The Wreckery – Collection (1988)
The Wreckery『Collection』について
『Collection』は、オーストラリア・メルボルンで1985年に結成されたパンク・ブルース系グループ、The Wreckeryの作品です。1988年にオーストラリアでリリースされ、バンドの活動初期をまとめて追ううえでひとつの節目になるタイトルとして位置づけられます。
バンドの背景
The Wreckeryは、Robin Casinader、Hugo Race、John Murphy、Nick Barker、Edward Clayton-Jones、Charles Toddらが在籍したグループです。オーストラリアのロック・シーンの中でも、パンクの推進力とブルース寄りの感触をあわせ持つバンドとして知られています。
サウンドの印象
ロックを軸にしながら、スタイルとしてはニュー・ウェイヴの要素が見える作品です。演奏の輪郭がはっきりしたタイプのサウンドで、ギター、リズム、ボーカルの押し引きが前に出る作りが想像しやすいところです。パンク的な直進性と、ブルース由来の質感が同居するバンドらしさが、作品全体の手触りにつながっているようです。
作品の位置づけ
1988年という時点での『Collection』は、The Wreckeryの初期の流れを示すものとして見られるタイトルです。メルボルン発のオーストラリアン・ロックの文脈の中で、同時代のニュー・ウェイヴやポスト・パンク周辺と並べて語られることもありそうです。Hugo RaceやJohn Murphyの名前から、後年のオーストラリア勢の動きに接続して見ていく楽しみもあります。
ひとこと
ヒット曲や代表曲を前面に押し出すタイプというより、バンドの輪郭や当時の空気をまとめてたどる性格の作品として受け取れます。オーストラリアのロック史の中で、パンクとブルース、ニュー・ウェイヴのあわいを記録した一枚、といった見方がしやすいです。
トラックリスト
- A1 Ruling Energy
- A2 Grinder Mill
- A3 Body Like A Stone
- A4 Yeh My People
- A5 No Shoes For This Road
- B1 Governors Pleasure
- B2 Base Devil
- B3 Overload
- B4 Seven Days Spell
- B5 Everlasting Sleep