Kiss – Alive II (1977)

Kiss『Alive II』について

『Alive II』は、アメリカのロック・バンド、Kissが1977年に発表したライヴ作品。デビュー以来、派手なメイクと大掛かりなステージ演出で存在感を強めてきたバンドが、その勢いをそのまま切り取ったような1枚である。ハード・ロックを軸にした、直線的で分かりやすいバンド・サウンドが中心で、スタジアム規模の熱気が伝わる内容になっている。

作品の位置づけ

1970年代後半のKissは、ライヴ・パフォーマンスの強さで人気を広げていった時期にあたる。火を吹く演出や血を吐くパフォーマンス、派手な衣装など、視覚面のインパクトが大きいバンドだが、『Alive II』ではそうしたステージの勢いが音源としてまとまっている。Kissの代表的な時期を示す作品のひとつとして扱われることが多い。

サウンドの特徴

音の中心にあるのは、太いギター・リフ、前に出るコーラス、はっきりしたビート。ハード・ロックらしい押し出しの強さがありつつ、メロディは耳に残りやすい。演奏の熱量と、観客を巻き込むようなライヴ感が前面に出ているのが特徴といえる。クラシック・ロックとしての分かりやすさもある一方で、当時のアリーナ・ロック的なスケール感も感じられる。

Kissというバンドの文脈

Kissは1973年にニューヨークで結成されたアメリカのロック・バンド。1970年代のハード・ロック、のちのヘヴィ・メタル、さらに80年代のグラム・メタルにもつながる要素を持ち、同時代のAlice CooperやNew York Dollsのような演出面の強いバンドとも比較されることがある。音だけでなく見た目も含めて作品世界を作るタイプのバンドで、その特徴は『Alive II』にもよく表れている。

代表曲と聴きどころ

Kissはライヴで映える楽曲を多く持つバンドとして知られており、『Alive II』でもそうした持ち味が前面に出る。シンプルな構成の中で、ギターとコーラスがしっかりと立ち上がる曲が多く、バンドの基本形が分かりやすい内容になっている。Kissのライヴ性を確認するうえで、重要な作品のひとつといえる。

まとめ

『Alive II』は、1977年のKissをそのまま閉じ込めたようなライヴ・アルバム。ハード・ロックの骨太さ、クラシック・ロックの聴きやすさ、そして観客を巻き込むステージ感がまとまった作品である。Kissの1970年代後半を知るうえで、外せないタイトルのひとつ。

トラックリスト

  • A1 Detroit Rock City (3:45)
  • A2 King Of The Night Time World (3:05)
  • A3 Ladies Room (3:30)
  • A4 Makin’ Love (3:15)
  • A5 Love Gun (3:30)
  • B1 Calling Dr. Love (3:15)
  • B2 Christine Sixteen (2:45)
  • B3 Shock Me (4:30)
  • B4 Hard Luck Woman (3:00)
  • B5 Tomorrow And Tonight (3:30)
  • C1 I Stole Your Love (3:25)
  • C2 Beth (2:20)
  • C3 God Of Thunder (5:10)
  • C4 I Want You (4:20)
  • C5 Shout It Out Loud (3:21)
  • D1 All American Man (3:12)
  • D2 Rockin’ In The USA (2:35)
  • D3 Larger Than Life (3:58)
  • D4 Rocket Ride (4:06)
  • D5 Any Way You Want It (2:33)

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2026.06.09