David J – Etiquette Of Violence (1983)

David J『Etiquette Of Violence』について
『Etiquette Of Violence』は、UKのミュージシャン、David Jによる1983年の作品。ロックを軸にしながら、オルタナティヴ・ロック、ニュー・ウェイヴ、実験的な要素を含む一枚として位置づけられる。David Jはイングランド・ノーサンプトン出身のベーシスト、David John Haskinsとして知られ、UKのポストパンク以降の文脈ともつながる存在。
サウンドの印象
この作品は、リズムの輪郭を保ちながらも、一般的なロックの直進性だけに寄らない作りになっている。ベースを土台にした推進力、ニュー・ウェイヴ寄りの乾いた質感、実験的な処理が重なる構成。録音の空気感も、過度に装飾的ではなく、音の配置や間が前に出るタイプの印象。
ギターやリズムの動きが単純に押し切るというより、細かなフレーズの積み重ねで展開していくタイプの作品として捉えやすい。ロックの形式の中に、80年代初頭らしいひねりが入っている感じ。
アーティストの中での位置づけ
David Jにとっては、ベーシストとしての背景がそのまま反映された作品のひとつと見られる。バンド的な感覚とソロ的な表現のあいだを行き来するような立ち位置で、彼の音楽性を確認しやすい時期の記録とも言えそうだ。
同時代のUKシーンでいうと、ポストパンクからニュー・ウェイヴへ向かう流れの中に置いて聴ける内容。Bauhaus周辺に通じる緊張感や、当時の実験的なロックの感触を思わせる部分もある。
まとめ
『Etiquette Of Violence』は、1983年のUKロックの空気を背景にしつつ、オルタナティヴ、ニュー・ウェイヴ、実験性を重ねた作品。David Jの音楽的な輪郭が、比較的わかりやすく見える一枚として捉えられる。
トラックリスト
- A1 I Hear Only Silence Now (3:13)
- A2 No One’s Sending Roses (2:35)
- A3 The Fugitive (2:34)
- A4 Betrayal (3:29)
- A5 Joe Orton’s Wedding (2:30)
- A6 The Promised Land (2:27)
- B1 ‘With The Indians Perminent’ (2:49)
- B2 Say Uncle (3:49)
- B3 Disease (2:43)
- B4 Roulette (2:56)
- B5 Saint Jacqué (3:01)
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The Orient Express – The Orient Express (1969)

The Orient Express『The Orient Express』
The Orient Expressによるセルフタイトル作。オリジナルのリリースは1969年で、フォーク・ロックとサイケデリック・ロックを軸にした作品として位置づけられる。メンバーはFarshid Golesorkhi、Bruno Giet、Guy Durisの3人編成。
作品の概要
このバンドはヨーロッパ出身で、その後アメリカへ移り、最終的にカリフォルニアで本作の録音に至っている。東洋的なリズム感を西洋のロックに取り込もうとする背景があり、バンド名にもその志向が表れているように見える。1960年代末のサイケデリック・ロックの流れの中で、フォーク由来の要素と当時の実験的な空気が重なる一枚。
サウンドの印象
リズムは打楽器の存在感が目立つ構成になりやすく、曲の進行にも推進力がある。ギターはフォーク・ロックらしい輪郭を保ちながら、サイケデリック・ロックらしい揺れや広がりを含む場面がある。録音全体には、当時のロック作品らしい生々しさと、スタジオでの試行錯誤が同居しているような雰囲気。
時代背景と位置づけ
1969年という年は、フォーク・ロックがロックの中に定着し、サイケデリックな表現がさまざまな形で展開していた時期。その文脈の中で本作は、アメリカ西海岸の空気と、ヨーロッパ由来の感覚、さらに中東的なリズムへの関心が交差する作品として捉えられる。バンドの来歴そのものが、内容にも反映されている印象。
メンバーにまつわる背景
プロフィールによると、Farshid Golesorkhiは左岸で生まれ、Bruno Gietはイランで打楽器に関心を持ち、Guy Durisはベルギー出身のパイロット兼ギタリストだったという。3人はパリで出会い、その後アメリカへ渡ってニューヨークのイースト・ヴィレッジを経由し、カリフォルニアに落ち着いたとされる。そうした移動の歴史自体が、作品の成り立ちを示す要素になっている。
ひとことで
フォーク・ロックの骨格に、サイケデリックな感触と異文化由来のリズム感が重なる1969年のセルフタイトル作。バンドの移動の歴史と、当時のロックの広がりがそのまま結びついたような一枚。
トラックリスト
- A1 Fruit Of The Desert
- A2 Dance For Me
- A3 Layla
- A4 Birds Of India
- A5 Train To Bombay
- A6 Caravan Of Silk
- B1 Azaar
- B2 For A Moment
- B3 Impulse (42 Drums)
- B4 A Little Star
- B5 Cobra Fever
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Mose Jones – Mose Knows! (1974)

Mose Jones『Mose Knows!』について
『Mose Knows!』は、US出身のサザン・ロック・バンド、Mose Jonesが1974年に発表した作品。メンバーはJimmy O’Neill、Steve McRay、Bryan Cole、Randy Lewisの4人で、ジャンルはロック、スタイルはサザン・ロックに位置づけられる。
作品の輪郭
サザン・ロックという枠の中で、バンド名義らしいまとまりと、70年代前半のUSロックらしい感触が見える一枚。ギター主体のバンド・サウンドを軸に、リズムは前へ進むタイプの組み立てになりやすく、土の匂いのする質感と、ライブ感を残した録音の雰囲気が想像しやすい。
同時代のサザン・ロック周辺で語られる流れを思わせる部分もあり、Allman Brothers BandやLynyrd Skynyrdのようなバンド群と同じ時代感の中に置いて聴かれることが多そうな作品だ。とはいえ、Mose Jonesならではの編成と演奏のまとまりが前面に出るタイプのアルバムでもある。
アーティストにとっての位置づけ
Mose Jonesにとっては、1974年という早い時期に提示された代表的な一作として見られることが多いはずのタイトル。バンドの方向性やサウンドの基礎を示す作品として、グループの輪郭をつかむ入口になりやすい。
サウンドの印象
- ギターを中心にしたバンド編成
- ロックの骨格に、南部色のある進行
- 70年代USロックらしい生々しい録音の空気
- 派手さよりも、演奏のまとまりが前に出る構成
まとめ
『Mose Knows!』は、1974年のUSサザン・ロックの空気をそのまま切り取ったような一枚。Mose Jonesというバンドの基本線を知るうえで、まず名前が挙がる作品として位置づけられる内容だ。
トラックリスト
- A1 Keep On Trying (3:17)
- A2 Everyone Before You (6:42)
- A3 Mose Knows (3:56)
- A4 Would Be (3:49)
- B1 Gift (2:46)
- B2 Home (6:34)
- B3 Does Your Mama Know About Me (3:41)
- B4 Stood Up (4:00)
- B5 Just Another Highway Song (2:39)
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The Comsat Angels – You Move Me (One Good Reason) (1984)

