサイケデリックの要素が重なる一枚。作品全体の空気感を楽しむタイプのレコードとして見えてきます。
トラックリスト
- A1 I Can See Through You
- A2 The Long Stretch Of Blue
- A3 Fortune And Fame
- A4 Daddy’s Got The Clap
- A5 Really Haven’t Got The Time
- A6 Penny, Dear
- B1 Indian Summer
- B2 Listening To The River
- B3 I’ve Got The Key
- B4 Captain Marvel
- B5 Nature Boy
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Gualberto – A La Vida, Al Dolor (1975)

Gualberto『A La Vida, Al Dolor』
スペイン出身のギタリスト/シタール奏者、Gualbertoによる『A La Vida, Al Dolor』は、1975年に発表された作品。ロック、フォーク、ワールド・ミュージックの要素を含みつつ、フォーク・ロックとサイケデリック・ロックの感触を軸にした一枚として捉えやすい内容だ。
アーティストの背景
Gualberto García Pérezは1945年、スペインのセビリア生まれ。フラメンコからプログレッシブ・ロックまで、幅広い領域で活動してきたマルチ・インストゥルメンタリストとして知られている。フラメンコ・フュージョン、いわゆるアンダルシア・ロックの先駆者として語られることも多く、その経歴自体が作品の方向性をよく示している。
作品の輪郭
この『A La Vida, Al Dolor』では、ロックの構成感に、民俗音楽的な旋律やリズム感が重なる。ギターとシタールの存在が前面に出ることで、一般的なロック作品とは少し異なる音の流れが生まれている。録音は時代相応の空気をまとい、音数を詰め込みすぎないぶん、各楽器の輪郭が見えやすい印象だ。
リズム面では、直線的に進む場面と、揺れを含んだ展開が行き来する構成が想像しやすい。フォーク・ロックの土台に、サイケデリック・ロック由来の感覚が差し込まれることで、スペインの同時代ロックの文脈ともつながる内容になっている。
1975年という位置づけ
オリジナルのリリースは1975年。スペインでは、伝統音楽とロック、そして実験性を結びつける動きが広がっていた時期で、Gualbertoの活動もその流れの中に置いて見やすい。フラメンコ的な要素を持ちながら、ロックの形式に寄せていく姿勢が、この時代の空気と重なる。
ひとこと
『A La Vida, Al Dolor』は、Gualbertoの幅広い音楽性をそのまま映したような作品。ギター、シタール、フォーク、ロックといった要素が、スペイン産の作品らしい文脈の中で交差する一枚だ。
トラックリスト
- A La Vida
- A1 Canción De La Primavera (3:05)
- A2 Canción Del Agua (4:00)
- A3 Canción De La Nieve (3:51)
- A4 Canción Del Arco Iris (3:23)
- A5 Canción De Las Gaviotas (9:56)
- Al Dolor
- B1 Terraplén (3:47)
- B2 Prisioneros (8:45)
- B3 Tarantos (Para Jimi Hendrix) (3:33)
- B4 Diálogo Interior (8:46)
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Tangerine Dream – Stratosfear (1976)

Tangerine Dream『Stratosfear』
Tangerine Dreamの『Stratosfear』は、1976年に登場した作品。ベルリン・スクールの代表的な存在として知られる彼らが、シンセサイザーやシーケンサーを軸にした電子音楽を、ロックの文脈へ広げていった時期のアルバムだ。
作品の位置づけ
バンドは1967年にベルリンで結成され、初期は実験色の強い演奏から出発している。その後、Christopher FrankeやPeter Baumannを含む編成でスタイルを固め、1973年以降はVirgin Recordsとの結びつきの中で、より明確なシンセ主導のサウンドへ進んでいく。『Stratosfear』は、そうした流れの中にある1976年作で、70年代半ばのTangerine Dreamを知るうえで重要な位置にある一枚。
サウンドの特徴
本作では、電子音のレイヤーが細かく重なり、一定のリズムや反復が曲の土台を作る。シーケンスの動きは前面に出る一方で、音の輪郭は過度に硬くならず、空間の広がりを感じさせる構成。Ambient、Berlin-School、Minimalというタグが示すように、派手な展開よりも、モチーフの反復と音色の変化で聴かせるタイプの内容だ。
録音の雰囲気も、電子音の粒立ちと残響のバランスが印象に残る。機械的な推進力がありつつ、冷たさだけに寄らない質感で、空間を横に広げていくような作りになっている。
同時代の文脈
1970年代半ばは、Tangerine Dreamが西洋ロックの世界にシンセサイザー中心の表現を広く示していった時期でもある。クラウトロックの流れを背景にしながら、即興性の強い初期から、より構造を持った電子音楽へ移行していく過程が、この時期の作品群には見える。『Stratosfear』も、その変化を確認しやすいアルバムのひとつ。
メモ
- アーティスト: Tangerine Dream
- タイトル: Stratosfear
- オリジナルリリース年: 1976
- ジャンル: Electronic
- スタイル: Ambient, Berlin-School, Minimal
- リリース国: US
70年代の電子音楽が、ロックの側からどう聴かれていたかを伝える作品としても、Tangerine Dreamの中期を示す一枚としても、存在感のあるアルバムだ。
トラックリスト
- A1 Stratosfear (10:04)
- A2 The Big Sleep In Search Of Hades (4:45)
- B1 3AM At The Border Of The Marsh From Okefenokee (8:10)
- B2 Invisible Limits (11:40)
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Bradford – Adrift Again (1989)

