Fancyfluid – Weak Waving (1990)
Fancyfluid「Weak Waving」について
「Weak Waving」は、イタリアのネオ・プログレッシブ・バンド、Fancyfluidによる1990年の作品。トリノで1988年から1997年にかけて活動したグループの初期を代表する1枚として、90年代初頭のプログレッシブ・ロックの流れの中に置いて見ることができる。
作品の位置づけ
バンドの活動時期からすると、「Weak Waving」はFancyfluidの初期段階にあたる時期のリリース。イタリアのネオ・プログ系らしく、70年代プログレの系譜を踏まえつつ、比較的後年の時代感を持った作品として捉えられる。
サウンドの印象
ジャンル表記はロック、スタイルはプログ・ロック。細かなアレンジを積み重ねるタイプの構成が中心になりやすい領域で、演奏の切り替わりやパート展開が聴きどころになりやすい。イタリア産ネオ・プログに見られる、鍵盤を軸にした組み立てや、曲の中で場面が変わっていく作りを想像しやすい。
同時代・ジャンルの文脈
1990年という時期は、プログレッシブ・ロックが70年代ほどの主流ではない一方で、各地で再解釈が続いていた時代。イタリアのネオ・プログ勢と並べて語られることの多い流れの中では、伝統的なプログの語法を受け継ぐ作品群のひとつとして見えてくる。派手な流行性よりも、構築的な演奏や長めの展開に目が向くタイプの作品群との相性がよさそうだ。
メンバー
- Fabrizio Goria
- Sandro Bruni
- Lorenzo Ribola
- Paolo Annone
- Roberto Pasquino
- Aldo Vianzone
- Gianfabio Cappello
7人編成という点も、アンサンブル重視のプログ・ロックらしさにつながる要素。複数の楽器が役割を分担しながら、曲の流れを作っていくタイプの編成として受け取れそうだ。
まとめ
「Weak Waving」は、Fancyfluidの活動初期にあたる1990年のプログ・ロック作品。イタリアのネオ・プログ文脈に沿った、演奏重視の組み立てが想像される1枚で、90年代初頭のプログの空気を知るうえでも位置づけやすい作品といえる。
トラックリスト
- A1 Jester’s Jest (7:22)
- A2 The Legend Of Cefalus (8:12)
- A3 The Coming (8:34)
- B1 Man At The Door (9:57)
- B2 Carnac (12:36)