David Bowie – Aladdin Sane = アラディン・セイン (1973)

David Bowie『Aladdin Sane』について

David Bowieの『Aladdin Sane = アラディン・セイン』は、1973年に発表された6作目のスタジオ・アルバム。グラム・ロック期の代表的な1枚としてよく語られる作品で、同時代の華やかなロック・シーンの中でも、Bowieらしい演出性と楽曲の緊張感がはっきり出ている。

Bowieは英国ロンドン出身のシンガー、ソングライター、俳優。『Aladdin Sane』は、前作『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』で広がった流れを引き継ぎつつ、より鋭い感触のある楽曲を並べたアルバムとして位置づけられることが多い。グラム・ロックの文脈では、T. RexやRoxy Musicと並べて語られることもある作品。

サウンドの印象

このアルバムは、ロックを軸にしながら、ピアノの使い方や曲ごとの展開に特徴がある。バンドの勢いだけで押すというより、曲の切り替わりや緊張の置き方が印象に残る内容。グラム・ロックらしい装飾性と、クラシック・ロック的な骨組みが同居している。

全体としては、派手さのある時代の空気を持ちながらも、単純に明るいだけではない。場面ごとに表情が変わる作りで、Bowieの作品の中でも構成のメリハリが感じやすい1枚になっている。

代表曲と収録曲のポイント

『Aladdin Sane』には、既発曲の再録音やリミックスも含まれている。アルバムの中では、後に代表曲として広く知られる曲も多い。

  • 「The Jean Genie」
  • 「Drive-In Saturday」
  • 「Panic in Detroit」
  • 「Lady Grinning Soul」

とくに「The Jean Genie」は、この時期のBowieを代表する曲のひとつとして知られている。シングル曲としても存在感があり、アルバム全体の印象を支える中心的な楽曲。

作品の位置づけ

『Aladdin Sane』は、1973年という時代のロックの空気をよく伝える作品でもある。グラム・ロックの視覚性、キャラクター性、そして楽曲そのものの強さがまとまっていて、Bowieの表現が大きく広がっていく流れの中にあるアルバムといえる。

1982年盤は、日本で流通したリリースとして手に取られたもの。オリジナルの1973年作品としての性格を持ちながら、後年の日本盤としての存在感もある。ジャケットの印象も含めて、Bowieの70年代前半を語るうえで外せないタイトル。

トラックリスト

  • A1 Watch That Man = あの男を注意しろ (4:30)
  • A2 Aladdin Sane (1913-1938-197?) = アラディン・セイン (1913-1938-197?) (5:15)
  • A3 Drive-In Saturday = ドライブ・インの土曜日 (4:38)
  • A4 Panic In Detroit = デトロイトでのパニック (4:30)
  • A5 Cracked Actor = 気のふれた男優 (3:01)
  • B1 Time = 時間 (5:10)
  • B2 The Prettiest Star = プリティエスト・スター (3:28)
  • B3 Let’s Spend The Night Together = 夜をぶっとばせ (3:10)
  • B4 The Jean Genie = ジーン・ジニー (4:06)
  • B5 Lady Grinning Soul = 薄笑いソウルの淑女 (3:53)

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2026.06.12