The Comsat Angels / You Move Me (One Good Reason)
1984年のThe Comsat Angelsによる「You Move Me (One Good Reason)」。イングランドのシェフィールドとドンカスターを拠点にしたポストパンク・バンドによる、同年のUK盤として出た1枚である。ロックを軸に、オルタナティヴ・ロックやニュー・ウェイヴの流れに置ける作品として見えてくる内容。
作品の位置づけ
The Comsat Angelsは1978年結成、1995年に活動を終えたバンド。初期のポストパンクを背景にしながら、のちにはより整理された曲構成や、硬質なバンド・サウンドを前面に出していく印象がある。「You Move Me (One Good Reason)」も、そうした流れの中にある1984年の楽曲として捉えやすい。
Kevin Bacon、Steve Fellows、Andy Peake、Mik Glaisherに加え、Terry Todd、Simon Andersonがクレジットされている。
サウンドの印象
リズムはきっちりと前に進み、ギターは輪郭を保ったまま曲を支えるタイプ。録音も過度に飾らず、各パートの分離が見えやすい作りに感じられる。ニュー・ウェイヴ寄りの整理された感触と、オルタナティヴ・ロックの直線的な押し出しが同居している。
同時代のUKロックの文脈で見ると、同じくポストパンク以降の緊張感を持ちながら、よりメロディと構成を重視するバンド群とのつながりが意識しやすい。The Comsat Angelsらしい、派手さよりも曲の運びで聴かせるタイプの一曲として置けそうである。
バンドの流れの中で
1984年という時期は、バンドの初期衝動だけではなく、曲作りやアレンジのまとまりがより前に出てくる時期でもある。「You Move Me (One Good Reason)」は、その時点でのバンドの方向性を示す作品のひとつとして見られる。
のちにオリジナル・ラインナップで2009年のSensoria Festival出演を行い、さらに別編成で同年10月にもUKで数公演を実施、2010年12月のシェフィールド公演を最後に再結成期を終えている。そうした後年の動きまで含めると、この時期の音源はバンドの中核を知る手がかりとしても重要な位置にある。
トラックリスト
- A You Move Me (One Good Reason) (Long Version) (5:37)
- B1 Land (4:10)
- B2 Eye Of The Lens (Live Version) (4:02)
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Rabbitt – Boys Will Be Boys! (1976)

Rabbitt『Boys Will Be Boys!』について
『Boys Will Be Boys!』は、南アフリカのロック・バンド、Rabbittによる作品で、オリジナルは1976年のリリース。ここで取り上げる盤は1977年盤で、バンドの代表的な時期を伝える一枚として扱える内容だ。RabbittはもともとThe Conglomerationとして始まり、1972年にRabbittへ発展したという経歴を持つ。
バンドの輪郭
メンバーはDuncan Faure、Trevor Rabin、Neil Cloud、Ronald Friedman。ロックを軸にした編成で、当時のバンドらしい推進力のある演奏が中心にある。特にTrevor Rabinの存在は大きく、後年の活動も含めて名前が知られるが、この時期はバンドとしてのまとまりが前面に出ている印象だ。
サウンドの印象
音の立ち上がりは比較的はっきりしていて、リズムの押し出しが強いタイプのロックとして捉えやすい。ギターが前に出る場面もあり、リフを軸に曲を進める構成が目立つ。録音も、過度に飾り立てるよりは演奏の勢いをそのまま残す方向に寄っているように感じられる。
同時代のロックと比べると、ハードロック寄りの推進力や、70年代中盤らしいバンド・サウンドの感触がある。英国系ロックの文脈で語られることもありそうだが、Rabbittの場合は南アフリカのバンドという出自がまず印象に残るところだ。
作品の位置づけ
『Boys Will Be Boys!』は、Rabbittが活動の中で築いたバンド像を示す一作として見やすい。デビュー期の勢いを引き継ぎつつ、演奏面のまとまりを確認できる時期の作品という受け取り方ができる。バンドの名前を追ううえでも、Trevor Rabinを含むこの編成を知るうえでも、ひとつの基点になっている。
まとめ
南アフリカ発のロック・バンドRabbittによる『Boys Will Be Boys!』は、1970年代ロックの流れの中で、バンドの演奏感と時代性をそのまま伝える作品だ。ギター主体の進行、まっすぐなリズム、バンドとしての一体感。そうした要素がまとまった一枚として見えてくる。
トラックリスト
- A1 Something’s Going Wrong With My Baby (3:51)
- A2 Savage (4:43)
- A3 Lifeline (6:00)
- A4 Locomotive Breath (3:44)
- B1 Hard Ride (4:06)
- B2 Baby’s Leaving (2:22)
- B3 Eventides (2:33)
- B4 Looking For The Man (3:03)
- B5 Death Of Tulio (0:25)
- B6 Charlie (2:51)
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Edwyn Collins – Coffee Table Song (1989)

Edwyn Collins「Coffee Table Song」について
「Coffee Table Song」は、スコットランド出身のシンガー/ソングライター、Edwyn Collinsによる1989年の作品。RockとPopのあいだを行き来する彼らしい一曲で、ジャンル表記としてはPop Rockに収まる内容です。UKで生まれた作品らしく、メロディの輪郭を大事にしながら、バンドサウンドの手触りを前に出した仕上がりになっています。
作品の位置づけ
Edwyn Collinsは、歌手、作曲家、ミュージシャンに加えて、イラストレーターやレコード・プロデューサー、テレビ俳優としても活動してきた人物。1980年代後半という時期のこの曲は、彼のソロ活動の流れのなかでも、ポップ寄りの感覚とロックの骨格がほどよく接続された時期の一作として見てよさそうです。派手さを前面に出すタイプというより、楽曲そのものの組み立てで聴かせるタイプの印象。
サウンドの印象
リズムは過度に込み入らず、テンポ感も比較的すっきりした部類。録音の質感も、1989年のUKポップロックらしい、乾いた輪郭とバンドのまとまりが感じられる方向です。ギター、ベース、ドラムが前に出る中で、歌メロが自然に乗っていく構成。
同時代のUKロック/ポップの流れで見ると、派手な装飾よりも、曲のフックと演奏の手触りを重視するタイプの作品として捉えやすいかもしれません。インディー寄りの感覚と、ラジオ向きのポップさのあいだにある距離感も、この時期のEdwyn Collinsらしさにつながっているように見えます。
Edwyn Collinsというアーティスト
- 出身: スコットランド、エディンバラ
- 生年: 1959年
- 活動: シンガー、ソングライター、ミュージシャン、イラストレーター、プロデューサーなど
- 活動拠点: UKの音楽シーン
こうした背景を踏まえると、「Coffee Table Song」も、単なるポップソングというより、作り手としての感覚がよく出た一曲として受け取れそうです。1989年のUKポップロックの空気を、そのまま閉じ込めたようなタイトル。
トラックリスト
- A1 Coffee Table Song
- B1 Judas In Blue Jeans
- B2 Out There (0:55)
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Mordecai Smyth – The Mayor Of Toytown Is Dead (2017)