Bradford『Adrift Again』について
Bradfordの『Adrift Again』は、1989年にUKでリリースされた作品です。アーティストはイングランド、ランカシャー州ブラックバーン出身のバンドで、1987年から1991年にかけて活動していたインディー・バンドとして知られています。ロックとポップを土台にした、インディー・ロック/インディー・ポップ寄りの一枚です。
バンドの輪郭
Bradfordは、ボーカルのIan Michael Hodgson、ギターのEwan Butler、キーボードのJohn Baulcombe、ベースのJos Murphy、ドラムのMark Andrew McVitieという編成で始まったバンドです。のちにIanとEwanは2018年にデュオとして再結成し、2020年にはプロデューサーのStephen Streetも加わっています。そうしたバンドの歩みをたどるうえでも、この時期の作品は活動初期の姿を示すものとして位置づけられるはずです。
サウンドの印象
作品全体は、インディー・ロックらしい直線的なバンド演奏を軸にしながら、インディー・ポップの感触も含んだ作りです。ギター、ベース、ドラムの骨格に、キーボードが重なる構成で、リズムは比較的はっきりしているタイプに思えます。録音の雰囲気も、当時のUKインディーらしい素朴さを感じさせる方向のものとして捉えられます。
同時代とのつながり
1989年という時期は、UKのインディー・シーンがさまざまな形に広がっていた頃です。Bradfordのように、ロックの推進力とポップの明快さをあわせ持つバンドは、その流れの中で聴きどころのある存在だったと言えそうです。ブラックバーンという土地柄も含め、ロンドン中心ではないローカルなUKバンドの空気がにじむ作品です。
作品の位置づけ
『Adrift Again』は、Bradfordの初期の輪郭をつかむうえでの一作です。バンド名義の編成が固まっていた時期の音として、のちの再結成やメンバーの変遷を知る前段階にもなる内容です。作品単体で見ても、インディー・ロック/インディー・ポップの文脈に置きやすい、1989年のUK作品です。
関連情報
- アーティスト名: Bradford
- タイトル: Adrift Again
- オリジナルリリース年: 1989年
- リリース国: UK
- ジャンル: Rock, Pop
- スタイル: Indie Rock, Indie Pop
Bradfordの関連情報は、BandcampやSNS、Wikipediaでも確認できるようになっています。活動初期の作品として、『Adrift Again』はバンドの出発点を知る手がかりになる一枚です。
トラックリスト
- A Adrift Again
- B1 The Loss (3:17)
- B2 Tattered, Tangled And Torn
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Limonada – Limonada (1970)

Limonada『Limonada』について
『Limonada』は、ウルグアイのバンド、Limonadaによる1970年の作品。メンバーはWalter Cambón、Luis Sosa、Ricardo Lanza、Dardo Martínezで、1969年から1971年にかけて活動したグループとして知られている。前身にEl Kintoのメンバーを含む編成でもあり、当時の南米ロックの流れの中で位置づけられる一枚だ。
作品の輪郭
ジャンルはロック。スタイルとしてはGarage Rock、Prog Rock、Rock & Rollが挙げられている。演奏は、ロックンロールの直進性を軸にしながら、ガレージロックらしいざらついた質感と、プログレッシブ・ロックにつながる展開の意識が重なるタイプの作品として捉えられる。
録音の雰囲気も含めて、当時のバンドものらしい生々しさがまず印象に残る。整いすぎないバンドサウンドの中で、リズムが前に出る構成が見えやすい作品といえる。
アーティストの中での位置づけ
Limonadaは短い活動期間のバンドで、1969年から1971年という限られた時期の記録としてこの作品が残っている。El Kintoの流れをくむメンバーが参加している点も含めて、当時のウルグアイ・ロックの連続性を示す存在として見られることが多い。
1970年という時期は、ラテンアメリカ圏でもロックが独自の形を作っていった時代。英米のロックを参照しながらも、各地のバンドが自分たちの演奏感や編成で更新していく文脈の中に、この作品も置ける。
盤としての情報
- アーティスト: Limonada
- タイトル: Limonada
- オリジナルリリース年: 1970年
- 盤のリリース年: 2008年
- 国: US
- ジャンル: Rock
- スタイル: Garage Rock, Prog Rock, Rock & Roll
オリジナルは1970年の作品として扱われる一枚。2008年盤は、その音源をあらためて手に取れる形にしたリリースとして見るとわかりやすい。
トラックリスト
- A1 Ojos Que Miran Lejos (2:01)
- A2 Barrio De Casas Bajas (1:50)
- A3 Pasteles Verdes (2:58)
- A4 Veo Luz En La Ventana (2:16)
- A5 Dejenme Dormir (2:53)
- A6 Lejos Estas (3:01)
- B1 Siempre Caminar (3:38)
- B2 Pies Descalzos (2:16)
- B3 Cambiar La Rosa (3:08)
- B4 No Puedo Comprender (3:20)
- B5 A “Nonica” (2:40)
- B6 Viejo Tambor (2:54)
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Sly & The Family Stone – There’s A Riot Goin’ On (1971)

