Godiego – 青春の殺人者 オリジナル・サウンドトラック (2010)
Godiego『青春の殺人者 オリジナル・サウンドトラック』について
Godiegoによる『青春の殺人者 オリジナル・サウンドトラック』は、1976年公開の日本映画『青春の殺人者』に向けた劇伴をまとめた作品で、2019年に盤としてリリースされたものです。Godiegoは、日本のロック/ポップスを軸にしながら、テレビドラマ『Monkey』の音楽で海外でも広く知られるようになったバンドで、このサウンドトラックでもその演奏力と編成のまとまりが前に出ています。
作品の位置づけ
Godiegoにとっては、バンドの持つポップな感覚だけでなく、映像作品に合わせた音の組み立てが見える一枚です。歌もののヒット曲で知られる側面とは少し違い、ここでは場面の流れに沿って音を置いていく役割が中心になる。そうした意味で、バンドの別の表情を確認できる資料性の高い作品といえる内容です。
サウンドの印象
サウンドは、当時の日本映画音楽らしいバンド編成の手触りがあり、曲ごとに場面の緊張感や移り変わりを支える作りです。ギター、キーボード、リズム隊を軸にした演奏が中心で、ロックバンドとしての輪郭を保ちながら、サウンドトラックらしい機能性を持っている印象です。メロディを前に出す場面と、映像に寄り添う間合いのある場面が並ぶ構成。
同時代とのつながり
1970年代の日本の映画音楽には、ロックバンドやポップス系の演奏家が参加する例がいくつもあり、この作品もその流れの中に置けそうです。歌謡曲的なわかりやすさと、バンド演奏の質感が同居するあたりは、同時代のシーンを思わせる部分でもあります。Godiegoの名前を知っている人にとっては、テレビ音楽での印象とはまた違う、映像作品向けの仕事として耳に入る一枚です。
メンバー
- Takami Asano
- Tommy Snyder
- Steve Fox
- Mickie Yoshino
- Yukihide Takekawa
- Ryoji Asano
- Yoji Yoshizawa
ひとこと
『青春の殺人者 オリジナル・サウンドトラック』は、Godiegoのバンドとしての演奏と、映画音楽としての役割が重なる作品です。代表曲のシングルとは別の角度から、グループの活動の幅を見せる内容になっています。
トラックリスト
- A1 想い出を君に託そう – オープニング
- A2 白い小鳥 (インストゥルメンタル #1) – 順とケイ子
- A3 順と父
- A4 死体
- A5 死者の声
- A6 イエロー・センター・ライン (ショート・バージョン) – 夕焼け〜祭の街へ
- A7 想い出を君に託そう (インストゥルメンタル #1) – 回想〜更地にてⅡ
- A8 想い出を君に託そう (インストゥルメンタル #2) – 回想〜更地にてⅢ
- B1 おかしなウエディング – 8mm フィルム「磔刑」
- B2 想い出を君に託そう (スキャット・バージョン) – 回想〜更地にてⅠ
- B3 白い小鳥 (インストゥルメンタル #2) – ケイ子のイチジク
- B4 殺意 – フラッシュ・バック
- B5 憩いのひととき (インストゥルメンタル) – 回想〜海岸のアイスキャンディー売り
- B6 マジック・ペインティング – 回想〜スナック開店風景
- B7 憩いのひととき (ショート・バージョン) – エンディング〜高速道路