Mordecai Smyth『The Mayor Of Toytown Is Dead』について
『The Mayor Of Toytown Is Dead』は、UKはバークシャーを拠点とするミュージシャン、Mordecai Smythによる2017年の作品。ジャンルとしてはロックに位置づけられ、スタイル面ではプログレッシブ・ロックの流れを持つ一枚として捉えやすい内容です。
Mordecai Smythは個人名義の活動とリリースで知られるアーティストで、この作品もその文脈にあるもの。バンド名義の作品とは切り分けて見ると、よりアーティスト個人の表現として受け取りやすい位置づけです。
サウンドの輪郭
プログレ寄りのロックらしく、楽曲の展開や構成を意識した作りが想像される作品です。リズムの組み立てや音の重ね方に、直線的なロックとは少し違う手つきが感じられるタイプの一枚として置いておくと見通しが立ちます。録音の空気感も、UKのインディー/プログレ文脈に沿った、過度に装飾しすぎない質感で受け止めやすいでしょう。
作品の位置づけ
2017年時点でのMordecai Smythの作品として見ると、個人のクレジットによるリリースのひとつ。タイトルからも印象づけられるように、曲単位の物語性や、アルバム全体の流れを意識した構成に目が向きやすい作品です。UKロックの中でも、70年代プログレの系譜を参照しつつ、現代の制作感覚でまとめたものとして捉えると整理しやすいです。
基本情報
- アーティスト: Mordecai Smyth
- タイトル: The Mayor Of Toytown Is Dead
- オリジナルリリース年: 2017
- リリース国: UK
- アーティストの国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: Prog Rock
UK発の個人名義ロック作品として、プログレ的な構成感を軸に置いたアルバム。Mordecai Smythの活動を追ううえでも、2017年の時点を示す一作として見ておきたい内容です。
トラックリスト
- A1 Billywitch
- A2 River Of Sleep
- A3 Far From The Crowd
- A4 Heading Back West
- B1 Golf Girl
- B2 A Knife And A Key
- B3 Happy
- B4 Stay With The Pulse
- B5 Dissent Into Chaos
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Venus Peter – Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix) (1991)

Venus Peter「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」について
「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、Venus Peterによる1991年の作品。日本のインディー・ロック・バンドとして1990年から1994年まで活動し、メンバーはShuntaro Okino、Yutaka Koga、Masato Ishida、Yasushi Donaka。ジャンル表記はRock、スタイルはShoegaze、Indie Rockとなっている。
作品の輪郭
このシングルは、90年代初頭の日本インディー・シーンに位置づけられる一枚として見えてくる。シューゲイズとインディー・ロックの要素を含む作品で、音の層を重ねる作りや、輪郭を少しぼかした質感が想像しやすい。リズムは前に出すぎず、曲全体の流れを支える役割を担っているタイプの構成だろう。
タイトルに「Remix」とある通り、既存曲を別のかたちで捉え直した内容になっている。1991年という時期を考えると、当時の日本のオルタナティブ寄りのロックと近い空気を持ちながら、シューゲイズの文脈にもつながる一作として受け取れる。
サウンドの印象
録音の雰囲気は、音の輪郭をくっきりさせるというより、ギターやリズムの層を重ねて曲の流れを作る方向にある。ビートが過度に主張するというより、全体のうねりを支える設計。音像のまとまりと、少し距離のある鳴り方が、この時代のシューゲイズ系作品らしい手触りにつながっている。
Venus Peterの中での位置づけ
Venus Peterは1990年結成、1994年まで活動した日本のインディー・ロック・バンドで、2019年に再結成されている。「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、その初期活動期に出た作品で、バンドの音楽性を示す断片として見やすい。インディー・ロックとシューゲイズの接点にある音作りが確認できる一枚、という位置づけになりそうだ。
同時代とのつながり
同時期の日本のギター・ロックやオルタナティブ・ロックの流れを思わせる部分があり、海外のシューゲイズ系バンドと同じ文脈で語られることもありそうな内容。とはいえ、単純に模倣というより、日本の90年代初頭らしい空気の中で鳴っている作品として捉えるのが自然だろう。
まとめ
「Doo Bee Free (Remix) / Fall (Remix)」は、Venus Peterの初期を示す1991年のレコード。シューゲイズとインディー・ロックの要素を持つ、当時の日本のオルタナティブな流れを感じさせる一枚となっている。
トラックリスト
- A Doo Be Free (Remix)
- B Fall (Remix)
Pink Floyd – Pink Floyd At Pompeii MCMLXXII (1981)

Pink Floyd At Pompeii MCMLXXII
Pink Floydの映像作品として知られるPink Floyd At Pompeii MCMLXXII。1972年のポンペイ遺跡での演奏を軸にした内容で、バンドの創造性がライブと映像の両方で記録された作品として位置づけられる。2025年盤として出る本作は、Pink Floydの初期から中期へ向かう時期の姿を、まとまった形でたどれる一枚になっている。
作品の輪郭
Pink Floydはロンドン出身のロック・バンドで、サイケデリック・ロックからプログレッシブ・ロックへとつながる流れの中で大きな存在感を持つグループ。哲学的な歌詞、音響の使い方、構成の長さ、そしてライブ演出まで含めて評価されてきた。そうした特徴は、このポンペイ録音にもよく表れている。
この作品では、きっちり整えたスタジオ録音とは少し違う、空間の響きや演奏の間合いが前に出る。リズム隊の粘り、ギターのフレーズの置き方、キーボードの残響が重なって、演奏そのものの流れを追いやすい。録音の雰囲気も、会場の空気感をそのまま残したような手触りがある。
サウンドの特徴
- リズムは一定の推進力を保ちながら、細かな展開に合わせて揺れる感じ
- ギターは音数を詰め込みすぎず、フレーズの余白が目立つ
- キーボードは厚みを足しつつ、場面ごとの輪郭を作る役割
- 録音はライブらしい空間の広がりがあり、音の分離も比較的追いやすい
Pink Floydの中での位置づけ
Pink Floydにとっては、実験性と構成力が同時に見える時期の記録として捉えやすい。初期のサイケデリックな感触を残しつつ、後のプログレッシブ・ロック的な組み立てへ寄っていく途中段階の空気がある。Dark Side of the Moon以前のバンドの姿を知るうえでも、重要な資料性を持つ作品といえる。
メンバーにはDavid Gilmour、Roger Waters、Richard Wright、Nick Masonが並び、そこにPink Floydらしい音の設計が見える。Syd Barrett期とは異なる編成のバンドが、長尺の演奏や音の展開をどう扱っていたかが伝わる内容でもある。
同時代の文脈
1970年代前半の英国ロックには、長い曲構成やコンセプト性を重視する流れが広がっていた。Pink Floydもその中心にいたバンドの一つで、同時代のYesやGenesisのようなプログレッシブ・ロック勢と並べて語られることが多い。一方で、Pink Floydは演奏技巧の誇示よりも、音の配置や空気感の作り方に重心がある印象。
ポンペイという場所設定も含めて、単なるライブ記録というより、バンドの音楽性を映像と音で切り取った作品として残っている。演奏、空間、記録性、その3つが並ぶタイトルになっている。
トラックリスト
- A1 Pompeii Intro (3:30)
- A2 Echoes – Part 1 (11:55)
- A3 Careful With That Axe, Eugene (6:37)
- B1 A Saucerful Of Secrets (10:10)
- B2 Set The Controls For The Heart Of The Sun (10:29)
- C1 One Of These Days (5:55)
- C2 Mademoiselle Nobs (1:49)
- C3 Echoes – Part 2 (13:23)
- D1 Careful With That Axe, Eugene (Alternate Take) (6:01)
- D2 A Saucerful Of Secrets (Unedited) (12:45)
関連動画
- Pink Floyd at Pompeii – MCMLXXII – Echoes – Part 1 – Edit
- Pink Floyd at Pompeii – MCMLXXII – One of These Days (Official Music Video)
- Echoes – Part 1 (Live at Pompeii – MCMLXXII – 2025 Mix)
- Careful with That Axe, Eugene (Live at Pompeii – MCMLXXII – 2025 Mix)
- A Saucerful of Secrets (Live at Pompeii – MCMLXXII – 2025 Mix)
Tangerine Dream – Exit (1981)