Sly & The Family Stone「There’s A Riot Goin’ On」について
Sly & The Family Stoneの「There’s A Riot Goin’ On」は、1971年にUSで発表されたアルバム。ファンク、ソウル、R&Bを土台にしながら、当時のブラック・ミュージックの流れの中でもかなり独特な位置にある作品だ。
サンフランシスコで1966年に結成されたこのグループは、ロック、ソウル、ファンクを横断するバンドとして知られている。ホーン、ベース、ドラム、コーラスがひとつにまとまる編成で、男女混成のメンバー構成も特徴のひとつ。Rock And Roll Hall of Fameにも1993年に殿堂入りしている。
作品の輪郭
このアルバムでは、グループの持つダンス・ミュージックとしての要素が残りつつ、リズムの刻みはより重く、音数は抑えめ。ドラムやベースの動きが前に出て、録音全体にも少し閉じた質感がある。ソウルの流れを引きながら、ファンクの骨格をさらに内側へ寄せたような印象だ。
当時のR&Bやソウルの作品と比べると、整ったアンサンブルよりも、断片的なフレーズや繰り返しのパターンが目立つ場面もある。そうした作りが、1971年という時代の空気とも重なって見えるアルバムでもある。
アーティストにとっての位置づけ
Sly & The Family Stoneにとっては、初期の明快なグルーヴ感をさらに先へ進めた作品として語られることが多い。バンドの持つポップさや祝祭感とは少し違う方向で、内省的な表情が前に出ているのが特徴といえる。
メンバーにはSly Stone、Freddie Stone、Cynthia Robinson、Jerry Martini、Larry Graham、Greg Erricoらが名を連ねる。ファンクの基本形を支えた演奏陣が関わりながら、その音像はかなり個性的にまとまっている。
同時代の文脈
1971年は、ソウルやファンクが細かく分岐していく時期でもある。より硬質なリズム、低音を強く感じさせる編成、スタジオでの編集感覚などが、さまざまな作品に見られるようになる。その中で「There’s A Riot Goin’ On」は、ファンクの新しい方向を示す1枚として見られることが多い。
タイトルが示す通り、時代の緊張感も背景にある。音そのものに、その空気が反映されているようにも感じられる。
ざっくりとした印象
- ジャンルの軸: Funk / Soul
- スタイル: Rhythm & Blues、Soul、Funk
- リズム: 重心の低い反復感
- 音の質感: ざらつきと密度のある録音
- 位置づけ: Sly & The Family Stoneの転換点のひとつ
華やかな一体感よりも、引き締まったグルーヴと内側へ向かう感触が残るアルバム。Sly & The Family Stoneの音楽が、どこまで広く、どこまで深く入り込めるかを示した作品として受け取られている。
トラックリスト
- A1 Luv N’ Haight (4:01)
- A2 Just Like A Baby (5:12)
- A3 Poet (3:01)
- A4 Family Affair (3:06)
- A5 Africa Talks To You “The Asphalt Jungle” (8:45)
- A6 There’s A Riot Goin’ On (0:00)
- B1 Brave & Strong (3:28)
- B2 (You Caught Me) Smilin’ (2:53)
- B3 Time (3:03)
- B4 Spaced Cowboy (3:57)
- B5 Runnin’ Away (2:51)
- B6 Thank You For Talking To Me Africa (7:14)
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Bill Withers – Just As I Am (1971)

Bill Withers / Just As I Am
Bill Withersのデビュー作にあたる「Just As I Am」は、1971年にUSでリリースされたソウル・アルバム。のちに「Ain’t No Sunshine」や「Lean on Me」で広く知られることになるBill Withersが、33歳でアルバム・デビューを飾った作品でもある。
作品の輪郭
Bill Withersは1938年、West Virginia州Slab Fork生まれ。音楽活動を本格化させる前は、Lockheed Aircraft Corporationで整備士として働きながらデモを録音していたという経歴を持つ。そうした遅いスタートも含めて、この作品には肩書きよりも歌そのものを前に出す姿勢が感じられる。
ジャンルはFunk / Soul、スタイルはSoul。録音は派手さを強調するタイプではなく、リズムの置き方や歌の間合いがはっきりしたつくり。演奏は必要な要素をきちんと並べた印象で、ボーカルの輪郭が前に出やすい質感になっている。
サウンドの特徴
全体としては、軽く跳ねるグルーヴと、落ち着いたテンポ感が軸。ベースやドラムが大きく主張しすぎず、Bill Withersの声の重さとフレーズの運びを支える形。録音の空気感も含めて、70年代初頭のソウルらしい素朴さと整理された響きが同居している。
ソウルがより洗練されていく時期の作品ではあるが、このアルバムはその中でも、歌と曲の構造をまっすぐに見せる方向に寄っているように聞こえる。ファンク色のあるリズムも、過剰に前へ出るというより、曲の芯をつくる役割に近い。
Bill Withersにとっての位置づけ
このアルバムは、Bill Withersにとって最初の正式なアルバム作品。遅いデビューながら、ここでの歌唱とソングライティングがその後の活動の土台になっていく。生活の現場を知る人物が、そのまま歌に落とし込んだような実感のある作りが、この時点ですでに見えている。
同時代のUSソウルと比べると、華やかなショウアップよりも、語りかけるような歌の置き方が印象に残る。70年代前半のソウルの中でも、Bill Withersらしい簡潔さがはっきりした一枚、といったところ。
プロフィールメモ
- アーティスト名: Bill Withers
- タイトル: Just As I Am
- オリジナル・リリース年: 1971年
- 国: US
- ジャンル: Funk / Soul
- スタイル: Soul
Bill Withersの出発点として、歌と曲の骨格がそのまま記録された作品。そんな印象のアルバム。
トラックリスト
- A1 Harlem (3:23)
- A2 Ain’t No Sunshine (2:04)
- A3 Grandma’s Hands (2:00)
- A4 Sweet Wanomi (2:30)
- A5 Everybody’s Talkin’ (3:21)
- A6 Do It Good (2:52)
- B1 Hope She’ll Be Happier (3:48)
- B2 Let It Be (2:37)
- B3 I’m Her Daddy (3:19)
- B4 In My Heart (4:19)
- B5 Moanin’ And Groanin’ (2:57)
- B6 Better Off Dead (2:13)
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Genesis – Foxtrot (1972)

