Andromeda – Seven Lonely Street (1990)
Andromeda「Seven Lonely Street」について
Andromedaは、1967年末から1970年初頭にかけて活動したロンドンの英国産ヘヴィ・サイケデリック・ロック・グループである。John Du Cannのギター、Mick Hawksworthのベースとボーカルを軸に、初期にはJohn Rhymer、のちにIan McLaneがドラムを担当した。「Seven Lonely Street」は、そのバンドの1969年9月発表のアルバムで、のちに再発された1990年盤も同じ内容を収めている。
作品の位置づけ
Andromedaにとってこのアルバムは、短い活動期間の中で残された唯一のフル・アルバムとして知られている。John Peelの関心をきっかけにラジオ・セッションやライブの機会を得て、マナー・オブ・マーキーでの出演など、当時のロンドンのサイケデリック・シーンの中で存在感を示したバンドだった。アルバム制作時には演奏とプロダクションの自由度が高かったとされ、バンドの音像をそのまま記録した作品という位置づけにある。
ただし、発売後の評価やライブでの手応えとは裏腹にセールスにはつながらず、バンドは1970年3月に解散している。したがって、この1枚はAndromedaの活動をまとめて確認できる中心作といえる。
内容と音の特徴
収録曲は、ヘヴィ・ブルース寄りの土台に、サイケデリックな展開やプログレッシブな構成を重ねたものが並ぶ。ギターの前に出る感じ、ベースとドラムの押し出し、曲ごとにテンポや空気を変える進行が目立つ。Rock、Blues、Acid Rock、Psychedelic Rock、Prog Rockという整理がされるのも納得できる内容で、同時代の英国サイケやヘヴィ・ロックの文脈で語られやすいアルバムである。
John Du Cannの後のキャリアを知っていると、この作品での演奏にもつながりが見える。Andromedaは、のちのハード寄りの英国ロックへ接続する前段階としても興味深い存在だろう。比較対象としては、同時代の英国サイケデリック・バンドや、よりヘヴィな方向へ進む初期のプログレ系ロック・グループが挙がりやすい。
収録曲について
代表曲という意味では、アルバム全体が一体になっているタイプで、単独で広く知られた大ヒット曲が前面に出る作品ではない。とはいえ、曲ごとの変化ははっきりしていて、長めの展開やリフ主体の部分、ブルース色の強い場面など、当時の英国ロックの手触りがそのまま入っている。
再発盤のポイント
1990年のUK盤は、オリジナルの1969年作を元にした再発盤である。初回分では、裏ジャケットの曲目表記に誤りがあり、2面目の曲順が別バンドFuzzy DuckのLPの曲名で記されていたというエピソードが残っている。加えて、この再発盤にはBarry Wintonによる短いヒストリー小冊子が付属し、番号入りのものもある。
また、スリーブはラミネートなしの自然な質感のカード仕様とされていて、再発盤としては資料性の高い作りになっている。
まとめ
「Seven Lonely Street」は、Andromedaという短命ながら重要な英国ヘヴィ・サイケ・バンドの姿を、当時の空気ごと切り取ったアルバムである。ラジオDJのJohn Peelに認められ、ロンドンのライブ・シーンで動きながら、最終的には1枚のアルバムに集約された作品。1969年の英国ロックの一断面として、そしてJohn Du Cann周辺のキャリアをたどるうえでも、確認しておきたいタイトルである。
トラックリスト
- A1 – Let’s All Watch The Sky Fall Down (4:03)
- A2 – Keep Out ‘Cos I’m Dying (5:41)
- A3 – Darkness Of Her Room (5:09)
- A4 – Go Your Way (2:58)
- B1 – Searchin’ For You (3:07)
- B2 – Seven Lonely Street (4:00)
- B3 – Sleep (3:25)
- B4 – See Into The Stars (7:13)