Tangerine Dream『Exit』について
Tangerine Dreamの『Exit』は、1981年にリリースされた作品。電子音楽とロックのあいだを行き来する、このグループの特徴がまとまった一枚として捉えやすい内容です。Berlin Schoolの流れを背景にしながら、シーケンスを軸にした推進力と、ロック寄りの手触りが同居している作品です。
バンドは1967年にベルリンで結成され、Edgar Froeseを中心に、Christopher Franke、Peter Baumannらを経て、シンセサイザーとシーケンサーを使った独自のスタイルを確立していきます。『Exit』の時期は、70年代の宇宙的な長尺展開から、より輪郭のはっきりしたリズムや構成へと重心が移っていく流れの中にある一枚です。
サウンドの印象
この時期のTangerine Dreamらしく、反復するシーケンス、電子音の層、淡く広がる空間の処理が中心にあります。いっぽうで、ただ漂うだけではなく、拍の立った進行やロック的な推進力も見えやすい作りです。音像は乾きすぎず、かといって過度に装飾的でもない、80年代初頭らしい整理された質感という印象です。
Ambient、Berlin-School、Prog Rockというタグが示す通り、雰囲気だけでなく構造のある電子音楽として聴こえる場面が多い作品です。Kraftwerkのようなミニマルな機械感とはまた違い、より流れの変化や旋律の動きを重視したタイプの電子ロックと言えそうです。
作品の位置づけ
『Exit』は、Tangerine Dreamの活動史の中でも、70年代後半から80年代初頭への移行を感じさせる時期の作品です。初期の実験性と、後年のサウンドトラック的な整理された響きのあいだに位置するような内容で、バンドの変化を追ううえでも見ておきたいタイトルです。
この頃のTangerine Dreamは、ラインアップや作風の変化を重ねながら、よりメロディやリズムの明確さへ寄っていきます。その流れの中で『Exit』も、電子音楽のレイヤーを保ちながら、ロックの文脈に接続しやすい形へと整えられた作品として聴こえます。
時代背景と関連
同時代のドイツ周辺の電子音楽やプログレッシブ・ロックと比べると、Tangerine Dreamはシンセサイザーとシーケンサーの使い方で特に存在感を持っていたグループです。クラウトロックの実験精神を引き継ぎつつ、より広いロックの聴衆に電子音楽を広げたバンドのひとつとして語られることが多いです。
『Exit』は、その流れの中で、バンドの特徴が比較的わかりやすく出た1981年作として位置づけられる一枚です。電子音の反復、ロック寄りの推進力、整った録音の手触り。そのあたりが、この作品の輪郭になっている印象です。
- アーティスト: Tangerine Dream
- タイトル: Exit
- オリジナルリリース年: 1981年
- ジャンル: Electronic, Rock
- スタイル: Ambient, Berlin-School, Prog Rock
トラックリスト
- A1 Kiew Mission (9:18)
- A2 Pilots Of Purple Twilight (4:19)
- A3 Choronzon (4:07)
- B1 Exit (5:33)
- B2 Network 23 (4:55)
- B3 Remote Viewing (8:20)
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The Undertones – The Sin Of Pride (1983)

The Undertones「The Sin Of Pride」
1983年にリリースされた、The Undertonesのアルバム。アイルランド、デリーで1975年に結成されたこのバンドにとって、初期のパンク的な勢いから少し距離を取りつつ、ポップ・ロック寄りの感触を前に出した時期の作品として位置づけられる。Feargal Sharkeyのヴォーカル、John O’NeillとDamian O’Neillのツイン・ギター、Michael Bradleyのベース、Billy Dohertyのドラムという編成による、明快なバンド・サウンド。
バンドの流れの中での位置
The Undertonesは、1978年のデビューEP「Teenage Kicks」で注目を集め、John Peelのラジオ番組でも取り上げられたことで知られる。その後、1979年のデビューLP、1980年の「Hypnotised」、1981年の「Positive Touch」とアルバムを重ね、本作「The Sin Of Pride」は活動終盤にあたる1983年の作品になる。夏のフェスティバル出演を経て同年に解散しており、オリジナル・ラインナップ期の最後のアルバムという意味合いも持つ。
サウンドの印象
ロックを土台にした、歯切れのよいリズムとギター中心の構成が軸になる作品。パンク由来の直進感を残しつつ、演奏のまとまりやメロディの運びにはポップ・ロックらしい整理された感触がある。録音も、過度に厚くせず、バンドの輪郭が見えやすいタイプの仕上がりとして受け取られることが多い。
同時代とのつながり
The Undertonesは、同じく英国圏のパンク/ニューウェイヴ周辺のバンドと並べて語られることがあるが、ここでは攻撃性よりも曲の短さやフックの明快さが印象に残る。The Clashのアメリカ・ツアーでサポートを務めた経歴もあり、当時のロック・シーンの流れの中にしっかり置けるバンドでもある。
作品をめぐるエピソード
本作の発表後、The Undertonesは1983年の夏に解散した。Feargal Sharkeyはその後ソロ活動へ進み、O’Neill兄弟はThat Petrol Emotionを結成している。さらに2003年には新しいヴォーカルのPaul McLooneを迎えてアルバムを発表しており、バンドの歴史の中では「The Sin Of Pride」が初期活動の締めくくりに置かれる形になる。
基本情報
- アーティスト: The Undertones
- タイトル: The Sin Of Pride
- オリジナル・リリース年: 1983
- リリース国: Ireland
- ジャンル: Rock
- スタイル: Pop Rock
トラックリスト
- A1 Got To Have You Back
- A2 Valentine's Treatment
- A3 Luxury
- A4 Love Before Romance
- A5 Untouchable
- A6 Bye Bye Baby Blue
- B1 Concious
- B2 Chain Of Love
- B3 Soul Seven
- B4 The Love Parade
- B5 Save Me
- B6 The Sin Of Pride
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Various – From The New World (American Folk-Rock, Vol.One; 1965-69) (1990)

