Space – The Best of Space (2018)
Space『The Best of Space』
『The Best of Space』は、Spaceの代表曲をまとめた2018年作のベスト盤だ。Spaceはフランスのグループで、Didier Marouani(Ecama名義でも知られる)とRoland Romanelliを中心に結成されたユニットとして知られている。1977年のUKディスコ・ヒット「Magic Fly」で広く注目を集め、その後も「Just Blue」や「Tango In Space」、「Carry On, Turn Me On」など、電子音を前面に出したディスコ作品を残してきた。
作品の位置づけ
この『The Best of Space』は、そうした活動を振り返る内容のコンピレーションとして捉えやすい。Spaceの音楽は、ディスコのビート感にシンセサイザーのフレーズを重ねた作りが特徴で、当時のダンス・ミュージックの流れの中でも、少し機械的で、少し宇宙的な方向へ寄っている印象がある。
オリジナルの活動期を追って聴くと、「Magic Fly」のような代表曲だけでなく、「Just Blue」収録曲のようなインストゥルメンタル中心の楽曲にもグループの輪郭が見えやすい。ベスト盤としては、その流れを短い時間でたどれる構成といえる。
サウンドの印象
Spaceの音は、電子楽器のラインが前に出る一方で、ディスコらしい一定のグルーヴも保っているのがポイントだ。Madeline BellやCissy Stoneのような歌手の参加歴もあり、曲によっては声の存在感が加わる場面もある。とはいえ、全体の軸はやはりリズムとシンセの反復にある。
同時代のディスコと比べると、よりヨーロッパ産の電子音楽寄りの感触が強い。派手な歌モノのディスコというより、Kraftwerk以降の電子音楽の流れや、70年代後半のクラブ向けインストゥルメンタルの空気と接点があるタイプだ。そこにSpace独自のメロディ感が乗る、という見方がしやすい。
代表曲について
やはり外せないのは「Magic Fly」だ。Spaceの名前を決定づけた曲として知られていて、この曲のイメージがそのままグループ像につながっている。ベスト盤の中でも中心になる存在で、Spaceを初めて聴くときの入口としても機能しやすい。
そのほか、「Just Blue」や「Tango In Space」のような曲名からも分かる通り、宇宙や未来感のあるテーマが一貫している。音だけでなく、タイトルや曲の設計にもグループの方向性がはっきり出ている。
まとめ
『The Best of Space』は、Spaceのディスコ/エレクトロニック路線を代表曲中心に追える2018年のベスト盤だ。1977年の「Magic Fly」を軸に、当時のヨーロッパ・ディスコの中でこのグループがどんな立ち位置にいたのかをつかみやすい内容になっている。電子音の質感とディスコの推進力、その組み合わせがこの作品の核だ。
- アーティスト: Space
- タイトル: The Best of Space
- リリース年: 2018年
- ジャンル: Electronic
- スタイル: Disco
- 代表曲: 「Magic Fly」
トラックリスト
- A1 – Magic Fly
- A2 – Tango In Space
- A3 – Flying Nightmare
- A4 – Running In The City
- B1 – Carry On, Turn Me On
- B2 – Air Force
- B3 – Fasten Seat Belt
- C1 – Deliverance
- C2 – Save Your Love For Me
- C3 – Symphony
- D1 – Just Blue
- D2 – Deeper Zone
- D3 – Ballad For Space Lovers
- D4 – Velvet Rape