Peter Gabriel – Peter Gabriel = ピーター・ガブリエル (1977)

Peter Gabriel『Peter Gabriel = ピーター・ガブリエル』について

1977年に発表された、Peter Gabrielのソロ第1作。Genesisの元フロントマンとして知られる彼が、バンドを離れて最初に形にしたアルバムで、のちに番号付きで呼ばれるシリーズの起点にもなっている作品です。日本盤も1977年のリリースで、タイトルはシンプルにアーティスト名を冠したものになっています。

作品の位置づけ

このアルバムは、プログレッシブ・ロックの文脈で育ったGabrielが、ソロ・アーティストとしての輪郭を示した一枚といえます。Genesis時代の複雑な構成感を引きずりつつも、より歌を中心に置いた作りで、以後のソロ活動につながる出発点として扱われることが多い作品です。

サウンドの印象

ジャンルはロック、スタイルはポップ・ロック。演奏は骨格がはっきりしていて、当時の英ロックらしい硬質さと、メロディを前に出す作りが同居しています。派手に押し切るというより、曲ごとに音の置き方を変えながら進むタイプで、70年代後半の空気を感じさせる質感です。

同時代とのつながり

1977年という年は、プログレッシブ・ロックが大きな転換期を迎えていた時期でもあります。その中でPeter Gabrielは、Genesisの延長線だけではないソロ像を探っていたように見えます。のちのソロ作品で見られる実験性や世界各地の音楽への関心に比べると、この時点ではまだロック・バンドの文脈が中心です。

エピソードと表記

本作はPeter Gabrielの最初のソロ・アルバムとして知られ、後年の再発では「1」と呼ばれることもあります。アーティスト本人のサイトでも「Peter Gabriel 1 (Car)」として案内されることがあり、同じ作品が複数の呼び方で流通している点も特徴です。タイトルそのものは、セルフタイトル作品としてかなり素直なものです。

代表曲について

この時期のPeter Gabrielは、後年の大規模なヒット曲群に比べると、まだソロの立ち位置を固めていく段階にあります。アルバム単位で聴かれることの多い作品で、デビュー作らしい試行と整理が同時に見える内容です。

まとめ

『Peter Gabriel = ピーター・ガブリエル』は、Genesisの元シンガーがソロで最初に示した一枚。1977年のロックらしい手触りを持ちながら、のちの長いソロ活動の入口としても重要な作品です。タイトル、音の作り、そしてその後の番号付きアルバムへつながる流れまで含めて、Peter Gabrielの出発点を示すレコードです。

トラックリスト

  • A1 Moribund The Burgermeister = モリバンド・ザ・バーガーマイスター (4:18)
  • A2 Solsbury Hill = ソルスベリー・ヒル (4:19)
  • A3 Modern Love = モダン・ラブ (3:35)
  • A4 Excuse Me = エクスキューズ・ミー (3:19)
  • A5 Humdrum = うつろな日々 (3:24)
  • B1 Slowburn = 性格俳優 (4:34)
  • B2 Waiting For The Big One = ウェイティング・フォー・ザ・ビッグ・ワン (7:12)
  • B3 Down The Dolce Vita = ダウン・ザ・ドルチェ・ビタ (4:51)
  • B4 Here Comes The Flood = 洪水 (5:42)

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2026.06.10