Genesis『Foxtrot』について
Genesisの『Foxtrot』は、1972年にUKでリリースされたアルバムだ。バンドの初期らしい組曲的な構成、細かく組み立てられた展開、鍵盤とギターが前に出るアレンジが印象に残る作品として知られている。
Genesisは1967年にイングランド南東部サリーのCharterhouse Schoolで結成されたUKのロック・バンドで、初期は複雑な曲構成と演劇的なステージングで存在感を示した。『Foxtrot』もその流れにある1枚で、プログレッシブ・ロックとアート・ロックの要素が強く出ている。
サウンドの特徴
この時期のGenesisらしく、曲は静かなパートから段階的に組み上がっていく場面が多い。リズムは一定のビートで押し切るというより、拍子や展開の変化を含みながら進む構成。録音も、各楽器の輪郭をはっきり残した質感で、オルガンやメロトロン系の響き、12弦ギターの層、フィル・コリンズのドラムが曲の流れを支える形になっている。
ピーター・ガブリエルのボーカルは、語りを含むような歌い回しと、場面ごとの表情の切り替えが目立つ。バンド全体としては、音数を重ねながらも、各パートの役割が比較的見えやすい作りだ。
作品の位置づけ
『Foxtrot』は、Genesisの初期プログレ期を代表するアルバムのひとつとして語られることが多い。ピーター・ガブリエル在籍時の作品で、のちにバンドがよりポップ寄りの方向へ進む前の、複雑な構成と長尺の展開が前面にある時期を示している。
1970年代前半の英国ロックでは、Yes、King Crimson、Emerson, Lake & Palmer などと並んで、演奏力と構成の緻密さを軸にしたプログレッシブ・ロックが広がっていた。その文脈の中で、『Foxtrot』もバンドの個性を押し出した作品として位置づけられる。
メンバー
- Peter Gabriel – lead vocals, flute, percussion
- Tony Banks – keyboards, backing vocals
- Steve Hackett – guitar
- Mike Rutherford – bass, bass pedals, guitar, backing vocals
- Phil Collins – drums, lead & backing vocals
ひとこと
『Foxtrot』は、Genesisの初期の特徴がまとまった1枚だ。構成の細かさ、楽器の重なり、曲ごとの展開の切り替えがはっきりしていて、1972年の英国プログレらしい手触りが感じられる作品である。
トラックリスト
- A1 Watcher Of The Skies
- A2 Time Table
- A3 Get ‘Em Out By Friday
- A4 Can-Utility And The Coastliners
- B1 Horizons
- Supper’s Ready
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Edwyn Collins – 50 Shades Of Blue (1989)

Edwyn Collins「50 Shades Of Blue」
Edwyn Collinsの「50 Shades Of Blue」は、1989年のUKリリースとして登場した作品。スコットランド出身のシンガー/ソングライターであり、ミュージシャン、イラストレーター、プロデューサーとしても活動してきたEdwyn Collinsの初期の一枚として位置づけられる。
作品の輪郭
ジャンルはRock、スタイルはPop Rock。タイトルから受ける印象どおり、ロックを土台にしながらメロディを前に出した作りが想像しやすい一枚だ。1980年代後半らしい時代感の中で、ギター中心のバンドサウンドにポップな整理が加わるタイプの作品として捉えられる。
録音の雰囲気は、当時のUKロックらしい輪郭のはっきりした質感が似合う。リズムはきっちりとした推進力を持ち、音像は派手すぎず、曲の流れを見せる方向の作りになっているような印象がある。
Edwyn Collinsという存在
Edwyn Collinsは1959年にエディンバラで生まれたアーティストで、歌うことだけでなく、作曲、演奏、制作、さらに映像やイラストの分野にも関わってきた人物。そうした幅の広さを持つミュージシャンの初期作として見ると、この時点ですでに、単なるロック・シンガーという枠だけでは収まりきらない背景が見えてくる。
1980年代のUKでは、ギターロックとポップ感覚の接点を探る流れがいくつも生まれていた。その文脈の中で、この作品もロックの骨格と親しみやすいメロディのバランスを意識したものとして受け取れそうだ。
位置づけ
「50 Shades Of Blue」は、Edwyn Collinsのキャリアの中でも初期の時期にあたる作品。後年の活動につながる入口として見ると、彼の音楽的な輪郭をつかむうえでわかりやすい一枚といえる。
1989年のUKロック、Pop Rockの空気感、そしてEdwyn Collinsの作家性。その3つが重なる地点にある作品だ。
トラックリスト
- A1 50 Shades Of Blue (Extended Version) (4:40)
- A2 Kindred Spirit (4:23)
- B1 Just Call Her Name (3:57)
- B2 Ain’t That Always The Way (2:44)
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Neal Morse – Jesus Christ The Exorcist (2019)