Various『From The New World (American Folk-Rock, Vol.One; 1965-69)』について
『From The New World (American Folk-Rock, Vol.One; 1965-69)』は、Various名義でまとめられたコンピレーション盤で、アメリカのフォークロックを1965年から1969年までの範囲で切り取った内容になっている。リリースは1990年、UK盤として登場した作品である。
作品の輪郭
タイトルが示す通り、60年代後半のフォークロックとガレージロックの接点をたどる編集盤という位置づけ。アコースティックな要素を土台にしながら、ロックの拍感やバンド演奏の押し出しが前に出るタイプの楽曲が並ぶ構成が想像しやすい。単独アーティストのアルバムではなく、当時の空気を横断して見せるタイプの一枚である。
サウンドの印象
この時代のフォークロックらしく、リズムは比較的まっすぐで、演奏の輪郭もはっきりしたものが中心になりやすい。録音は現代的な分離感よりも、バンド全体のまとまりをそのまま残した質感が目立つタイプ。ガレージロック寄りの曲では、少し粗さのあるギターや、勢いを優先したようなドラムが前面に出る場面もありそうだ。
ジャンルの文脈
フォークロックは、フォークの語り口やメロディ感と、ロックの編成や推進力が結びついた流れとして語られることが多い。1960年代後半のアメリカでは、同時代のロックの広がりとともに、よりバンド色の強い形へも展開していった。そうした流れをまとめて確認する編集盤として、この作品は当時のジャンルの幅を見渡す役割を持っている。
位置づけ
Various名義のコンピレーションという形なので、特定のアーティスト像を追う作品というより、シーンや時代の断面を拾うための一枚として捉えやすい。1965年から1969年という区切りも含めて、フォークロックがロックの中でどのように広がっていったかをたどる資料的な性格がある。
まとめ
『From The New World (American Folk-Rock, Vol.One; 1965-69)』は、60年代アメリカのフォークロックとガレージロックの距離感を、編集盤という形で見せるUKリリースの作品である。時代の録音感やバンド演奏の手触りを、そのまま並べて感じるタイプの一枚。
トラックリスト
- A1 You Pretty Fool
- A2 Take A Giant Step
- A3 Ring Around The Rosie
- A4 All Night Long
- A5 I’m Not The Same
- A6 They Just Don’t Care
- A7 Forever Eyes
- A8 Baby You Come Rollin’ Across My Mind
- A9 Things Go Better With Coke
- B1 When Johnny Comes Marching Home
- B2 I Feel Teardrops
- B3 Hold On
- B4 I Ask You Why
- B5 In His Shadow
- B6 How She’s Hurtin’ Me
- B7 All I Really Wanna Do
- B8 How Many Times
- B9 A Girl You Can Depend On
Plat Du Jour – Plat Du Jour (1977)

Plat Du Jour『Plat Du Jour』について
Plat Du Jourは、フランス・ルーアン出身のグループで、1974年に結成され、1977年に活動を終えた。ジャズ、ロックを土台に、サイケデリック・ロック、アヴァンギャルド、実験音楽、プログレッシブ・ロックの要素を組み合わせたバンドとして知られている。
この『Plat Du Jour』は1977年の作品で、2016年にイタリアで盤としてリリースされたもの。6人編成で、François Ovide、Alain Potier、Jacques Staub、Olivier Pedron、Vincent Denis、Rodolphe Moulinが参加している。
サウンドの印象
音の中心には、ジャズ寄りの動きとロックの推進力があり、その上にサイケデリックな感触や変則的なフレーズが重なるタイプの作品といえる。リズムは一定の整い方だけに寄らず、場面ごとに組み替わるような進み方が見えやすい。録音の雰囲気も、時代相応の生々しさを残した質感で、演奏の細部が前に出る印象。
ギター、鍵盤、リズム隊の絡み方に、当時のフランスの実験的なロックやプログレの流れが感じられる構成。演奏の展開を追う楽しさがあり、即興性と作曲性のあいだを行き来するような作りになっている。
この作品の位置づけ
Plat Du Jourの活動時期は1974年から1977年までで、この作品はその終盤にあたる時期の記録。グループとしてのスタイルが、サイケデリック、プログレ、ジャズの要素をどう混ぜていたかを見せる内容として捉えやすい。
同時代の文脈では、フランスの実験ロックやジャズ・ロックの周辺に置いて見るとわかりやすい。演奏の組み立て方や曲の進め方には、欧州のプログレやアヴァンギャルド寄りの作品群と通じる部分がある。
まとめ
『Plat Du Jour』は、フランスの地方都市ルーアンから出てきたバンドが、1970年代半ばのロックとジャズの交差点で鳴らしていた音をまとめた作品。派手な装飾よりも、演奏の組み合わせや流れそのものに耳が向く一枚。
トラックリスト
- A1 5 & 11 (6:35)
- A2 Autoroute (4:45)
- A3 Zilbra (4:50)
- B1 Totem (8:05)
- B2 L’Homme (4:45)
- B3 Rock’n’ Speed (5:50)
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Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich – If Music Be The Food Of Love … Prepare For Indigestion (1966)

Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich / If Music Be The Food Of Love … Prepare For Indigestion
1960年代のUKポップを代表するバンド、Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichによる1966年の作品。ロックとポップを軸にした、ビート感のある演奏と親しみやすいメロディが持ち味のグループで、このタイトルもその流れの中にある1枚として捉えやすい内容だ。
作品の輪郭
バンド名からも分かる通り、個々のメンバー名を並べたユニークな表記が印象的で、当時の英国ポップ・バンドらしい軽快さと分かりやすさが前面に出ている。Dave Deeのヴォーカルを中心に、ギター、ベース、ドラムがはっきりと役割を分けた編成で、ビート・バンド的なまとまりがある。
1966年という時期は、UKのポップ/ロックがビート・グループからより多彩な方向へ広がっていく途中でもある。この作品も、その時代の空気を背負いながら、ポップ・ロックとしての聴きやすさを保っている印象だ。
サウンドの特徴
演奏はリズムの輪郭が見えやすく、ギターの刻みやドラムの推進力が前に出るタイプ。録音の質感も、60年代中盤のUK作品らしい整理された鳴り方で、各パートが近い距離感でまとまっているように感じられる。Beatの要素とPop Rockの明快さが同居するサウンド。
派手に作り込むというより、曲のフックとバンドの勢いで押していくタイプの作品として見えてくる。メロディの分かりやすさと、当時の英国ポップ特有のきっちりした演奏感が特徴だ。
バンドの中での位置づけ
Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichは、1960年代のUKで一定の成功を収めたバンドとして知られている。この作品は、そうした活動期の中にある1966年のタイトルで、グループのポップ・バンドとしての輪郭を確認しやすい一枚といえる。
メンバー編成としては、Trevor Davies、John Dymond、Dave Harman、Mick Wilson、Ian Amey、Peter Lucasがクレジットされている。バンドとしての役割分担が見えやすく、当時の英国グループの定番的な編成感もある。
同時代の文脈
同時代のUKシーンでは、The BeatlesやThe Hollies、The Searchersのようなビート/ポップ系のバンドが広く聴かれていた時期でもある。この作品も、その流れに近い場所で、ポップなメロディとロックの推進力を両立させる方向にある。
タイトルのユーモラスな言い回しも含めて、60年代英国ポップの軽やかな感覚が表れた作品として見えてくる。
トラックリスト
- A1 Bang
- A2 I’m On The Up
- A3 Hideaway
- A4 Shame
- A5 Hands Off
- A6 Loos Of England
- B1 Help Me
- B2 Master Llewellyn
- B3 You Make It Move
- B4 All I Want
- B5 Hair On My Chinny Chin Chin (Huff ‘n Puff)
- B6 Bend It
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Wilde Flowers – The Wilde Flowers (1994)

