Carmen Maki & Oz – 閉ざされた町 = Tozasareta Machi (1976)
Carmen Maki & Oz「閉ざされた町 = Tozasareta Machi」について
Carmen Maki & Ozの「閉ざされた町 = Tozasareta Machi」は、1976年に日本でリリースされた作品だ。東京を拠点に1972年に結成されたこのバンドは、Carmen Makiを中心に、Shigeyuki Kawakami、Osamu Takeda、Hirofumi Kasuga、Yoshihiro Naruse、Tetsuya Nishi、George Azuma、Yasuyuki Hasegawaといったメンバーで活動した。1970年代半ばの日本のロックの流れの中で、プログレッシブ・ロックとハードロックの要素を持つバンドとして位置づけられる作品群のひとつだ。
作品の位置づけ
1976年という年は、バンドにとって活動の中盤にあたる時期で、1977年の解散より少し前の段階になる。Carmen Maki & Ozは、当時の日本ロックの中でも、演奏の密度や曲の構成に重心を置いたグループとして見られることが多く、この作品もその流れの中にある一枚だ。タイトルから受ける印象どおり、都市や空間の閉塞感を意識させるような感触がある。
サウンドの印象
実際に聴くと、バンド名に含まれるCarmen Makiの歌声が前面に出てくる場面があり、そこにギター、ベース、ドラムの硬質なバンドサウンドが重なる。曲の展開は単純に進むというより、フレーズやリズムの切り替えを交えながら進行していく印象で、70年代ロックらしい手触りがある。演奏は、歌を支えるだけでなく、曲の空気そのものを作る役割を担っているように感じられる。
同時代の文脈
1970年代半ばの日本のロックには、海外のハードロックやプログレッシブ・ロックの影響を受けながらも、日本語の歌詞や独自の感覚を前面に出すバンドが少なくない。「閉ざされた町」も、そうした時代の流れの中で聴かれる作品だ。派手なヒット曲で押すというより、アルバム全体の流れや曲ごとの構成で印象を残すタイプの作品として捉えやすい。
代表曲について
この作品では、タイトル曲の「閉ざされた町 = Tozasareta Machi」がまず中心になる。作品名そのものを担う曲だけに、アルバムの方向性を示す役割を持つ存在として聴こえる。曲名からも、当時の都市感覚や心理的な圧迫を連想させる。
まとめ
Carmen Maki & Ozの「閉ざされた町 = Tozasareta Machi」は、1976年の日本のロックを語るうえで外せない一枚のひとつだ。バンドの演奏力、Carmen Makiの存在感、そして当時のハードロック/プログレッシブ・ロックの空気が、ひとまとまりになった作品として見えてくる。解散前の時期に作られたこともあって、バンドの輪郭がはっきり感じられる内容だ。
トラックリスト
- A1 – Introduction
- A2 – 崩壊の前日
- A3 – 振り子のない時計
- A4 – 火の鳥
- B1 – Lost Love
- B2 – 閉ざされた町
- B3 – Epilogue