Neal Morse『Jesus Christ The Exorcist』について
Neal Morseによる『Jesus Christ The Exorcist』は、2019年に登場したロック・オペラ作品だ。プログ・ロック、ゴスペル、ロックの要素を軸にした構成で、物語性の強い長編作としてまとめられている。Neal Morseはアメリカ出身のマルチ・インストゥルメンタリストで、Spock’s Beard、Neal Morse Band、Flying Colors、TransAtlanticなどで活動してきた人物として知られる。
作品の輪郭
タイトルの通り、キリストを題材にしたコンセプト作品で、ロック・オペラとしての性格がはっきりしている。楽曲ごとの展開を追いながら物語を進めていくタイプで、プログ・ロックらしい組曲的な構成や、場面転換の多い流れが印象に残る。
サウンド面では、キーボードを中心にした厚みのあるアレンジ、ロック寄りのバンド・サウンド、合唱的な広がりが組み合わさっている。リズムは曲ごとに切り替わりが多く、演奏の密度も高め。録音の空気感は比較的明瞭で、各パートの役割が追いやすい作りに思える。
Neal Morseにとっての位置づけ
Neal Morseは、長くプログ・ロックの文脈で活動してきたアーティストだが、この作品でもその作曲スタイルが前面に出ている。バンド・プロジェクトでの活動と並び、ソロ名義でも大きな構想を持った作品を形にしてきた流れの中にある一枚といえる。宗教的なテーマや劇的な展開を持つ点も、彼の作風をよく示している。
同時代・ジャンルの文脈
2010年代後半のプログ・ロックでは、クラシック・ロックの語法やロック・オペラ的な構成を現代的な録音でまとめる作品が目立つ。このアルバムも、その流れの中で、長尺構成と物語性を重視した作りになっている。ゴスペル的な要素を含むところも、ジャンル横断的な広がりにつながっている。
基本情報
- アーティスト: Neal Morse
- タイトル: Jesus Christ The Exorcist
- オリジナル・リリース年: 2019年
- リリース国: Europe
- ジャンル: Rock / Folk, World, & Country
- スタイル: Prog Rock, Rock Opera, Gospel
トラックリスト
- A1 Introducing (2:31)
- A2 Overture (3:19)
- A3 Getaway (2:41)
- A4 Gather The People (5:17)
- A5 Jeses’ Baptism (3:09)
- B1 Jeses’ Temptation (10:18)
- B2 There’s A Highway (4:06)
- B3 The Woman Of Seven Devils (5:41)
- B4 Free At Last (5:05)
- C1 The Madman Of The Gadarenes (7:04)
- C2 Love Has Called My Name (4:14)
- C3 Better Weather (1:42)
- C4 The Keys To The Kingdom (4:48)
- C5 Get Behind Me Satan (3:23)
- D1 He Must Go To The Cross (3:10)
- D2 Jerusalem (3:55)
- D3 Hearts Full Of Holes (3:40)
- D4 The Last Super (3:50)
- D5 Gethsemane (7:39)
- E1 Jeses Before The Concil And Peter’s Denial (3:12)
- E2 Judas’ Death (3:33)
- E3 Jeses Before Pilate And The Crucifixion (8:14)
- F1 Mary At The Tomb (2:45)
- F2 The Greatest Love Of All (5:00)
- F3 Lover Has Called My Name (Reprise) (1:30)
関連動画
- Neal Morse – Jesus Christ the Exorcist. 2019. Progressive Rock. Full Album
- Neal Morse – Jesus Christ The Exorcist – Three Song Medley (Episode 14)
- Neal Morse – Jesus Christ The Exorcist – Opening Section Medley (Episode 1)
- Neal Morse – Jesus Christ The Exorcist: Interview Pt. 1
- Neal Morse – “Get Behind Me Satan” feat. Ted Leonard (Official Music Video)
Motiffe – Motiffe (1972)

Motiffe / Motiffe
Motiffeは、イングランド・ハートフォードシャー州セント・オールバンズの男子校を拠点に活動していたバンドで、1972年に同名タイトルの作品を残している。ジャンルはロック、スタイルはサイケデリック・ロック。メンバーにはJohn Grimaldi、Mike Avery、Mark Pasterfield、David Shackley、Quentin Brier、Ian Wilsonが名を連ねる。
作品の位置づけ
このMotiffeは、バンド名をそのまま掲げた作品としてまとまりを持つ一枚。1972年という時期を踏まえると、60年代後半のサイケデリック・ロックの流れを引き継ぎつつ、70年代初頭のロックの感触へつながる位置にある。バンドのプロフィールからも、学校を母体にした活動の延長線上で形になった作品として見えてくる。
サウンドの印象
サイケデリック・ロックらしく、演奏の流れの中で音の広がりや質感を感じさせる作り。リズムは直線的に進みつつも、ところどころで揺れを含み、ギターやバンド全体の鳴りが前に出るタイプの印象がある。録音の雰囲気も、当時のロック作品らしいまとまりを持ったものとして受け取れる。
同時代とのつながり
1972年のイギリス周辺では、ハードロックやプログレッシブ・ロックが存在感を強める一方で、サイケデリック・ロックの感触を残した作品も各地に見られる。Motiffeのこの作品も、そうした時代の重なりの中に置くと輪郭がつかみやすい。初期ロックのエネルギーと、当時のロックが持っていた実験性のあいだにある一枚、という見方ができる。
基本情報
- アーティスト: Motiffe
- タイトル: Motiffe
- オリジナル・リリース年: 1972
- 盤のリリース年: 2006
- アーティストの国: Germany
- リリース国: Germany
- ジャンル: Rock
- スタイル: Psychedelic Rock
トラックリスト
- A1 Grotesque Piece (5:16)
- A2 Analogy (6:24)
- A3 Life Reciprocal (10:23)
- B1 To George (8:35)
- B2 Mind And Body (15:27)
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DR. Strangely Strange – Kip Of The Serenes (1969)

DR. Strangely Strange『Kip Of The Serenes』
DR. Strangely Strangeは、1967年にダブリンで結成されたアイルランドの実験的なフォーク・グループ。本作『Kip Of The Serenes』は1969年の作品で、フォークロック、サイケデリックロック、フォークの要素をまたぐ1枚として位置づけられる。
作品の輪郭
ギター、キーボード、パーカッション、複数のボーカルが絡む編成で、ロックの輪郭を持ちながらも、曲の進み方は一直線ではない。リズムはきっちり前へ押すというより、間を取りながら進む場面があり、録音全体にも素朴さと実験性が同居している。アコースティックな響きが前に出る一方で、サイケデリックな色合いも見える構成。
ジャンル表記としては Rock、Folk、World, & Country にまたがり、スタイル面では Folk Rock、Psychedelic Rock、Folk に分類されている。1960年代末の英国圏フォーク・ロックの流れの中で聴くと、同時代のサイケデリックな試みと、アイルランド由来のフォーク感覚が重なる位置にある作品といえる。
バンドの流れの中で
DR. Strangely Strangeは1971年にいったん解散するまでに2枚のアルバムを残したグループで、本作はその初期の重要な記録のひとつ。Tim BoothとIvan Pawleを中心に、Brian Trench、Tim Goulding、Linus、Neil Hopwoodらが加わった時期の編成が反映されている。後年には再結成やライヴ活動も行われているが、ここでは1960年代末のバンドの輪郭がそのまま残っている。
盤について
- アーティスト: DR. Strangely Strange
- タイトル: Kip Of The Serenes
- オリジナルリリース年: 1969年
- 盤のリリース年: 2008年
- アーティストの国: Europe
- リリース国: Europe
1969年という時代の空気を背景にしつつ、フォークの土台に少しずつずらしを入れていくタイプの作品。派手さよりも、編成の組み合わせや音の置き方に耳が向く内容になっている。
トラックリスト
- A1 Strangely Strange But Oddly Normal (4:28)
- A2 Dr. Dim & Dr. Strange (7:33)
- A3 Roy Rogers (5:37)
- A4 Dark-Haired Lady (4:25)
- A5 On The West Cork Hack (2:32)
- B1 Tale Of Two Orphanages (3:49)
- B2 Strings In The Earth And Air (1:52)
- B3 Ship Of Fools (6:18)
- B4 Frosty Mornings (3:59)
- B5 Donnybrook Fair (8:48)
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Michael John – Love Will Tear Us Apart (1983)

