Nazz – Nazz III (1971)

Nazz『Nazz III』について

Nazzは、1967年にフィラデルフィアで結成されたアメリカのサイケデリック/ガレージ・ロック・バンドだ。トッド・ラングレンが在籍していたことでも知られ、のちにソロで評価を高める前夜の姿がこのグループにはある。『Nazz III』は1971年に出た作品で、バンドの代表的な初期作とは少し距離のある位置づけにある。

サウンドの印象

この作品は、いわゆる60年代末のNazzらしい、硬めのギターとロックの直進性を軸にした手触りがある。サイケデリック・ロックの要素を含みながらも、演奏は比較的ストレートで、曲の輪郭がはっきりしたタイプの音像だ。派手な装飾よりも、バンド・サウンドのまとまりや推進力が前に出る。

バンドの流れの中での位置づけ

Nazzは、商業的には大きな成功を得ないまま1969年に解散している。そのため『Nazz III』は、バンドの活動期を振り返るうえでの一枚として見るとわかりやすい。トッド・ラングレンが多才なソングライター/マルチ奏者として存在感を示していた時期の延長線上にある作品でもある。

同時代とのつながり

同時代のアメリカン・ロックの文脈では、ヤードバーズ由来の影響や、ガレージ・ロック、サイケデリック・ロックの流れが重なる。Nazzもそのあたりの空気を共有していて、後のラングレンのソロ作とは別の、バンド単位の荒さと勢いが魅力になっている。

代表曲について

Nazzの代表曲としては、トッド・ラングレン作の「Open My Eyes」や「Hello It’s Me」がよく知られている。バンドの名前を広く残したのは、こうした楽曲の存在が大きい。『Nazz III』を聴くときも、そうした初期Nazzの流れを踏まえた作品として捉えると整理しやすい。

クレジット

  • アーティスト: Nazz
  • タイトル: Nazz III
  • オリジナル・リリース年: 1971年
  • 盤のリリース年: 1984年
  • 国: US
  • ジャンル: Rock
  • スタイル: Psychedelic Rock

メンバーには、Todd Rundgren、Otto Capobianco、Thom Mooney、Carson Van Osten、Robert “Stewkey” Antoni、Rich Carley、Dave Palan、Dennis Barth が名を連ねている。Nazzというバンドの輪郭を、トッド・ラングレンの初期キャリアとあわせて見ていくうえで、押さえておきたい一枚だ。

トラックリスト

  • A1 Some People (3:38)
  • A2 Only One Winner (3:02)
  • A3 Kicks (3:47)
  • A4 Resolution (2:40)
  • A5 It’s Not That Easy (2:36)
  • A6 Old Time Lovemaking (2:24)
  • A7 Magic Me (3:04)
  • B1 Loosen Up (1:24)
  • B2 Take The Hand (2:15)
  • B3 How Can You Call That Beautiful? (3:39)
  • B4 Plenty Of Lovin’ (3:43)
  • B5 Christopher Columbus (3:20)
  • B6 You Are My Window (6:00)

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2026.06.11