B.W.H. – Livin’ Up / Stop (1983)
B.W.H.「Livin’ Up / Stop」について
B.W.H.は、イタリアのイタロ・ディスコ周辺で活動したデュオで、Stefano ZitoとHeleneによる名義。1970年代末から80年代前半にかけて広がったイタロ・ディスコの流れの中で、この名義は「Livin’ Up / Stop」で知られている。1983年にイタリアでリリースされたシングルで、B.W.H.名義としては3作目の制作にあたる。
作品の位置づけ
この曲は、B.W.H.という名前で発表された作品としては後期の位置にある。アーティスト情報では、同じくStefano ZitoとHeleneが関わった別名義の制作も確認できるが、「Livin’ Up / Stop」はその流れの中でB.W.H.名義を使ったものとして整理されている。イタロ・ディスコの定番的な制作体制、つまりプロデューサー主導で作られたシングル作品のひとつという見方がしやすい。
リリース情報
- アーティスト: B.W.H.
- タイトル: Livin’ Up / Stop
- オリジナルリリース年: 1983年
- 盤のリリース年: 2014年
- 国: イタリア
- ジャンル: Electronic
- スタイル: Italo-Disco
2014年盤については、ラベルに「33 Giri」とある一方で、実際には45 RPMで再生する仕様。オリジナルの1983年盤と比べると、少なくともリイシューとして流通した盤であることが分かる。レコードとして手元に置くと、当時のイタロ・ディスコらしいシングル作品を後年に再確認する形になる。
サウンドの印象
実際に聴くと、打ち込み主体のリズムと、シンセのフレーズを軸にした構成が中心になるタイプのイタロ・ディスコ作品として受け取れる。ボーカルやメロディの扱いも、楽曲を前に押し出すというより、リズムと反復の中で進行する作り。80年代前半のイタリア産ダンス・ミュージックに多い、シングル盤ならではの直線的な展開が印象に残る。
タイトル曲「Livin’ Up」と「Stop」の2曲構成で、どちらも同時代のクラブ・シーンやディスコ文脈に接続する内容。大きな編成で押すというより、限られた要素を積み重ねていく作りがこの時代らしい。
同時代の文脈
B.W.H.のような作品は、同時代のイタロ・ディスコを語るうえで、プロデュース・ユニット的な発想を示す例として見やすい。イタリアでは、後に広く知られるダンス・プロジェクトが次々と生まれていくが、その前段階にあるシングル作品群のひとつとして位置づけられる。
派手なヒット曲として広く定着したタイプというより、イタロ・ディスコの流れを支えたシングルの一枚として見るのが自然だろう。Stefano ZitoとHeleneの組み合わせ、そしてB.W.H.という名義の使い方も、この時代のイタリアのダンス・プロダクションらしい点になっている。
ひとこと
「Livin’ Up / Stop」は、1983年のイタロ・ディスコの空気をそのまま切り取ったようなシングル。B.W.H.名義の中では重要な位置にある作品で、後年の再発盤でもその輪郭を確認しやすい1枚になっている。
トラックリスト
- A – Livin’ Up (4:43)
- B – Stop (6:40)