Michael John「Love Will Tear Us Apart」について
Michael Johnの「Love Will Tear Us Apart」は、Joy Divisionのカバー。ニューウェーブとポップロックの要素を軸にした一枚として見ると、当時のUKらしい乾いた質感と、メロディを前に出した作りがイメージしやすい。
サウンドの印象
ジャンル表記どおり、リズムは大きく暴れるというより、一定の推進力を保ちながら曲を支えるタイプだろう。音の輪郭は比較的はっきりしていそうで、ギターやキーボードの配置も、勢いだけで押すというより、フックのある旋律を際立たせる方向に寄っているはずだ。録音の空気感も、80年代前半のUK作品らしい、少し硬質で整理された響きが想像される。
作品の位置づけ
1983年という時期は、ニューウェーブやポップロックが広く浸透していた頃で、この作品もその流れの中に置いて考えやすい。Michael Johnにとっての詳細なプロフィールは不明だが、少なくともこの時点での作品としては、ロックとポップの接点を意識したタイトルだったと受け取れる。
同時代の文脈
UKの1983年は、シンセの存在感とギター主体のバンドサウンドが並走していた時代でもある。「Love Will Tear Us Apart」も、その時代性の中で、派手さよりも曲の流れやメロディの印象を重視するタイプとして捉えると分かりやすい。ニューウェーブの軽やかさと、ポップロックの親しみやすさが重なるあたりに、この作品の輪郭がある。
まとめ
Michael John「Love Will Tear Us Apart」は、1983年のUKロック/ポップの空気をまとった作品だ。派手な装飾よりも、リズムの安定感や曲のまとまり、80年代前半らしい音の質感が見どころになりそうな一枚である。
トラックリスト
- A1 Love Will Tear Us Apart (12″ Version) (5:45)
- A2 Love Will Tear Us Apart (7″ Version) (3:55)
- B We’re Together
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Yes Featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman – Live At The Apollo (50th Anniversary) (2018)

Yes Featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman『Live At The Apollo (50th Anniversary)』
『Live At The Apollo (50th Anniversary)』は、Jon Anderson、Trevor Rabin、Rick Wakemanによる編成のYes Featuring ARW名義で2018年に登場したライヴ盤。プログレッシブ・ロックの文脈にある作品で、Yesの歴史を共有してきた3人が再び並び立つ形の記録になっている。
作品の位置づけ
このユニットは、Yesの元メンバーであるJon Anderson、Trevor Rabin、Rick Wakemanが集まって成立したもの。3人は1991年から1992年にかけてのYesのツアーでも共演しており、その後あらためて活動を本格化させた流れにある。バンド名に「Yes」を含む形でまとまっている点も、この作品の背景を示している。
2018年の本作は、その活動の中でライヴの熱量をそのまま切り取った1枚という印象。スタジオで組み立てる新作というより、既存の楽曲をステージ上でどう鳴らすかに重心が置かれている。
サウンドの印象
演奏は、プログレらしい展開の多さと、ロック・バンドとしての推進力が同居するタイプ。Jon Andersonの伸びやかな歌、Trevor Rabinのギターの輪郭、Rick Wakemanの鍵盤の厚みが、それぞれはっきり役割を持っている構成。リズム面では、複雑さを前面に出しつつも、ライヴならではの直進感が感じられる。
録音の雰囲気は、ホールの空気を含んだライヴらしい質感。音の分離は比較的明瞭で、楽器同士がぶつかりすぎず、ステージ上のアンサンブルが追いやすい印象。観客の反応も含めて、現場の空気感を伝えるタイプの仕上がり。
ジャンルの文脈
2010年代後半のプログレ・ロックは、往年の名曲を軸にしたライヴ活動が目立つ時期でもあった。本作もその流れの中にあり、長く続いてきたYesの系譜を、別の形で再確認するような作品として見ることができる。70年代から続くプログレの語法――長いフレーズ、転調感のある展開、鍵盤とギターの応酬――が、ここでも前面に出ている。
ひとことでまとめると
Yesの主要メンバー3人がそろった編成による、2018年のライヴ記録。歌、ギター、鍵盤の個性が前に出る、プログレ・ロックらしいアンサンブルの1枚。
トラックリスト
- A1 Intro/Cinema/Perpetual Change
- A2 Hold On
- I’ve Seen All Good People
- B2 Lift Me Up
- And You And I
- C1 Rhythm Of Love
- C2 Heart Of The Sunrise
- D1 Changes
- D2 Long Distance Runaround/The Fish (Schindleria Praematurus)
- E1 Awaken
- F1 Make It Easy/Owner Of A Lonely Heart
- F2 Roundabout
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Eden – Heimkehr (1980)

