Memory Control One – Counter (2008)
Memory Control One「Counter」について
Memory Control Oneは、イタリアのElectro/Discoプロジェクトで、Francesco BoscoloとBeppe Lodaによるユニットだ。2008年にリリースされた「Counter」は、その活動の中でも2008年時点の空気をそのまま閉じ込めた作品として捉えやすい。
作品の輪郭
ジャンル表記はElectronic、スタイルはTrance、Electro、Italo-Disco。こうした並びからも、シンセサイザーを軸にしたダンス寄りの電子音楽として整理しやすい1枚だ。イタリアという土地と、Italo-Discoの文脈が自然につながるところも、このユニットの特徴として見えてくる。
Francesco BoscoloとBeppe Lodaという2人の名前が並ぶあたり、単なる匿名的なエレクトロ・プロジェクトというより、制作の手触りや選曲感覚がはっきり出るタイプの作品として受け取りやすい。Beppe Lodaはイタリアのディスコ/ダンス文脈で知られる人物でもあり、その背景を踏まえると、「Counter」にはディスコの延長線上にある電子音楽の感覚が通っているように見える。
2008年という時点での位置づけ
2008年は、Italo-Discoの再評価や、エレクトロ・サウンドの更新がいくつも重なっていた時期だ。「Counter」も、その流れの中で置くと理解しやすい。80年代のディスコ感を参照しつつ、より硬質な電子音や反復を前に出した作りが想像しやすい作品だ。
同時代の文脈で言えば、レトロなディスコの要素をそのまま復刻するというより、ElectroやTranceの要素を通して現在形に組み直すタイプのプロジェクトとして見ると、輪郭がつかみやすい。派手な歌ものというより、ビートやシンセの動きに耳が向く作品として受け取られることが多そうだ。
聴きどころのイメージ
実際に聴くと、リズムの押し出し方やシンセの反復に耳が残りやすいタイプの作品として感じられるかもしれない。メロディを強く前に出すというより、トラック全体の推進力で聴かせる印象だ。Italo-Disco由来の明確なコード感と、Electroの機械的な輪郭、そのあいだを行き来する作りが見どころになりそうだ。
代表曲や大きなヒット曲として広く知られた1曲を挙げるのは難しいが、アルバム全体の流れの中で、反復と展開のバランスをどう作るかがこの作品の核になっているように見える。
まとめ
「Counter」は、イタリア発のElectro/DiscoプロジェクトであるMemory Control Oneの2008年作として、Trance、Electro、Italo-Discoの要素を横断する1枚だ。Francesco BoscoloとBeppe Lodaという制作陣の背景も含めて、イタリアのダンス・エレクトロの流れをたどるうえで押さえやすい作品と言えそうだ。
トラックリスト
- A – Counter (6:06)
- B – Counter (B. Loda Elettro Monster Version) (6:15)