The Wilde Flowers / Wilde Flowers
Wilde Flowersは、カンタベリー・シーンの源流として語られる英国カンタベリー出身のロック・バンドである。ここで紹介する「The Wilde Flowers」は1994年にオリジナル作品として登場したアルバムで、盤としては2009年にヨーロッパでリリースされたものになる。
バンドの位置づけ
このグループは1964年に結成され、ケヴィン・エアーズ、ブライアン・ホッパー、リチャード・シンクレア、ヒュー・ホッパー、ロバート・ワイアットといった面々が在籍した。活動期間は長くないが、のちにSoft MachineやCaravanへつながるメンバーを多く含んでおり、カンタベリー・シーンの出発点として重要な存在とされている。
サウンドの印象
ジャンルはRock、Pop、スタイルとしてはBlues Rock、Pop Rock、Beat、Garage Rockにまたがる。録音の質感は、後のカンタベリー作品に見られるような洗練よりも、ビート感のあるバンド演奏や、ブルース寄りの素朴な推進力が前に出る方向にある。リズムは直線的で、ギター中心の編成感がはっきりした印象。
同時代の英ロックと並べると、BeatやGarage Rockの要素が見えやすく、のちのSoft MachineやCaravanのような流れを知る上でも、出発点としての輪郭がつかみやすい作品といえる。
メンバー
- Robert Wyatt
- Kevin Ayers
- Hugh Hopper
- Richard Sinclair
- David Sinclair
- Pye Hastings
- Brian Hopper
- Richard Coughlan
- Graham Flight
ひとこと
Wilde Flowersは、単独の代表作というより、後続のバンド群へつながる前史として見られることが多い。カンタベリー・ロックのルーツをたどるうえで、名前の重みがそのまま作品の意味につながっている、そんな一枚である。
トラックリスト
- A1 Impotence (2:09)
- A2 Those Words They Say (2:39)
- A3 Don’t Try To Change Me (2:26)
- A4 Parchman Farm (2:17)
- A5 Almost Grown (2:49)
- A6 She’s Gone (2:13)
- A7 Slow Walkin’ Talk (2:26)
- A8 He’s Bad For You (2:48)
- A9 It’s What I Feel (A Certain Kind) (2:18)
- A10 Never Leave Me (2:35)
- A11 Just Where I Want (2:09)
- B1 Time After Time (2:44)
- B2 No Game When You Lose (2:53)
- B3 Why Do You Care (3:13)
- B4 The Pieman Cometh (3:15)
- B5 Summer Spirit (3:27)
- B6 She Loves To Hurt (3:12)
- B7 The Big Show (4:11)
- B8 Memories (3:03)
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Sangiuliano – Take Off (1978)

Sangiuliano「Take Off」について
Sangiulianoの「Take Off」は、1978年に発表された作品で、電子音楽とロックの要素をまたいだプログレッシブ・ロック作品として位置づけられる一枚だ。アーティストはトスカーナ出身のAntonio Sangiulianoで、この作品は彼のディスコグラフィーの中でも重要な存在になっている。イタリアン・プログレの流れの中にありながら、少し異なる質感を持つ内容として語られることが多いようだ。
サウンドの印象
音の中心には、シンセサイザーを軸にした電子的なレイヤーがあり、そこにロック寄りの推進力が重なる構成だ。リズムは前に進む感触を持ちつつ、メロディや展開は直線的になりすぎず、細かく場面が切り替わる印象がある。録音全体も、楽器の輪郭を追いやすいタイプで、電子音の質感とバンド的な動きが並んで聞こえる作りだ。
作品の位置づけ
Sangiulianoは1978年にRCAから唯一のアルバムを残したとされており、「Take Off」はその代表的なタイトルとして見られることが多い。イタリアのプログレッシブ・ロックの文脈に置くと、当時の流れを踏まえながらも、電子音楽寄りのアプローチが目立つ作品だ。Tangerine Dreamの作品を思わせる空気感がある、という紹介もされている。
関連する背景
Sangiulianoは後年、映画「The line」(1980-81年)の音楽も手がけている。作曲家としての活動が見える点も、この作品をたどるうえでひとつの手がかりになる。さらに、のちに「Out of breath」という別作品も録音しており、彼の音楽活動の広がりを感じさせる。
1987年盤について
今回の盤は日本で1987年にリリースされたものだ。オリジナルの発表年とは時期が異なるため、作品そのものは1978年のものとして捉えるのが自然だろう。日本盤として流通したことで、当時のイタリアン・プログレや電子音楽に関心を持つリスナーの手元に届いた一枚、という見方もできる。
ひとことで言うと
電子音の層、ロックの推進力、そしてイタリアのプログレ文脈。そのあいだを行き来する、Sangiulianoの個性が見えるアルバムだ。
トラックリスト
- A1 Time Control (16:19)
- B1 Saffo’s Gardens (7:27)
- B2 Take Off (8:40)
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Gene Loves Jezebel – Discover / Glad To Be Alive (1986)

Gene Loves Jezebel / Discover / Glad To Be Alive
Gene Loves Jezebelは、1980年にウェールズのPorthcawlで結成されたUKのロック・バンド。
本作「Discover / Glad To Be Alive」は1986年の作品で、ジャンルとしてはゴス・ロックに位置づけられる1枚だ。
バンドの初期らしい、80年代UKロックの空気をまとった作品。
リズムは前に出すぎず、演奏の輪郭を保ちながら進むタイプで、ギターの質感やボーカルの響きが曲の印象を形づくっている。
録音も、当時のゴス・ロックに多い少し距離のある鳴りを感じさせる場面がある。
作品の位置づけ
Gene Loves Jezebelは、Aston兄弟を中心に知られるグループで、のちにUKとUSで別々の活動形態が存在することでも知られる。
1986年という時期は、バンドがゴス・ロックの文脈の中で存在感を示していた時期のひとつとして見てよさそうだ。
同時代のUKシーンを思わせる、硬質さとメロディのバランスが印象に残る。
クレジットについて
- アーティスト: Gene Loves Jezebel
- タイトル: Discover / Glad To Be Alive
- リリース年: 1986年
- 国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: Goth Rock
メンバー表には、Jay Aston、Michael Aston、James Stevenson、Jean-Marc Lederman などの名前が並ぶ。
複数の時期の編成が関わるクレジットで、バンドの活動の広がりを感じさせる面もある。
Gene Loves Jezebelの1986年作として、80年代UKゴス・ロックの流れの中で押さえておきたいタイトル。
作品全体の輪郭は、派手さよりも、演奏と音の配置で聴かせるタイプという印象だ。
トラックリスト
- Discover
- A1 Heartache
- A2 Over The Rooftops
- A3 Kick
- A4 A White Horse
- A5 Wait And See
- B1 Desire
- B2 Beyond Doubt
- B3 Sweetest Thing
- B4 Maid Of Sker
- B5 Brand New Moon
- Glad To Be Alive
- C1 Up Stairs
- C2 Over The Rooftops
- C3 The Rhino Plasty
- C4 Worth Waiting For
- D1 Immigrant
- D2 Cow
- D3 Brittle Punches
- D4 Pop Tarantula
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All About Eve – Strange Way (1991)