Eden『Heimkehr』(1980)
『Heimkehr』は、ドイツのクリスチャン・グループ、Edenによる1980年の作品。バンドはノルトライン=ヴェストファーレン州リューデンシャイトを拠点に活動していたグループで、プログレッシブ・ロックを軸に、フォークの要素やクラシック由来の旋律を織り込んだ複雑な作風で知られている。歌詞の多くが聖書のテキストに基づいている点も、このグループの大きな特徴だ。
作品の輪郭
ジャンル表記はRock、スタイルはReligious、Prog Rock、Krautrock。Edenらしい多層的な構成と、宗教的な主題が前面にある一枚として捉えやすい。タイトルの『Heimkehr』はドイツ語で「帰郷」を意味し、作品全体の方向性を想像しやすい言葉でもある。
サウンドの特徴
この時代のドイツ産プログレらしく、演奏は緻密で、曲の展開も単純ではない。リズムは一定の推進力を持ちながらも、拍の置き方やフレーズの切り替えで表情を変えていくタイプだろう。質感としては、ロックのバンド演奏を土台にしつつ、フォーク寄りの素朴さと、クラシックを思わせる旋律感が同居する形が浮かぶ。録音の雰囲気も、派手な加工よりはアンサンブルの密度を聞かせる方向に寄っている印象がある。
当時の文脈
1980年という時期を考えると、英米のプログレがひと区切りついた後の空気の中で、ドイツではなおクラウトロック以後の感覚を引き継いだ作品が生まれていた。Edenもその流れの中で、宗教性とプログレッシブな構成力を結びつけたグループとして位置づけられる。大編成のバンドらしい厚みと、メロディの扱いの丁寧さが、このグループの個性として見えやすい。
メンバー
- Dirk Schmalenbach
- Michael Wirth
- Markus Egger
- Mario Schaub
- Michael Dierks
- Anne Dierks
- Hans Fritzsch
- Michael Claren
- Annette Schmalenbach
- Hans Müller
ひとこと
Edenの『Heimkehr』は、宗教的なテーマを軸にしながら、ドイツのプログレ/クラウトロックの文脈にしっかり接続した作品として見えてくる。バンドの大所帯ぶりも含めて、構成の密度と演奏の重なりが印象に残るタイプの一枚だ。
トラックリスト
- A0 Intro (2:00)
- A1 Die Klagelieder Des Jeremia (10:00)
- A2 Psalm 137 (5:10)
- A3 Psalm 126 (5:45)
- B1 Heimkehr (10:11)
- B2 Herr, Ich Bin Nicht Würdig (5:45)
- B3 Neues Land Im Licht (7:00)
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Elly & Rikkert – Parsifal (1971)

Elly & Rikkert「Parsifal」について
「Parsifal」は、オランダのフォーク/シャンソン・デュオ、Elly & Rikkertによる1971年の作品。
Elly NiemanとRikkert Zuiderveldの2人による活動初期のアルバムで、のちに宗教色の強い路線へ移る以前の時期にあたる。
作品の位置づけ
Elly & Rikkertは1960年代後半から活動を始めたデュオで、この作品はその初期の流れを示す一枚。
後年の作品では歌詞面の方向性が変化していくが、「Parsifal」ではまだフォーク・ロックを軸にした音作りが前面に出ている印象がある。
サウンドの印象
ジャンル表記はRock、Folk、World, & Country、スタイルはFolk Rock。
アコースティック楽器を中心にした土台に、ロック寄りのリズムが重なる構成が想像しやすい。録音も70年代初頭らしい、やや素朴で直接的な質感に寄っていそうな一枚。
フォークの語り口とロックの推進力が並ぶタイプの作品として、同時代の欧州フォーク・ロックの流れの中で捉えやすい。
派手な演出よりも、歌と演奏の距離感が近いタイプのアルバムという見方ができる。
基本情報
- アーティスト: Elly & Rikkert
- タイトル: Parsifal
- リリース年: 1971
- 国: Netherlands
- メンバー: Elly Nieman, Rikkert Zuiderveld
- ジャンル: Rock, Folk, World, & Country
- スタイル: Folk Rock
オランダのデュオによる初期作として、活動の出発点を知るうえで押さえやすいタイトル。
トラックリスト
- A1 Parsifal (4:00)
- A2 Godin Van De Liefde 1 (5:57)
- A3 De Maya-Koning (3:09)
- A4 De Zilveren Trein (3:14)
- A5 De Reiziger (4:10)
- A6 Dans Van De Tafelronde (1:05)
- B1 Godin Van De Liefde (4:00)
- B2 De Blaaskaak (1:30)
- B3 Icarus (4:40)
- B4 Boodschap Aan De Zeemeermin (4:20)
- B5 De Maan Is Heet (3:20)
- B6 Aan Jou (0:28)
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João Donato – Quem É Quem (1973)

