The Cosmic Jokers – Planeten Sit-In (1974)
The Cosmic Jokers『Planeten Sit-In』について
The Cosmic Jokersは、Klaus Schulze、Manuel Göttsching、Harald Grosskopf、Dieter Dierks、Jürgen Dollaseらが関わったドイツのスペース・ロック/エクスペリメンタル・プロジェクトだ。1973年のセッション素材をもとに1974年に作品化され、後年にはコスミッシェ・ムジーク文脈の重要作として語られることが多い。
『Planeten Sit-In』は、そのThe Cosmic Jokersの一枚。1974年のオリジナル作品として知られ、ここで挙げる盤は1996年フランス盤。ジャケットやレーベル表記も含めて、再発盤として流通している一枚だ。
作品の輪郭
収録音は、Studio Dierksでのジャム・セッションを土台にしたもの。電子音、持続音、反復するフレーズが前に出て、曲というよりは長い流れとして聴かせる作りになっている。ジャンル表記はElectronic、スタイルはExperimental、Ambient。実際に針を落とすと、シンセのレイヤーとギターの断片、リズムのゆらぎがゆっくり重なっていく構成が目立つ。
タイトル曲「Planeten Sit-In」は、宇宙旅行のイメージを前面に出したこのプロジェクトらしさが強い。歌もののヒット曲が中心の作品ではなく、音の連なりそのものが主役という印象だ。
ライナーノートと作品の見え方
この盤のリリースノートには、Hören Sie “Planeten Sit In” quadrophonisch und Sie entdecken die neuen Zauberwelten des Galaxien-Sounds der Kosmischen Musik.
とあり、4チャンネル的な聴取を意識した表現が入っている。さらに、Raumschiff Galaxy
や Sternenmädchen
といった言葉で、宇宙船に乗って銀河を巡るような筋書きが添えられている。音だけでなく、当時のコスミックなイメージ作りも含めた作品だと受け取れる。
The Cosmic Jokersの中での位置づけ
The Cosmic Jokersは、後にクラウトロックや電子音楽の文脈で参照されることの多い名前だ。Klaus SchulzeやManuel Göttschingの参加によって、Ash Ra Tempelや初期のソロ作品に通じる質感も見えやすい。とはいえ、ここではそれぞれの個人名義作よりも、セッション素材を編集した“プロジェクト盤”としての性格が強い。
1970年代前半のドイツでは、電子音楽、即興、スペース・ロックが近い距離で交差していた。その中でThe Cosmic Jokersは、Ash Ra Tempel、Klaus Schulzeの初期作品、Tangerine Dream周辺と並べて語られることがある。『Planeten Sit-In』も、その時代の流れをそのままパッケージしたような一枚に見える。
盤の情報
- アーティスト: The Cosmic Jokers
- タイトル: Planeten Sit-In
- オリジナル年: 1974年
- この盤のリリース年: 1996年
- リリース国: France
- ジャンル: Electronic
- スタイル: Experimental, Ambient
スパインとレーベルにはSPALAXLP14104、バックカバーには14104の表記。フランス盤としてまとまった仕様になっている。
『Planeten Sit-In』は、The Cosmic Jokersの中でも、宇宙的なイメージと編集されたジャム感が前に出た作品だ。1970年代ドイツの電子音楽が持っていた、即興と構成の境目をそのまま残したような内容である。
トラックリスト
- A1 – Raumschiff Galaxy Startet (1:04)
- A2 – The Planet Of Communication (0:55)
- A3 – Elektronenzirkus (0:37)
- A4 – Der Narr Im All (1:16)
- A5 – Raumschiff Galaxy Fliegt In Die Sonne (2:12)
- A6 – Intergalactic Nightclub (4:08)
- A8 – Loving Frequencies (3:18)
- B1 – Electronic News (3:56)
- B2 – Intergalactic Radio Guri Broadcasting (4:24)
- B3 – Raumschiff Galaxy Gleitet Im Sonnenwind (0:40)
- B4 – Interstellar Rock: Kosmische Musik (3:11)
- B5 – Raumschiff Galaxy Saust In Die Lichtbahnen (0:44)
- B6 – Der Planet Des Sternenmädchens (8:21)