All About Eve「Strange Way」について
All About Eveは、1984年に結成された英国のインディー・ロック/ポップ・バンド。1980年代後半から90年代初頭にかけて活動し、1991年の「Strange Way」は、その時期の流れの中で発表された作品になる。ジュリアンヌ・リーガンのボーカルを軸に、ロックとポップ・ロック、ニュー・ウェイヴの要素を行き来するバンドとして知られている。
作品の輪郭
「Strange Way」は、1991年のUKリリース。All About Eveの持つ、バンド演奏を前面に出した作りと、メロディをきちんと聴かせる構成が見えやすい一枚といえる。ギター、ベース、ドラムを中心に、鍵盤の色づけが重なる編成で、当時の英国ロックらしい整った音像に寄っている印象。
サウンド面では、リズムは比較的まっすぐで、録音も過度に荒さを強調するタイプではない。音の輪郭がはっきりしていて、ボーカルと楽器の分離も追いやすい作り。ニュー・ウェイヴ由来の端正さと、ポップ・ロックの聴きやすさが同居している感じがある。
アーティストにおける位置づけ
All About Eveは、英国のインディー・ロック/ポップの文脈で語られることの多いバンドで、この時期はバンドとしてのまとまりがよく出やすい時期でもある。1991年の「Strange Way」は、1980年代から続く流れの延長線上にありつつ、90年代初頭の英国ロックの空気も感じさせる作品として見ておけそうだ。
同時代の文脈
1991年の英国では、インディー・ロック、ニュー・ウェイヴ、ポップ・ロックの境界がわりと近いところで行き来していた。All About Eveもその中で、派手に音を崩すというより、メロディとバンドアンサンブルを軸にした作りを保っている。そうした立ち位置が、彼らの作品のまとまりにつながっているように見える。
クレジットまわり
- アーティスト: All About Eve
- タイトル: Strange Way
- オリジナル・リリース年: 1991
- リリース国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: New Wave, Pop Rock
メンバーには、Julianne Regan、Rik Carter、Tim Bricheno、Mark Price、Manuela Zwingman、Andy Cousin、Derek Hood、Marty Willson-Piper、Ben Savigear、Toni Haimi、James Richard Jackson らの名前が並ぶ。バンドの編成の広がりも含めて、当時のAll About Eveの活動の一端が見えてくる作品だ。
トラックリスト
- A1 Strange Way
- A2 Drawn To Earth
- B1 Nothing Without You
- B2 Light As A Feather
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The House Of Love – Never (1989)

The House Of Love『Never』について
『Never』は、イギリスのインディー・ロック・バンド、The House Of Loveによる1989年の作品。ロンドンで結成されたこのバンドは、ギターを中心にした編成と、Guy Chadwickのソングライティングを軸に活動してきた。インディー・ポップからオルタナティヴ・ロックへつながる流れの中で語られることの多いグループで、この時期のUKロックの空気をそのまま感じさせる一枚でもある。
バンドの初期像とこの時期の位置づけ
結成時のメンバーには、Guy Chadwick、Terry Bickers、Andrea Heukamp、Chris Groothuizen、Pete Evansが名を連ねている。Heukampは1987年に離脱し、その後はカルテットとしてデビュー作を制作した。1989年は、The House Of Loveが初期の形を固めながら、ギターの絡みと曲の輪郭をより明確にしていった時期にあたる。『Never』は、その流れの中で登場した作品として位置づけられる。
サウンドの印象
サウンドは、ギターの重なりを軸にしたインディー・ロック寄りの質感。リズムは大きく前へ出すというより、曲の流れを支える形で置かれている印象がある。録音の雰囲気も、きっちり整えすぎず、バンドの演奏感を残したタイプとして捉えられるだろう。UKの同時代インディー・シーンに見られる、メロディとバンドの鳴りを両立させる作り方の延長線上にある作品、といった見方がしやすい。
1989年のUKインディー・ロックの文脈
1989年のイギリスでは、インディー・ロックやオルタナティヴ・ロックの輪郭が少しずつ広がっていた。The House Of Loveもその文脈の中で語られることが多く、派手な装飾よりも、ギターの層や曲の流れで聴かせるタイプのバンドとして存在感を持っていた。『Never』は、そうした時代の空気を反映するタイトルのひとつとして見ておくとわかりやすい。
関連情報
- アーティスト: The House Of Love
- タイトル: Never
- オリジナル・リリース年: 1989年
- 国: UK
- ジャンル: Rock
- スタイル: Indie Rock
ギター主体の編成、UKインディーの時代感、そして初期バンドの輪郭。『Never』は、そのあたりをまとめて感じられる作品として受け取れそうだ。
トラックリスト
- A Never (4:01)
- B1 Soft As Fire (4:00)
- B2 Safe (5:31)
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Jan Dukes De Grey – Mice And Rats In The Loft (1971)

Jan Dukes De Grey「Mice And Rats In The Loft」について
Jan Dukes De Greyの「Mice And Rats In The Loft」は、1971年に発表されたロック作品で、プログ・ロックとサイケデリック・ロックの要素を含む一枚だ。メンバーはMick Bairstow、Derek Noy、Denis Conlan、Maurice McElroy。イタリアで2003年に盤としてリリースされている。
作品の全体像
この作品は、70年代初頭のロックが持っていた実験性と構成志向を感じさせる内容として捉えやすい。サイケデリック・ロックの流れと、展開を重ねるプログ・ロックの文脈が重なっている印象だ。楽曲の進み方や音の置き方に、当時らしい自由度がにじむタイプの作品といえる。
サウンドの印象
リズムは、一定のビートを軸にしながらも、曲ごとに揺れや間の取り方が変わっていくような構成が想像しやすい。録音の質感も、現代的に整えられたものというより、時代相応のざらつきや空気感を残したものとして受け取れる。ギターやリズム隊が前に出る場面と、音の余白を使う場面の切り替えが、作品の性格を形づくっている。
作品の位置づけ
1971年という時期は、サイケデリック・ロックが広がりを見せたあとで、プログ・ロックがひとつの流れとして定着していく時代にあたる。その中で「Mice And Rats In The Loft」は、両者の接点にある作品として見えやすい。Jan Dukes De Greyにとっても、バンドの個性がサウンド面に表れやすいタイトルとして扱われるだろう。
補足
作品情報としては、1971年のオリジナル発表と、2003年の盤リリースが確認できる。イタリア盤として流通している点も、この作品の聴かれ方を示す要素になっている。
- アーティスト: Jan Dukes De Grey
- タイトル: Mice And Rats In The Loft
- オリジナル発表年: 1971年
- 盤のリリース年: 2003年
- ジャンル: Rock
- スタイル: Psychedelic Rock, Prog Rock
トラックリスト
- A Sun Symphonica (18:58)
- B1 Call Of The Wild (12:48)
- B2 Mice And The Rats In The Loft (8:19)
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The Railway Children – Recurrence (1988)