João Donato『Quem É Quem』について
『Quem É Quem』は、ブラジルのピアニスト、シンガー、コンポーザーであるJoão Donatoが1973年に発表した作品。Latin、Funk / Soul、MPBの要素が重なった一枚で、70年代ブラジル音楽の空気をそのまま切り取ったような内容になっている。
作品の輪郭
João Donatoは、リオブランコ出身の音楽家として知られ、ジャズやブラジル音楽の文脈で長く活動してきた人物。その流れの中で置くと、『Quem É Quem』は、彼のピアノや作曲の感覚が、当時のブラジルらしいリズムとソウル寄りの質感に自然に溶け込んだアルバムとして見えてくる。
作品全体は、軽やかな打ち回しと、芯のあるグルーヴが同居する印象。打楽器の推進力やベースのうねりが前に出る場面もあり、MPBの流れの中にファンク的な輪郭が差し込まれている。録音の空気感も、70年代のブラジル作品らしい生々しさが感じられるタイプといえそうだ。
サウンドの特徴
- リズムの立ち方がはっきりしている構成
- ピアノのフレーズに独特の跳ね方がある演奏
- ソウル寄りの粘りと、MPBらしい流れの両立
- 派手さよりも、音の配置と推進力が印象に残る質感
1973年のブラジル音楽の中で
1973年という時期は、ブラジル音楽の中でもMPBが多面的に展開していた時代。『Quem É Quem』も、その文脈の中で、ジャズやファンクの感触を取り込みながら、ブラジル独自のリズム感を保っている。ジャンルの境界をまたぐような作りだが、中心にあるのはあくまでJoão Donatoの演奏と作曲の個性。
位置づけ
João Donatoのディスコグラフィーの中でも、『Quem É Quem』は、彼の持つ軽さと芯の強さが同時に見えやすい時期の作品として捉えやすい。ブラジル音楽、Latin、Funk / Soulの接点をたどるうえで、70年代前半の空気を示す一枚として印象に残る。
トラックリスト
- A1 Chorou, Chorou (2:45)
- A2 Terremoto (2:30)
- A3 Amazonas (Keep Talking) (2:10)
- A4 Fim De Sonho (3:42)
- A5 A Rã (2:35)
- A6 Ahiê (3:55)
- B1 Cala Boca Menino (2:25)
- B2 Nãna Das Águas (2:23)
- B3 Me Deixa (2:18)
- B4 Até Quem Sabe? (2:12)
- B5 Mentiras (4:24)
- B6 Cadê Jodel? (2:06)
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Piramis – 4 – A Nagy Buli (1979)

Piramis『4 – A Nagy Buli』(1979)
ハンガリーのロック・バンド、Piramisによる1979年作。
ハードロックを軸にしながら、長く活動してきたこのバンドの輪郭が、そのまままとまった一枚という印象です。
バンドについて
Piramisはハンガリー出身のポップ・ロック/ハードロック・バンドで、時期によってはプログレッシブな要素にも触れてきたグループです。西欧圏でも一定の反応を得たという経歴もあり、東欧ロックの文脈の中では存在感のあるバンドとして知られています。
作品の内容
『4 – A Nagy Buli』は、1979年の時点でのPiramisを示すアルバム。
メンバーは Köves Miklós、Som Lajos、Gallai Péter、Révész Sándor、Závodi János。
編成のまとまりがそのまま音にも出ていそうな、バンド感の強い作品です。
サウンドはハードロックらしい直線的なリズムと、前に出るギター、しっかりしたバンド・アンサンブルが軸になっているタイプ。録音も、派手に加工された感じよりは、演奏の推進力がそのまま伝わる質感を持っているように受け取れます。ボーカルを中心にした押しの強さも、このグループらしさを支える要素になっていそうです。
位置づけと時代感
1979年という時期は、ハードロックが各地でひとつの定着したスタイルとして扱われていた頃。Piramisもその流れの中で、東欧のロック・バンドとしての個性を保ちながら、時代のハードな鳴りを取り込んでいた作品と見られます。バンドの活動史の中でも、1970年代末の到達点のひとつとして置けるアルバムです。
基本情報
- アーティスト: Piramis
- タイトル: 4 – A Nagy Buli
- リリース年: 1979年
- 国: Hungary
- ジャンル: Rock
- スタイル: Hard Rock
トラックリスト
- A1 Szabadnak Születtem
- A2 Őszintén Akarok Élni
- A3 Hív A Sötét
- A4 A Szerelem Ördöge Vagyok
- B1 Nincs Kegyelem
- B2 Ajándék
- B3 Csak Néhány Jó Szó
- B4 A Becsület
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Gene Loves Jezebel – Promise (1983)

Gene Loves Jezebel / Promise
Gene Loves Jezebelは、1980年にウェールズのポースコールで結成されたUKのロック・バンド。ここで取り上げる「Promise」は1983年の作品で、オルタナティヴ・ロックとゴス・ロックの輪郭がまだはっきりと残る時期の録音として聴ける。
作品の印象
この時期のGene Loves Jezebelは、鋭さのあるギターと、少し陰りを帯びた空気感が印象に残る。ビートは前へ進む感触を持ちながらも、ただ勢いだけで押し切るタイプではなく、音の隙間や響きの冷たさが曲の表情を作っている。
録音全体にも、80年代初期らしい乾いた質感がある。輪郭ははっきりしていて、リズムは比較的明快、そこにボーカルの存在感とメロディの引っかかりが重なる構図。ゴス・ロックの暗さと、オルタナティヴ・ロックの粗さが同居する、そんな手触りの一枚。
バンドの位置づけ
Gene Loves Jezebelは、後にAston兄弟それぞれを中心にした2つのグループが存在することでも知られるが、「Promise」が出た1983年時点では、バンドの初期像を確認できる時期にあたる。デビュー期の勢いというより、のちの展開につながる基本の形が見える段階、という印象。
同時代のUKロックの流れで見ると、ポストパンク以後の空気を受けつつ、よりメロディアスで、より陰影のある方向へ進んだ周辺の文脈に置きやすい。硬質なギター、冷えた響き、感情を抑えたようでいて熱を感じる歌い方。そうした要素が、この作品の輪郭を作っている。
クレジット上の見どころ
クレジットには、Jay Aston、Michael Aston、James Stevenson、Michael Ciravolo、Jean-Marc Lederman などの名前が並ぶ。メンバーの変化が多いバンドらしく、作品ごとの人員の動きも含めて追う楽しみがある。
「Promise」は、Gene Loves Jezebelの初期の姿を知るうえで、1983年という時点のUKロックの空気をそのまま閉じ込めたような存在。
トラックリスト
- A1 Upstairs
- A2 Bruises
- A3 Pop Tarantula
- A4 Screaming For Emmalene
- A5 Scheming
- B1 Bread From Heaven
- B2 Influenza
- B3 Shower Me With Brittle Punches
- B4 Wraps And Arms
- B5 Psychological Problems