Cosmic Cathedral – Deep Water (2025)
Cosmic Cathedral『Deep Water』について
『Deep Water』は、Neal Morse、Chester Thompson、Phil Keaggy、Byron HouseによるCosmic Cathedralのデビュー作で、2025年にInsideOutMusicからリリースされた作品です。クレジット上でも分かる通り、プログレッシブ・ロックの文脈に立ちながら、演奏経験の長い4人が集まったプロジェクトとして位置づけられているアルバムです。
メンバーを見ただけでも、かなり顔ぶれの強い作品です。Neal MorseはTransatlanticなどで知られ、Chester ThompsonはGenesisやFrank Zappaとの活動で広く知られるドラマー。Phil KeaggyはGlass Harpでの活動を持ち、Byron HouseはRobert PlantやDolly Partonらのセッションでも知られるベーシストです。いずれも長いキャリアを持つプレイヤーで、その組み合わせ自体にまず注目が集まる内容です。
制作の背景
この作品は、Neal Morseが中心となって立ち上げたプロジェクトで、ジャム・セッションを土台に制作が進められたと案内されています。長年の音響パートナーであるJerry Guidrozがセッションの良い部分をまとめ、その後にMorseとバンドが楽曲や長尺曲へ発展させたという流れです。
案内文でも、収録曲の一部、特に「Time To Fly」はジャムから直接生まれたものだとされています。即興的にその場で音を出しながら進んだ制作で、歌詞の一部まで自然に出てきたという説明もあり、通常の綿密な作曲中心のアルバムとは少し違う手触りがうかがえます。
音の方向性
Neal Morse自身は、このアルバムを「prog meets yacht rock meets The Beatles」と表現しています。そこにジャズ・フュージョンの要素も加わる、という説明です。実際の案内文でも、Steely Danを思わせるグルーヴ感、Phil KeaggyとMorseの歌声が重なったときのビートルズ的な響き、さらに「New Revelation」セクションではStingのアルバムに入っていそうな流れ、という言及があります。
つまり、『Deep Water』は、プログレッシブ・ロックの大作志向を持ちながら、リズムの運びや歌ものとしての聞きやすさも意識した作品として紹介されています。演奏の密度だけで押し切るのではなく、ジャムの流れ、コーラス、曲の展開が組み合わさったアルバムという印象です。
この作品の位置づけ
Cosmic Cathedralはデビュー作であり、『Deep Water』はプロジェクトの初出作にあたります。Neal Morseにとっては、Transatlanticやソロ作で培ってきたプログレ文脈を、別の編成と制作方法で見せる場として読める内容です。
一方で、Chester Thompsonにとっても、本人のコメントどおり「参加した作品の中でも特に好きなプロジェクト」のひとつとして扱われているようです。GenesisやFrank Zappaの経歴を持つドラマーが、ここではメンバー間のコミュニケーションの良さを強調している点も、この作品の性格を示している部分です。
収録曲・代表曲について
案内文で具体的に触れられているのは「Time To Fly」と「New Revelation」セクションです。「Time To Fly」はジャム・セッションから直接生まれた曲として紹介され、「New Revelation」はジャムから発展した、別の色合いを持つパートとして説明されています。
現時点で、作品の中で特に代表曲として広く定着している曲名は見当たらず、アルバム全体の流れで聴かれるタイプの作品として受け取れます。デビュー作らしく、個別のシングルよりも、参加メンバーの相互作用と曲の展開そのものに重きが置かれている構成です。
クレジットとリリース情報
- アーティスト: Cosmic Cathedral
- タイトル: Deep Water
- リリース年: 2025年
- リリース元: InsideOutMusic
- ジャンル: Rock
- スタイル: Prog Rock
- 参加メンバー: Chester Thompson, Neal Morse, Byron House, Phil Keaggy
著作権表記では、Neal Morse、Phil Keaggy、Byron House、Chester Thompsonそれぞれの出版クレジットが記されています。2025年作品として、プロジェクトの出発点を示す1枚になっているアルバムです。
まとめ
『Deep Water』は、キャリアの長い4人が集まり、ジャムを起点に楽曲を組み立てたCosmic Cathedralのデビュー作です。プログレッシブ・ロックを軸にしながら、グルーヴ、フュージョン、ポップ寄りのメロディ感まで含んだ作品として案内されています。Neal Morse、Chester Thompson、Phil Keaggy、Byron Houseという名前が並ぶだけで成立する企画性と、実際の制作現場の流れが結びついたアルバムと言えます。
トラックリスト
- A1 – The Heart Of Life (13:37)
- B1 – Time To Fly (6:54)
- B2 – I Won’t Make It (3:55)
- B3 – Walking In Daylight (8:56)
- Deep Water Suite (38:10)