The Railway Children『Recurrence』(1988)
英国ウィガン出身のThe Railway Childrenが1988年に発表した作品。メンバーはGary Newby、Brian Bateman、Stephen Hull、Guy Keeganの4人編成で、Pop RockとIndie Rockのあいだを行き来するバンドとして知られる。
作品の輪郭
『Recurrence』は、The Railway Childrenの初期を代表する一枚として位置づけられる作品。ギターを軸にしたバンド・サウンドに、きっちりしたリズム隊が重なる構成で、UKインディーらしい直線的な手触りと、ポップ寄りのまとまりをあわせ持つ内容になっている。
録音の雰囲気は、過度に飾らず、演奏の輪郭が見えやすいタイプ。ドラムとベースが土台を作り、その上でギターが前に出ていく流れが分かりやすい作品という印象になる。
バンドの流れの中で
The Railway Childrenは1984年に結成され、当初はFactory系のレーベルからシングルとアルバムを出したのち、Virginへ移っている。『Recurrence』はその活動期の中で出たタイトルで、バンドの初期の方向性を確認できる一枚と見られる。
1980年代後半のUKロック周辺では、インディー・バンドがポップな感触を取り込みながら、ギター主体のサウンドを洗練させていく流れがあった。その文脈の中で、この作品も比較的すっきりした編成と、メロディを前に置く作りが目につく。
アーティストの背景
- アーティスト名: The Railway Children
- 出身: UK
- メンバー: Gary Newby / Brian Bateman / Stephen Hull / Guy Keegan
- ジャンル: Rock
- スタイル: Pop Rock, Indie Rock
ひとこと
『Recurrence』は、The Railway Childrenの初期らしいギター・バンドの質感と、UKインディーの流れが見えやすい作品。派手な装飾よりも、演奏のまとまりと楽曲の流れで聴かせる一枚という印象が残る。
トラックリスト
- A1 Somewhere South (3:34)
- A2 A Pleasure (4:19)
- A3 Swallowed (3:40)
- A4 Merciless (3:03)
- A5 My Word (3:25)
- B1 In The Meantime (3:48)
- B2 Over & Over (4:03)
- B3 Monica’s Light (3:45)
- B4 Chrysalis (4:28)
- B5 No Great Objections (4:33)
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Whirlpool Guest House – Pictures On The Pavement (1989)

Whirlpool Guest House『Pictures On The Pavement』
Whirlpool Guest Houseの『Pictures On The Pavement』は、1989年にUKでリリースされたロック/ポップ作品。インディーロックの流れの中に置ける1枚で、当時のUKらしい空気をまとったタイトルになっている。
作品の印象
サウンドは、ギターを軸にしたバンド感のある作りが想像しやすいタイプ。リズムは前に出すぎず、曲の輪郭を保ちながら進む印象で、録音も過度に飾り立てたものというより、演奏のまとまりを見せる方向に寄っていそうだ。ロックの骨格にポップの分かりやすさを重ねた構成、という見方がしやすい。
時代背景と位置づけ
1989年という年は、UKのインディーロックがさまざまな形で広がっていた時期でもある。そうした文脈の中で見ると、『Pictures On The Pavement』は、派手さよりも曲の流れやバンドの手触りを重視する作品として位置づけやすい。アーティスト情報は限られているが、少なくともこの盤は、当時のUKシーンに連なるロック/ポップの一例として捉えられる。
基本情報
- アーティスト: Whirlpool Guest House
- タイトル: Pictures On The Pavement
- オリジナル・リリース年: 1989年
- 盤のリリース年: 1989年
- 国: UK
- ジャンル: Rock, Pop
- スタイル: Indie Rock
トラックリスト
- A1 The Plumber’s Daughter (3:16)
- A2 Oh No (2:05)
- A3 Bag Baby (3:55)
- A4 Salon Land (3:27)
- A5 Deer On The Motorway (3:27)
- B1 Nearly New (4:23)
- B2 Contributory Negligence (3:29)
- B3 Scarecrow (3:21)
- B4 Young Forever (3:35)
- B5 Sometimes I Get So Restless (4:19)
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Violeta De Outono – Violeta De Outono (1986)

Violeta De Outono『Violeta De Outono』
ブラジル、サンパウロで1984年に結成されたロック・バンド、Violeta De Outonoの1作目にあたるアルバムが、1986年の『Violeta De Outono』。バンド名と同じタイトルを冠した作品で、グループの出発点をそのまま示すような一枚になっている。
作品の輪郭
ジャンルはロックを軸に、オルタナティブ・ロック、サイケデリック・ロック、プログレッシブ・ロックの要素が重なる構成。ギターの響きや反復するリズム、曲の流れを少しずつ押し広げていく作りが見えやすい。音の質感は、派手に前へ出るというより、層を重ねていくタイプの印象。
1980年代半ばのブラジルという時間軸で見ると、英米のロック文脈を参照しつつも、バンド独自の組み立てでまとめられた作品として捉えやすい。サイケデリックな色合いと、プログレ寄りの展開が同居している点も、この時期のロック作品らしいポイントになっている。
バンドにとっての位置づけ
1984年結成のVioleta De Outonoにとって、本作は初期の方向性を示す重要な一枚。のちの活動につながる基本の骨格が、この時点で見えてくる構成といえる。メンバーには Fabio Ribeiro、Fabio Golfetti、Claudio Souza、Renato Mello、Fernando Cardoso、Angelo Pastorello、Gregor Izidro、Gabriel Costa、Jose Luiz Dinola が名を連ねている。
ブラジル・ロックの文脈
ブラジル国内で制作・発表された1986年作という点も、作品の輪郭をつかむ手がかりになる。ロック、オルタナティブ、サイケデリック、プログレッシブという複数の要素をまたぎながら、当時のブラジルのロック・シーンに置くと、実験性とバンドとしてのまとまりが同時に見えるタイプのアルバム。
基本情報
- アーティスト: Violeta De Outono
- タイトル: Violeta De Outono
- リリース年: 1986年
- 国: Brazil
- ジャンル: Rock
- スタイル: Alternative Rock, Psychedelic Rock, Prog Rock
トラックリスト
- A1 Outono (3:18)
- A2 Trópico (4:14)
- B Reflexos Da Noite (7:00)
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Spirit Of John Morgan – Spirit Of John Morgan (1969)

Spirit Of John Morgan / Spirit Of John Morgan
1969年にUKで登場した、Spirit Of John Morganのセルフタイトル作。John Morganを中心にしたUKのブルースロック・グループで、ブルースロックを軸にしながら、フォーク、ソウル、R&B、ポップの要素も交えたバンドとして知られる。
作品の印象
土台はブルースロックだが、演奏の組み立てにはプログレッシブ・ロック寄りの感覚も見える一枚。リズム隊でしっかり支えながら、ギターやボーカルが前に出る場面と、曲の流れを重視する場面が並ぶ構成。録音の質感は1960年代末のUKロックらしい、やや生々しい空気を残したものとして受け取れる。
派手に押し切るというより、リフやフレーズの運びで聴かせるタイプの内容。ブルース由来の骨格に、当時の英ロックらしい曲展開の工夫が重なるあたりが、この時代らしいところ。
バンドの位置づけ
Spirit Of John Morganは、1960年代後半から1970年代初頭にかけて活動したUKブルースロック・グループ。John Morganを軸に、ブルースロックとプログレ的な要素を行き来する立ち位置のバンドとして捉えやすい。69年という時期を考えると、英国ロックがブルースの延長から少しずつ広がりを見せていた流れの中にある作品でもある。
メンバー
- Phil Shutt
- Phil Curtis
- John Morgan
- Mick Walker
- Don Whitaker
- Trevor James
ひとこと
ブルースロックの基本線を保ちながら、当時のUKロックらしい広がりをのぞかせるアルバム。バンドの輪郭と、1960年代末の空気感が同時に見えてくる内容。
トラックリスト
- A1 I Want You
- A2 Honky Tonk Train Blues
- A3 She’s Gone
- A4 Orpheus And None For Ye
- B1 The Yodel
- B2 Shout For Joy
- B3 A Train For All Reasons
- B4 Yorkshire Blues